香港フリークの方には大変申し訳ないのですが、僕が香港を訪れた最初のきっかけは、香港自身にあるわけではありませんでした。 たまには、オーストラリア以外の国に行ってみたいが、かと言ってオーストラリアは外せない。 →だから、「オーストラリア+もう1カ国」と言うスケジュールにしたい。 食べ物の美味しいアジアで、気楽になれる英語圏の国に行きたい。 僕はカンタス航空のマイレージ会員なので、カンタス航空のマイレージポイントを稼げるフライトを利用したい。 こうして見ると、本当にわがまま極まりない僕の希望でしたが、何とピッタリ条件の合う「もう1カ国」があったのです。それが香港でした。 香港は日本とオーストラリアを行き来する際に立ち寄る場所として、それほど億劫とはならない場所に位置している。言うまでも無く、香港は美食の宝庫。また、1997年までイギリス連邦が租借していた場所のため、英語はOK。本拠地を香港としているキャセイ・パシフィック航空は、カンタス航空と同じoneWorldと言う航空会社のアライアンスに属しているので、カンタス航空のマイレージポイントを稼ぐことが出来るだけでなく、この時にオーストラリアでの目的地として考えていたアデレードへの直行便があったのです(成田−アデレード線はありません)。 うん、香港しか無いでしょ! この時一緒に旅行する予定だった相棒に半分ゴリ押しする形でOKの返事をもらいました。 調子の良いもので、行く事が決まると、色々な雑誌を読み漁り、「あれを喰うぞ、ここには絶対に行くぞ」とまるでもう香港旅行に行く気分。楽しく当日を待つばかりでした。 |
ところが、出発の一週間前になり、一つ問題が生まれました。 2001年9月11日、対米国同時多発テロ。 自分たちの訪問先とは直接的な関係は無かったものの、僕たちが海外へ出発する一週間前に旅客機がビルに突っ込んだあの映像には、戦慄を覚えずにはいられませんでした。 行くかどうかを、本当に悩みました(アデレードのページを参照)。最終的に相棒に「行く事に同意」と言う意思確認をして行く事を決めました。 出発当日まで一抹の不安は消えなかったものの、住めば都…ならぬ行けば都。普段体験することのない非日常の世界が、僕らの心を楽しませて、そしてリラックスさせてくれました。 |
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on the way to Adelaide (at Chek Lap Kok International Airport) 2001年9月の海外旅行、往路は成田を出発して香港を経由してアデレードへ行くルート、その経由地香港の空港に降り立ちました。 現在の香港国際空港の正式名称は、赤鯔角機塲(Chek Lap Kok International Airport)。 それまで「香港カーブ」の名で知られ、世界一着陸の難しい空港と言われてきた香港啓徳国際空港に代わり、1998年に香港の中心部から北西に位置するランタオ島に開港しました。その規模は啓徳空港の4倍です。 「啓徳空港の4倍」と聞いても、あまりピンと来ませんが、トランジットのために空港内を歩いてみるとやたらとデカい! 飛行機を降りた後、長い動く歩道に乗って一旦到着ホールへ、トランスファー・ポイントでセキュリティ・チェックを受けてから上のフロアの出発ロビーに上がり、さらにアデレードに向かう便の出発ゲートへ。所要時間は約30分、数百メートルの移動でした。まぁ、都心から成田へ向かうのよりは、楽チンか… 出発ロビーの中には足裏マッサージの店など香港独特のお店があったり、その他の施設も充実していましたが、新しい近代的な空港のためか、何か味気ない、無機質だなぁと言うのが僕の印象でした。 それでも、空間は広く確保されていて成田のように人でごった返すことはまず無さそうだし、ソファでゆっくり出来て居心地は良かったので、旅の途中の小休止にはちょうど良かったかな… ところで、写真の行き先、どこか分かりますか? 「亞徳莱徳」…アデレード(Adelaide) 「墨爾本」…メルボルン(Melbourne)です。 アデレードは何となく分かるけど、これでメルボルンとは、???ですよね〜。 ちなみに、東京、名古屋は当然の如くそのまんまでした。 香港からのこのフライト、深夜だし、9月11日の事件の直後だから空いてるかな〜と期待をしていましたが、ゲートが開く頃にはたくさんの人が集まり、機内は満席になってしまいました。 |
