2nd:
10/AUG/2005 - 13/AUG/2005

出発まで

 2度の転職を経て、2005年4月より3つ目の職場で仕事をするようになりました。
 同じ経理の仕事とは言え、前の職場と較べるとより多くの使命を背負っている新しい勤務先では、新しい仕事が毎日のように舞い込み、今までのように10日から2週間もの期間をオーストラリアで過ごすことは非常に難しくなりました。ましてや、中途採用とは言え、僕は入社1年目。人より長く休む時間があるのであれば、その時間を仕事にまわさないと、とても追いつきません。また、2度目の転職活動は、短い期間とは言え、無職、収入ゼロの状態で仕事探しをしていたので、経済的な余裕もありません。
 
 入社して数ヶ月、仕事に追われる毎日が続き、夏休みをいつから取るかも決められない状態で続き、結局、周囲と調整のうえ、正式な夏休みの期間が決まったのは8月に入ってからでした。上にも書いた通り、期間は短い、お金はそれほど余裕はない、でも海外に行きたい…と言う事で、この年の夏休みの行き先として考えたのが、日本から近く、以前にも行ったことがあり、英語でOKの香港でした。

 香港に決めたのは出発1週間前と言う慌しさでしたが、例によって毎度おなじみの旅行代理店の人が、それでも安いチケット(…と言っても夏休み中なので他の時期に較べれば高いんですけど)を見つけてきてくれ、ホテルも前回お世話になったところを手配してくれ、最低限の準備はできました。
 出発前日だけで何とか荷造りを終え、何ともあっけなく出発当日を迎えました。
 いつも数ヶ月前から念入りにプランを練り、待って待って待ち焦がれて当日を迎える僕にとって、何とも違和感のある当日の迎え方でした。

出発日 成田空港→赤鯔角機塲(Chek Lap Kok Airport: Hong Kong International Airport)→銅鑼灣(Causeway Bay)

西北航空自助式辧理報到登機櫃台, こあらさん提供 僕はカンタスのマイレージプログラムの会員(今年で会員暦10年!)ですが、今回の行き先は香港なので、当然いつものカンタスのフライトを使えません。で、もう一つ、マイレージの会員となっていながら、今まで買い物でしかマイレージを貯めてこなかったNW(ノースウェスト航空)のフライトを使うことにしました。
 成田に着き、第1ターミナルにあるそのNWのカウンターに向かいました。
 荷物のセキュリティ・チェックを受けた後、チェック・インの列に並んでいると、「e-Ticketをお持ちの方は専用のチェック・イン機を使えま〜す。」と言う係員の声が。旅行会社から送られてきた書類を見せると、「お客様、こちらの機械でチェック・インをお済ませくださいませ〜」
 チェック・インスペースの端に置かれた機械に向かい、指示通りにチェック・イン。
@ まず、航空券手配時に使用したクレジットカードか、マイレージの会員証を磁気に通します、僕はJCBで支払いましたが、ポイントがNWのマイレージに変わるVISAのカードにマイレージの会員番号の情報が入っているので、それを通すことに。
西北航空自助式辧理報到登機櫃台, こあらさん提供A @の作業をするだけで、自分が予約しているフライトが画面に。へ〜、すごいねぇ!…と感心しながら、往路のフライトを選択。
B 何回かOKボタンを押し(…たような記憶がおぼろげに…)、パスポートの自分の写真が掲載されているページの下部にある文字やら数字やらが羅列している部分を機会に通すと、チェックイン完了。海外のチラシで使われていそうな何とも頼りない紙の搭乗券が出てきます。
C 最後にカウンターで搭乗券を見せ、大きい荷物を預け、あとは出発時間を待つのみ。

