Port Macquarie & Wauchope, |
ポート・マックォーリー(Port Macquarie)は、ハスティングス・リバーの河口に位置する、オーストラリアの中でも長い歴史を持つ街です。1802年、オーストラリア近海を旅していた英国の海洋探検家マシュー・フリンダースが現在の街の外れに上陸したのがこの街の始まりだそうで、今、この上陸地点には、オーストラリアで3番目に古い灯台、Tacking Point Lighthouseが建っています。 ここはオーストラリアの人たちの間で"Port"と呼ばれ親しまれているツーリスト・リゾートで、近年はここに移住する人も増え、人口は増加の一途をたどっています。ここが世界で唯一野生のコアラが人家の軒先で暮らす町であったり、コアラ専門の病院があったりと、コアラと縁のある町で、このこともこの町の人気の一因となっているのでしょうか? ウォーホープ(Wauchope)はポート・マックォーリーの西20kmに位置する牛の放牧が主な産業の町で、鉄道を使ってポート・マックォーリーに行く人は、ここで降りて車かバスでひたすら海を目指します。 (Pacific Driveにある地図を参照して下さい。) この町には、オーストラリア版西部開拓村のティンバー・タウン(Timbertown)、大きな牛のモニュメントが目印の牧場のビッグ・ブル(The Big Bull)などのお楽しみスポットがあります。 僕の妹がまだオーストラリアに住んでいた頃、僕は妹に「日本人の誰もいない場所に連れて行ってほしい」とムリなお願いをしてしまいました。 それまで、僕はオーストラリアで行った場所がシドニーだけで、日本人が多いだけでなく、シティの中心で日本語の表示が氾濫していることに辟易していました。「これが自分の描いたオーストラリア旅行か?」オーストラリアにいながら、僕は消化不良にも似た状態をおこすことがありました。 そんな僕の意図を察してか、妹はわざわざ休暇を取り、そして当時付き合っていた男性と共に僕をある町に連れて行ってくれました。その町が、このポート・マックォーリーだったのです。 シドニーから、Sydney Newcastle FWY、Pacific HWYをドライブです。大きな幹線道路なのに交通量が少なく、ドライブは快適です。背の高い森林地帯や、広大な緑の草の上で牛や馬が草を食む牧場、その向こうに広がる地平線、時折現れる小さな町といった風景を楽しみながら、いつの間にか400kmの移動が終わり、ポート・マックォーリーに到着しました。 気候が穏やかなこの町は、他のオーストラリアの町と同様に、いやそれ以上にフレンドリーな人が多く、目が合えばそれが出会いとなり、5分後にはもう友達です。オーストラリア中からツーリストが集まる場所ですが、だからといって観光ズレしていることは決してありません。飾らない、ありのままの自分に戻って暮らす町、それがポート・マックォーリーなのです。 僕はこの町が大変気に入り、1995年から1997年まで1年に1回ずつ、3回この町に滞在しましたが、結局、その間日本の人に出くわすことはありませんでした。日本でのことの全てを忘れて過ごすには、最高の場所です。 まだまだ行きたい場所がオーストラリアにはいっぱいあるので今度いつここに行けるかはわかりませんが、いつかまた、必ずこの町に戻ってきたいと思ってます。 |
↓下の行きたい場所をクリックしてね♪ Downtown Kingfisher Park Pacific Drive Sundowner Park The Big Bull(Wauchope) Timbertown(Wauchope) |
Downtown ポート・マックォーリーのダウンタウンは、歩いて回れるほどの大きさです。 動物園などのアトラクションは郊外に点在しているため、ここではビーチで楽しむ以外は、食事、買い物、バーでのドッグ・レース、インフォメーションセンターでの情報収集等をすることになりますが、町全体がゆっくり時間の流れるリゾートそのものなので、街中や川沿いをゆっくり散歩して道行く人々と挨拶を交わすだけでも、優雅な休日を楽しむことが出来ます。 このダウンタウンでは、美味しい食事をした思い出が沢山ありますが、今も確実に残っているであろう3件をご紹介します。 一件目は、Clarence St.沿い、GPOのすぐそばにあるHog's Breath Cafe。「豚の鼻息」なんて、なにやら荒々しそうですが、実は、すごく美味しいステーキハウス。ここはステーキもさることながら、アボガドサラダがボリューム満点。