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1st Night in Hong Kong アデレードでの休暇を満喫した後、メルボルンを経由して香港に夜到着しました。 今度は空港でのトランジットだけではありません。たったの2泊とは言え、香港市内に滞在します。 税関を出て、キャッシュを調達し、市内のホテルに向かうことにしました。2階建てのバスも良かったのですが、新しくて早くて快適と評判のエアポート・エクスプレス(Airport Express)を使いました。シドニーでエアポート・エクスプレスと言えばバスですが、ここ香港では空港と香港中心部を直結する高速鉄道。そう、成田エクスプレスみたいなものです。 エアポート・エクスプレスの開通当初は料金が高過ぎて不評だったそうですが、僕らが使ったときは往復でH$160-(@16で\2,560-)に下がっていました。バスに比べると2倍の値段ですが、成田エクスプレスと比べれば、安い、安い! ちょっと蒸し暑い夜でしたが、列車に乗り込むと、空調がガンガンに効いていて寒いくらい。でも、中は清潔だし、シートも座りやすくて僕はOKでした。発車すると、さすがは高速鉄道、かなりのスピードで飛ばしているようですが、車内は至って静か。本当に快適です。 列車は小さな島にあるチンイー(青衣:Tsing Yi)に停まった後、カオルーン(九龍:Kowloon)と、香港島の地下鉄セントラル駅(中環:Central)に直結しているホンコン(香港:Hong Kong)にのみ停車します。 ホンコンで降りて、ホテルに向かいました。カオルーン駅とホンコン駅からは主要ホテルを廻る無料のシャトルバスサービスがありましたが、僕たちが予約していたリーガル・ホンコン(富豪香港酒店:Regal Hong Kong Hotel)に行くバスはないので、タクシーを使いました。タクシーに乗り込みます。 T-Kay:"Regal Hong Kong, please." 運ちゃん:"・・・・・" T-Kay:(英文のホテルのバウチャーを見せて)"Regal Hong Kong, please. You see this?" 運ちゃん:"・・・・・" T-Kay:(「お前はゴルゴ13か?!」と思いつつも、英文と漢字で書かれた地図をを指差して)"Regal Hong Kong, please!" 運ちゃん:"▲?%×!$○、OK!" やっと理解してくれたようで、タクシーは出発しました。ふぅ…。 タクシーの運ちゃん、親の仇でもとるかのように荒々しく車を飛ばします。別に急いでないから安全に〜と思っても、どうせ日本語はおろか英語も通じない運ちゃんだから、運を天に任せてホテルに無事着くのを待ちました。 お金を払って、運ちゃんに"Thank you."と言うと、さすがにこれは分かってくれたようで、ニッコリ笑ってくれました。 荷物を置き、落ち着いたところで晩飯を食べに、夜のコーズウェイ・ベイ(銅鑼灣:Causeway Bay)に繰り出しました。時刻は夜の10時半、そこかしこで若い人たちがたむろしていて、まるで渋谷か原宿のような喧騒。 街中で小さなヌードル・ハウスを見つけ、そこで遅い晩御飯を食べました。僕はスープのない麺、勞麺を食べました。麺は極細で、悪く言えばゴムのように硬い。でも細くて硬い麺は僕の好みなので、全然OK!その麺の上に挽肉の味噌炒めソースみたいなものがのっていて、ジャージャー麺のよう。美味しくいただきました。 セブンイレブンでミネラル・ウォーターを調達し、ホテルに戻り、この日は就寝しました。(_ _)zzz… |
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Morning in Hong kong is fine! 朝、眼が覚めてカーテンを開けると、天気は晴天。到着した日の夜、決して見ることのできなかった風景がそこにありました。 旅先での目覚め、晴れの天気で迎えられると嬉しいですよね! 青空の下、当たり前のように高層の建築物が林立し、その建物の間を縫うように路面電車が走っています。高層の建築物の中には、あまりに細くてポッキリ折れてしまいそうなものまであります。 これぞ正しく香港の風景。しばらくぼ〜っと眺めていました。 しばらくしてから、着替えてホテルのしたのレストランで朝ごはんを食べました。 オーストラリアのホテルでもよくあるバイキング形式のレストランで、スクランブル・エッグやウィンナー、ベーコンに混ざって、太巻きや江戸前の寿司も置いてあります。何だか懐かしいです。 でも、ここに来たらこれを食べなくちゃ。そう、やっぱ香港の朝と言ったらお粥しかないでしょ。小さな揚げパンやザーサイ、沢庵とパラパラっとお粥にかけて、テーブルに戻りました。 お魚系のだしが程よく効いてて美味し〜い。 あまりの美味しさにおかわりをしました。 はぁ、香港に来て良かった。 お粥の他に、我慢できなくなってお寿司を食べたり、オレンジジュースや珈琲を飲んでいたら、知らぬ間にお腹がいっぱいになっていました。ウップ、く、苦しい… |
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Subway in Hong Kong 朝食が終わると、香港観光の始まりです。 まずは、カオルーン(九龍:Kowloon)へ向かうため、ホテルから香港の地下鉄(MTR)の最寄り駅、コーズウェイ・ベイ(銅鑼灣:Causeway Bay)まで歩き、地下鉄に乗ることにしました。 ホテルからコーズウェイ・ベイの駅までの道には、前の日の夜の、あの渋谷か原宿にでもいるかのようなものすごい人出はありませんが、人々が行き交い、道路にはたくさんの車や路面電車が溢れていて、正しくアジアの大都市に相応しい光景でした。 切符は日本と同じように自動販売機で購入できます。しかし、お金を払ってから出てくるのは、裏に磁気情報のついた日本のような紙の切符ではなく、プラスチック製の日本で言えば定期券の大きさの切符。出口で回収された後もムダな紙のコミを出すことなく、次回に使い回しが効くように出来ているようです。これは何かと「使い捨て」が多い日本も見習うところではないかと思います。 自動改札を通り、ホームへの階段を降り、電車を待ちます。 香港では、電車に乗るときに「順番」と言う概念はないようです。 日本のように決められた場所に整然と並ぶことはありません。まぁ、これはオーストラリアでも一緒だったので、良しとしましょう。 ところが、電車のドアが開いてからが凄い!誰もが我先にと座席に向かいます。「順番」はおろか、「譲り合う」なんて事は絶対にしません。1駅分しか乗らなくても、椅子取りゲームに参加です。正しく早いもの勝ちの世界。みんながみんな元気で、「老若男女」なんて言葉は、あの場ではまず思い浮かびません。僕と相棒はその光景に唖然としながらも、電車に乗り込み、日本と同じようにドアのそばに立つことにしました。 日本の電車と違い、ステンレス製のシートだから、別にムキになって席をとっても座り心地なんて良くないだろうに…なんて事を考えもしましたが、考えてみたら、日本の事なんか、こちらの人には関係ないですもんね。 早くも香港の生活の匂いを感じた自分でありました。 |
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Stepping into the Eurasian Continent アドミラルティ(金鐘:Admiralty)で地下鉄を乗り換え、カオルーン(九龍:Kowloon)の中心の駅チム・サア・チョイ(尖沙咀:Tsim Sha Tsui)で地下鉄を降りました。 改札を出て出口への階段を上り終えると、そこは香港の目抜き通り、ネイザン・ロード(彌敦道:Nathan Rd.)です。 それは、端っことは言え、自分の意志で世界で一番大きいユーラシア大陸の土をはじめて踏んだ瞬間でした。 この時点で自分が10回以上も行ったオーストラリアをして、「世界で7番目の小さな大陸ではなく、世界で一番大きな島」と評する人たちがいますが、ここは誰もが「大陸」と認めてくれる場所。 僕はこの時、勝手に実感しました。 自分は今、香港と言う勝手に人間が境界線を引いた小さなエリアにいるのではなく、ユーラシア大陸と言うデカい場所に立っているんだ、と。 しばらくネイザン・ロードを北に向かいながら散策していましたが、ここは沖縄よりも緯度の低い地。暑い! 根性なしの我々は駅に戻り、再び地下鉄に乗り込み、モンコック(旺角:Mong Kok)に向かいました。 モンコックの駅を出ると、そこは人がたくさん行き交う賑やかな街のど真ん中。デパートやレストラン、お土産屋さん、コンビニなどがひしめき合っています。 賑やかなのは、たくさんの人々やお店の多さだけではありませんでした。 通りに迫り出す看板の凄いこと。 よそが看板を出したから、ウチのが影にかくれた。だから、もっと見やすい場所にもっと大きく…きっと、「街の景観を守ろう」などと言った条例などによる制限がなく、こんな事の繰り返しだったのでしょうね。 でも、今となってはこれも香港の町を印象付ける代表的な景観になっていると感じているのは、僕だけでしょうか? デパートをいくつか見て回ってから、女人街(Ladies Market)と言うストリート・マーケットのあるエリアに行ってみました。 