チェーン店展開をしているらしく、2001年にシドニーに滞在したときは、ボンダイビーチでこの店を見つけました。ドルフィンウォッチングで有名なネルソン・ベイでも、ここの系列店で食事をしました。 このレストランには、バーが併設されていて、バー自体の雰囲気も良いのですが、そこの40代マスターがすごく感じの良い人で、一緒に行った友人と「こういう年の取り方をしたいよね」と話したものでした。 この町を発つ前の日の晩、そのマスターに"We'll be back next year!"と約束したのですが、あれからまだこの町を訪れることができてないのは、残念でなりません。まだいるのかな? ここでは、食事するだけでなく、レーシングチームのグッズ(Tシャツやキャップ)も置いてあり、チェックしてみる価値はありますよ。 二件目は、Port Centralというショッピング・モールの入口左手にあるBBQの店で、A$5ですごく美味しい朝食を食べさせてくれます。ベーコンかソーセージかを選択、そのプレートに目玉焼き、ハッシュポテトを乗せてくれます。そして半切りのトーストを4〜5枚出され、インスタントですが、コーヒーはおかわり自由。いわゆるフル・ブレクファーストというヤツですね。4日間くらい連続で顔を出し、お店のお兄さんとお友達になったこともありました。 三件目は、Port Pacificというホテルのレストランのディナーバイキング。 中華も含めたアジアンフードのバイキングがメインで、デザートも盛りだくさんでした。ホテルのバイキングなので、結構美味しかったです。 ビックリしたのが、ビールっ腹のおじさんが、パンにぬるためのチョコレートクリームをアイスクリームの器に山盛りに入れてそれを幸せそぉ〜に食べていたこと。これだけでも僕らはお腹いっぱいなのに、2杯目は着色料たっぷりの緑のゼリーを、3杯目は赤いゼリーをいってました。すっげー!! きっと、デザートに行く前には、僕らと同じ食事をしていたと思うと、オーストラリアって、国が大きいだけじゃないんだなぁと感心(?)してしまいました。 |
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この町のGPO(郵便局)です。 |
Court House | Murray Street |
Mercureというホテルから撮った住宅地帯です。 | Clarence Street のんびりした町並みです。 |
到着時に虹が迎えてくれたこともありました。 |
水辺のShort Streetです。 | この町ではペリカンものんびり暮らしています。 | 水辺に暮らす人たちは、ボートやヨット、そして自前のマリーナ所有し、マリンライフを満喫しています。 |
Kingfisher Park カンガルーが放し飼いにされている、オーストラリア郊外にある典型的な動物公園。この近辺には、もう一つBillabong Wildlife Parkがありますが、カンガルーたちのリアクション(?)がこちらの方が良いのでお勧めです。 毎日コアラにエサをやる時間が決まっていて、その時間にコアラに触れることはできますが、ご存知の通り、コアラをストレスから守るため、抱くことは条例により禁止されています。握手程度で我慢しておきましょう。「何じゃ、コイツ?」という目でコアラに見られますが… ここのエミューは人間慣れしていて、人間の手からエサを食べます。もちろん、オリの外からの餌付けです。 ダウンタウンからいく場合は、Gordon St.をPacific HWY方面へ、そのままOxley HWYに入り、途中Kingfisher Rd.を左折します。しばらく走り、左手に動物公園の入り口が見えれば到着です。 反対に、他の町よりPacific HWYを経由して来た場合は、Oxley HWYをダウンタウン方面に向かい、Kingfisher Rd.を右に入り、後は同じです。 |