しかし、来る時間が早すぎたらしく、まだどのテントも出展準備中。ちょっと残念でした。 それでも、マーケットの脇のあちこちの食堂からは食べ物の匂いが漂っているのですが、レストランで朝食を腹いっぱい食べ、加えて暑さが身に染みていた自分には、この匂いはちょっと食傷気味。「それは、もうエエよ」って感じでした。 とにかく、暑くてたまらなかったので、近くのセブンイレブンでミネラルウォーターを調達してから、再び散策を続けることにしました。 (セブンイレブンも、店員によって、英語を話せるか話せないかは、まちまちでした。) 女人街周辺、ネイザン・ロードを挟んで反対側の裏路地をゆっくりと見て回りました。 食材屋さんや果物屋さんの店先では地元の人たちが「怒っているのか?」と思ってしまうような、捲し立てるような口調で世間話をしていたり、ふっと脇に目をやると薄汚れたノッポのビルから人が顔をのぞかせていたり、自転車や原チャリで世話しなく移動する人々が行き交ったりと、地元の人々の生活の匂いがプンプンと匂ってきました。 |
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Who the hell are those ladies? モンコック(旺角:Mong Kok)から地下鉄でチム・サア・チョイ(尖沙咀:Tsim Sha Tsui)に戻り、そこから歩いてスター・フェリーの乗り場へと向かいました。 スター・フェリー(Star Ferry)は、カオルーン(九龍:Kowloon)と香港島を結ぶフェリーで、100年以上の長い歴史を持つ交通機関。日本円で30円〜40円で香港の海を楽しめるとあって、地元の人だけでなく、観光客にも人気のあるフェリーです。 20分ほど歩いて、スター・フェリー乗り場(Star Ferry Pier)に到着しました。 ここの近くに、香港の海と香港島の風景を楽しむことが出来る場所がありました。いや〜、本当に素晴らしい!歩き疲れもあったので、ここで休みながら、何枚かを写真に収めました。 スター・フェリーには1階席と2階席があり、それぞれ料金が違います。どちらでも良かったのですが、2階席の方が景色が良いかな〜と思ったので、2階席の切符を買いました。 ほんの数時間滞在したユーラシア大陸とお別れして、船に乗り込みました。 目前に広がる香港島、停泊する豪華客船、港を行き交う運搬船…10分ほどの短時間に濃縮されたそれらの風景を楽しみながら、香港島側の乗船場であるセントラル(中環:Central)に到着しました。 セントラルでフェリーを降りてから、道端に腰を下ろして3人〜4人でたむろしている人々が目立ち始めました。 セントラルの街を歩いていると、さらにそんな人たちが増えています。良く見ると、全て女性。それも、どうも地元の人たちとは顔立ちが違います。ちょっと異様です。お昼時とあって、食べ物を持ち寄ってランチを楽しんでいます。まるでピクニックにでも来ているかのような楽しみ方。 この女性たちはだれだ?! 後で聞いたところによると、彼女たちは全て、フィリピンから来ている女性で、香港で主にメイドとして働いている人たち。休みの日になると、こうして町に繰り出して友人と楽しい語らいの時を過ごすのだそうです。 暑さとこの異様な光景で、僕の相棒はすっかり疲れてしまった様子で、顔色が優れなくなっていました。 地下鉄でコーズウェイ・ベイ(銅鑼灣:Causeway Bay)まで戻り、お土産用のお茶の葉を買ってから、ホテルに戻り、頼んであったナイト・ツアーの時間までホテルで休む事にしました。 ホテルに戻る途中で飲んだ絞りたてのフレッシュ・ジュースは本当に美味しかった!これで、少し生き返った気分になりました。 コーズウェイ・ベイエリアもフィリピンから来ている女性で道が溢れていて、彼女たちの間を縫うようにホテルに戻りました。 |
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The intimate resort in Hong Kong 部屋に戻ると、あまりの雑踏の凄さに疲れ果てた相棒が「しばらく休みたい」と言うので、お昼寝をして休んでもらうことに。 僕はまだ陽が高いうちに寝る気にはなれなかったので、相棒が寝ている間にホテルのプールで一泳ぎすることにしました。 高層ビルが林立する香港、僕たちがお世話になったホテルも30階ほどある立派な建物。プールはその30階建てのホテルの屋上にありました。 エレベーターで最上階に昇り、プールへの細い階段を上がって屋上に出ると、うんざりする程の人で溢れかえる地上とはまるで別の世界がそこにありました。 見上げれば澄み切った青い空、宮殿のような構えのデコレーションが別世界の雰囲気を一層強くし、暑く火照った身体に心地良い冷たさのプール、屋上から見渡せる素晴らしい眺めも自分が別世界にいることを感じさせてくれて…もう、最高です! プールで泳いで、プールサイドのデッキチェアでフレッシュ・ジュースを飲みながらとまどろんだ時間を過ごし、またプールで泳いで…という具合に繰り返しているうちに、僕が泳いでいる時はプールサイドから、僕がデッキチェアで休んでいる時はプールの中から、僕を見ている女性がいました。 「何を勘違いしてんだ、コイツは…」と思う人もいるかも知れませんが、本当にずっと僕のことを見ていたんです。 限りなく我々に近いアジア系。とびきり美人…というわけではありませんでしたが、それなりにかわいくて、彼女になってくれたら嬉しいな…とも思いました。 僕がデッキチェアをうまく倒せないでいる時に彼女が英語で話しかけてきました。 「後ろのフックを外せば倒れるわよ」 友達になるチャ〜ンス! 話を聞いてみると、彼女、何と国籍はオーストラリア!シドニー近郊にお住まいだそうです。ご両親が香港の生まれで、彼女自身はオーストラリアで生まれたそうで、ご両親の影響か、英語のほかに北京語(=中国の標準語だそうです。)と広東語と、何故か片言の日本語が話せると言ってました(多分、ワーホリでオーストラリアに来ている日本のお友達がいるのでしょう。)。なるほど、フレンドリーな雰囲気はオーストラリア生まれだからか(?)。 こうなったら、僕も心の扉を開かないわけには行きません。 僕がオーストラリア・ジャンキーで香港に来る前にアデレードに行っていたこと、その前にもオーストラリアに10回も行ったこと、ほんのちょっと前に起こった悲しい9月11日のこと…色々と話し、そして一緒にプールで泳ぎました。 「夜はどうするの?」と聞かれましたが、さすがに相棒と一緒に申し込んだナイト・ツアーを棒に振るわけには行かないと思い、已む無き事情を話しました。さらに、翌日日本に帰国することを話し、プールボーイに紙とボールペンをもらい、名前、メールアドレス、そして住所を交換し、今後も連絡を取り合う約束を交わしました。 実はこの事を相棒にはずっと話さないでいました。 喋ると、彼女とのほんの数時間のささやかな思い出が逃げ出してしまいそうな気がして…それほど、彼女と一緒にいた時間は幸せな時間だったのです。 数年の時が経った今だから話せる。この場を借りて言わせていただきます。 相棒、昼寝の間に実は俺はこんなちょっとした楽しみを味わっていたんだ。すまん! |
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Million Dollar Night at Victoria Peak プールでのちょっと幸せな一時を過ごし部屋に戻ると、相棒の元気も大分戻ってきていました。ちょっと一安心です。 明日には帰国なので、荷物の整理をして僕も少しだけ休憩させてもらってから、夜のツアーに参加するために、ホテルのロビーに向かいました。ガイドさんが僕の名前の入ったプラカードを持って待っていました。 マイクロバスに乗り込むと、既に数組の日本人が乗り込んでいました。えっ、何で日本人と分かったかって?なぜなら、このツアーは日本人専用だからです。オーストラリアではこんなツアーには絶対に参加しませんが、ここは初めて訪問している地。なるべく楽したかったんです。 あと数組の方々を拾うために、バスは何軒かのホテルを回りました。その間、結構なスピードでトンネルをくぐり、渋滞にハマり、ぶつかるギリギリまで道を譲らなかったり、あまりの運転の荒さにお尻が痛くなったりと、地下鉄同様、香港の人たちのパワフルさを身をもって体験しました。 カオルーン(九龍:Kowloon)で全員が乗ると、バスは同じ地区のレストランに向かいました。 海老の酒蒸し、揚げ魚のあんかけ、ムール貝、あさり、チャーハン…7〜8種類位は出てきました。どんな料理でも皿が空くと、おかわり自由だそうです。注文を聞くウェイターのおじさんは何だか怒っている感じで殺伐とした雰囲気。 味の感想…?う〜ん、正直あまり美味しくありませんでした。チャーハン、あまり味がしなかったし…やっぱり、ここは観光客向けなんですね〜。探せばもっと美味しい店はあるんだろうな〜、って感じです。おかわり自由だからお腹いっぱいにはしてきましたけどね。 レストランを出ると、バスは香港島に向かいました。 香港島に入ってしばらくすると、バスは日光のいろは坂のようにクネクネと曲がりながら、険しい坂道を登っていきます。