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Pacific Drive ポート・マックォーリーのダウンタウンから、シドニーなどオーストラリアの各都市を結ぶPacific HWYへ出るのに最も一般的なルートは、Kingfisher Parkでも少し紹介したGordon St.からそのままOxley HWYに入り、10kmほど走って合流する方法で、これが最短のルートでもあります。 でも、ある目的地に行くのに、絶対に最短でなければならないって決まりがありますか?オーストラリアの旅って、せっかちになったら、つまらないと思いませんか?急ぐと、見落とすものが多くなるって思いませんか? オーストラリアでは、ハイウェイやフリーウェイなどの幹線道路の周囲にはScenic Driveと呼ばれる回り道がよくあります。「急がない人は、こっちの道に入って良い景色を見たり、ちょこっとこっちの町によって楽しんで行ってね」って道です。そうです、オーストラリアのドライブは、回り道をすると楽しくなるのです。 前置きが長くなりましたが、ポート・マックォーリーからPacific HWYへ出る時も、遠回りすると楽しくなることがあるのです。William St.を道なりに進み、Pacific Driveに入り、Laurietonを経由してPacific HWYと合流するルート(右地図参照、赤いルートがPacific Drive)です。 Pacific Driveの周辺には、いくつものアトラクションがあります。 Fantasy Glades、Peppermint Parkは、どちらも子供向けの遊園地で、カートレース、パターゴルフ場、ウォータースライダー付きのプールが揃っています。 自然をこよなく愛するオーストラリアならではのアトラクションがここにもあり、Sea Acres Rainforest Centreがそれです。ここでは、森林浴をしながら、そして小川のせせらぎを聞きながら、オーストラリアの鳥や森の小動物を観察します。園内をゆっくり一周して45分ほど、ウォーキングするのもちょうど良い距離なので、こちらの人は良く来るようです。 海側には、何箇所か見晴らしの良い場所(こちらでは、そう言う場所のことを一般的に"Lookout"と呼んでます)がありますが、僕はこのページの冒頭でお話したオーストラリアで3番目に古い灯台のあるTacking Point Lighthouse(写真右)に行ってきました。灯台のある場所ですから、見晴らしが良いのは当然なんですが、かわいい灯台が建っていて、写真のネタにもなるので寄ってみました。皆さんも、長いドライブの途中、こう言うところで一息いれて、安全運転で行きましょう。 |
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Sundowner Park ダウンタウンのすぐそばにあるキャラバンパークで、ハスティングス・リバーの河口の一角を陣取っています。下段左側の写真は、塩分が含まれていますが、海に入る直前の川で、奥が海となります。 キャラバンパークとは、キャンピングカーを駐車し、そこに備え付けられた電源から電気をつなぎ生活できる施設で、ホテル代…と言うより、駐車場代程度の料金で滞在できるので割安です。また、オーストラリアの大抵のキャラバンパークではBBQの設備があるので、手軽にアウトドアライフを楽しめます。水道やシャワーもほとんどの場所で完備されているので、キャラバンパークの生活で不自由を感じることは、まずありません。 アウトドアが大好きな人たちが多いオーストラリアでは、このキャラバンパークが至る所にあります。 今は、キャンピングカーが無くても、キッチン付きの宿泊用のキャビンがあらかじめ備え付けてあり、そこに普通の車を横付けして宿泊できます。 僕もレンタカーを借り、横付けして数泊してきました。休暇で来ている人たちばかりなのですごく開放的で、周りのキャビンの人たちともすぐにお友達です。 |
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キャラバン・パークの入口 | これは一番値段が高いキャビンです。 中は至って快適です。 |
キャラバン・パークはこんな感じです。 |
キャラバン・パークの横は、Hastings Riverの河口です。 | 石垣にはこんな落書きも。 | Hastings Riverの河口を抜けると、ビーチが広がります。 |
The Big Bull(Wauchope) ポート・マックォーリーよりOxley HWYを直進、Pacific HWYを下に交差してさらに直進、森林地帯を抜けると、広大な草原地帯が広がります。やがて右手に奇妙なものが見えてきます。 よく見てみると、なんとバカでかい牛が直立不動です。The Big Bullの看板牛です。 「The Big Bullに行く人は、ここで右折し1km直進」との茶色い標識が見えたらそれに従います。牧草地帯の農道に車を走らせること約3分、ハリボテの牛が出迎えるJohnおじさんの牧場、The Big Bullに到着です。 入場料を支払い敷地内に入ると、元気なワンちゃんたちがお出迎えです。 