途中、いくつか見える高級マンションを指差しながらガイドさんは「ジャッキー・チェンはこんな感じのマンションをいくつも持っていますよ〜。」なんて言ってました。 バスが坂を登り切った先は、ビクトリア・ピーク(太平山頂:Victoria Peak)と言う山の頂上でした。ここからは、あの有名な香港の百万ドルの夜景が堪能できます。 いや〜、これは綺麗でした。眼下には世界三大美港の一つ、香港のビクトリア・ハーバーとその先の九龍半島が、さらにその向こうには壮大なユーラシア大陸が広がっていて、香港の夜の街のイルミネーションがその美しさを引き立ててくれます。 そうそう、ここは夜景を見に来る人たちでいっぱいだったのですが、ここには夜景に見とれている雑踏を狙ったスリが多発しているそうです。皆さん、ご注意を! 夜景を堪能した後は、ピーク・トラム("Tram":路面電車という名前ですが、実際にはケーブル・カーみたいなもの)で一気に山を駆け降り、降りたところで待っていたバスに再び乗り込み、ホテルで降ろしてもらい、ツアーは解散となりました。 翌日の帰国に備え、僕と相棒はお風呂に浸かった後、早々にベッドに入りました。 |
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See ya, Hong Kong! 帰国日の朝を迎えました。 前の日に荷物の整理を終えたため、起きた後は着替えてちょっと後片付けをするだけ。 チェックアウトを済ませ、タクシーに乗り、エアポート・エクスプレスのホンコン駅に向かいました。今度の運転手さんは英語が通じるし、荒い運転にもいくらか慣れてきたから、ゆっくりと香港の街の朝の風景を眺めることができました。いくら人と車であふれる香港でも、時刻は朝の6時、この時間帯はさすがにガラガラでした。 エアポート・エクスプレスのホンコン駅では、フライトのチェック・インができます。以前のT-CATと一緒ですね。ここでチェック・インを済ませ、荷物も預けて身軽になったところで、電車に乗り込みました。 空港から香港市内に向かうときは夜でしたから、風景はほとんど見えませんでしたが、今回は朝の移動、中心部の地下化部分を抜けると香港の郊外の風景を見ることが出来ました。郊外にも、緑の中に高層マンションがポツポツと点在しています。 30分弱で空港に着きました。光をたくさん採り入れる造りのこの空港、朝使うと、本当に爽やかで気分が良いです。 しかし、あの9月11日から半月も経っていなかったこの時期、迷彩色の軍服に機関銃を携えている兵隊さんが構内を巡回していて、ものものしさもありました。 帰国直前、最後の最後でちょっとしたハプニングが起きました。 出発ロビーに向かう前のセキュリティ・チェックでのこと。 僕は何事もなくチェックを抜けたのですが、相棒の荷物が機械に入ると、ベルトコンベアが停止しました。「故障か?!」と思いましたが、係員はちょっと厳しい顔。どうも、相棒の荷物に問題があるようなのです。 刃物なんて入っているわけないし、何で?!って感じ。 チェックで引っかかったのは、何とオーストラリアでお土産に買ったブーメランでした。ブーメランも引っかかるんですね〜。オーストラリアではチェックに引っかからなかったのに、香港のチェック機は優秀だわ。 結局、ブーメランは成田に着くまでは没収、相棒はちょっとびっくりした顔をしていたものの、預り証のような紙をもらい、何のお咎めもなしに出てきました。僕がウケまくっていたのは、言うまでもありません。 その後、残りのお小遣いをお土産や朝食で遣い切り、ロビーでしばらくポケェ〜っとした後、CX便に乗り込み、無事に帰国の途につきました。 成田に到着後、相棒はブーメランを回収、その相棒と握手して別れたあと、無事、帰宅しました。 相棒は喜んでくれたかな?ブーメランの一件では僕以上にスリルを味わった相棒が羨ましいぃ〜! |
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2005年の香港の旅に行く |
大阪 2004 法師温泉 Farm Stay in NZ Hong Kong 2005
Adelaide(SA) Broome(WA) Canberra(ACT) Capricorn Coast(QLD) Darwin(NT) Gold Coast(QLD)
Perth & Suburbs(WA) Port Macquarie & Wauchope(NSW) Sydney(NSW)
The Journey of Indian Pacific
What about Australia do you wanna know?