まず、ワンちゃんたちに引っ張られるかのように入ったのが、畜舎です。畜舎とは言っても、そこは観光客の牧場、おがくずが一面に敷かれていて清潔です。中では子犬たちが走り回ったと思ったら疲れてバタンキュー、人になつくことはあまりない羊が僕たちに体を摺り寄せてきます。そしてそれを見た子供たちも喜んで大はしゃぎで子犬たちを取り合います。本当ににぎやか。静かなのは、退屈そうに座っている牛だけです。 やがてJohnがやってきて、牛の乳絞りを実演してくれます。 Johnは簡単に絞って見せますが、やってみると結構難しい。親指、人差し指、中指の3本を使い、お乳のでるポイントをぎゅっと締め、そして絞ると出るそうです。あんまり強く絞ると牛が嫌がって暴れるかも知れないと思い、恐る恐るのチャレンジでしたが、うまいこと出てくれました。 乳絞りがうまく行った人には、"You milked cow!"と書かれたステッカーを胸に貼ってくれます。 続いて、トラクターに乗せられ、広い農場を見学です。3匹のかわいい子犬たちもお供です。晴れた日にお邪魔したので、空気が美味しく、のどかです。そんなのどかな空気の中、トラクターものんきにマイペースで走ります…というよりは歩いていますと言ったほうが適切かも。 途中、牛に干草をやったり乳絞りをする施設に入れてもらったりしました。そして、帰りものんきに走…いや、歩きます。 Johnおじさんのガイド付きの案内はここで終わりですが、この後何をしても自由です。子供たちが出払ったのを見計らって、もう1回畜舎で動物たちと遊んだ後、食事をして牧場を後にしました。 子供はもちろんのこと、大人も童心に戻って遊べる楽しい牧場でした。 |
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この大きいハリボテのい牛が目印。数百メートル手前からでも分かります。 | Johnおじさんが牛の乳の搾り方を教えています。 | これは全部、Farmer Johnの持ち物です。 |
Timbertown(Wauchope) The Big Bullと同じようにポート・マックォーリーよりOxley HWYを直進、今度はハリボテ牛が見えてもひたすら直進、鉄道の踏切を越え、Wauchopeの街中を抜けてもひたすら直進、左手に馬がたたずむのが見えてきたら、そこはティンバー・タウン(Timbertown)の入り口です。 Timbertownはオーストラリア版の西部開拓村。200年前の入植当時の町の様子を再現したアトラクションです。 受付の建物を出て階段を降りると、汽車の発着場があり、毎時0分、オープンデッキにお客さんをいっぱい乗せて出発します。 まずは、この汽車に乗りこみます。ゆっくりと背の高い木々の間を走ります。途中、牛のいるオリや闘牛場らしきスペースの横を通りぬけると、汽車は突然止まります。 すると、どこからとも無く、鉄砲を構えた山賊に扮したおじさんが現れ、子供たちを狙って脅しをかけます。日本の少しスレた子供とは違い、こちらの子供は、怖ければ怖いなりに思いきり大声で泣きます。 そこへ、拳銃を持ったお巡りさんが登場、山賊を捕まえて拍手喝采、汽車は再び動き出しました。汽車は小川のせせらぎや小鳥のさえずりを聞きながら、最後のもうひと踏ん張りで走り、一周して元の場所に戻ってきます。これで汽車の旅はおしまいです。 汽車を降りて踏み切りを渡り奥に進むと、村の中心部です。 レストラン、喫茶店、似顔絵屋さん、雑貨屋さん、革製品のお店などが軒を連ねていて、実際に買い物を楽しめる店もあります。そんな中をいかにもと言う感じの馬車や、牛の行列が通りすぎていきます。 他にも、鍛冶屋さん、木材加工所が稼動している様子も覗くことが出来ました。 ひっきりなしに色々なイベントをやってくれるので、全然退屈しないで遊べるところでした。 |
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Adelaide(SA) Broome(WA) Canberra(ACT) Capricorn Coast(QLD) Darwin(NT) Gold Coast(QLD)
Perth & Suburbs(WA) Port Macquarie & Wauchope(NSW) Sydney(NSW)
The Journey of Indian Pacific
What about Australia do you wanna know?
大阪 2004 法師温泉 Hong Kong Farm Stay in NZ