 飛行機は定刻通りに出発しました。機内はほぼ満員です。
 離陸してしばらくすると、機内食のサービスが始まりました。チキンかシーフードってことなので、チキンが大っ嫌いな僕は、迷わずシーフードを選択。
 いつものように機内食を写真に納めようと、デジカメを取り出し、電源をon!ここで予期せぬ「ピー!」と言う音がデジカメから。「メディアを認識できません」…何?!昨日、動作をちゃんとチェックしたのに、どういうこっちゃ?!!メディアの差込口を見てみると、カードが奥深く手の出しようのないところにメリ込んでいるではありませんか。あ〜、ショック!!
 まぁ、携帯にもカメラがあるから後で確認しておこう…(飛行機の中で携帯の電源を入れると怒られそうだし)、と気を取り直し、機内食を食べることに。
 出されたシーフード・ヌードルを一口。これが、…まっず〜い!!カンタスとかJALとかの機内食とも差は歴然。お腹を抱え、「なんぢゃぁ、こりゃぁぁ?!!」、そして「カンタス、いい仕事してるな、おい」と、叫びたくなりましたが、辞めておきました。結局、シーフード・ヌードルは一口でギブアップ、サラダやパン、コーヒーでお腹を満たしました。

 着陸態勢に入り、飛行機が高度を下げ、雲をくぐり、街の灯りがポツポツと見え始めたとき、結構強い揺れがありました。雲の下に入り、窓の外を見ると、どうも大雨の様子。まぁ、ホテルに着くまではずっと屋内だから心配ないけど、メシを食いに行く時、何か考えないといけないなぁ…

 飛行機はちょっと遅れて香港の国際空港、赤鯔角機塲(Chek Lap Kok Airport)に到着。
 飛行機を降り、入国手続きを済ませ、CD機でお金を1,500ドル調達、「旅は鉄道」と決めている僕は空港と中心部を特急運転で結ぶ鉄道、機塲快線(Airport Express)に乗り、市内に向かうことにしました。車内で携帯の電源を入れ、カメラがちゃんと動作するかを確認。…しかし、しかし!!なんと携帯カメラのシャッターを押すと、真っ白な画像しか映らない!マジですか…
機塲快線香港車站 旅で使い物になるカメラがないと言うことは、僕にとっては右腕をもがれたのと同じこと。落胆に打ちひしがれずにはおれませんでした。赤柱(Stanley)とかに行ってきれいな写真を撮ってこよう…などと色々と考えていましたが、どれもカメラを持っていかなければ旅の楽しさは半減。
 あ〜あ、どうするかをもう1回、考え直さないといけないなぁ…

 終点の香港駅で電車を降り、ホテルまで無料で運んでくれるシャトルバスに乗り、銅鑼灣(Causeway Bay)にあるホテルへ。幸いにも、この頃には大雨がすっかり止んでいました。スコールだったのかな?
 ホテルに着いたのは、もうほとんど夜中の12時と言う遅い時間でしたが、小腹が空いてきたので、食事をしに外に出ました。
 ホテルから程近いところに、ちょっと小汚い麺とお粥の専門店を発見。これこれ!オヤジが「香港は地元の人しかいないような小汚い店のほうが断然ウマいんだ」といっていたのを思い出し、迷わず入ることに。
 お店の軒先にはアヤしい日本語の看板が置いてありますが、店内には漢字のメニューがズラッと並び、店員さんは広東語…らしき言葉(だって、意味分からないんだもん!)で僕に話しかけてきます。漢字だけのメニュー表を見せてもらいましたが、今イチピンと来ない。「英語のメニュー、ある?」と聞いても、店員さんは「?」もう一人、英語の分かる店員さんが来てやっと意志の疎通ができ、英語のメニューを見ながら、香港に来たら勞麺(スープがない代わりに熱いタレをかけた香港の麺)を食べたいと考えていたので、牛バラの乗った勞麺を注文。見た目以上にボリュームが凄く、機内食での消化不良をフッ飛ばしてくれました。
 帰りにセブンイレブンで水とお菓子を調達し、ホテルに戻り、そろそろ、寝ますか。

 ん?カメラ無しでどうやって観光するか考えるんじゃなかったっけ?
 まぁ、良いや。明日は明日の風が吹くさ、あわてない、あわてない、一休み、一休み。
 ってこって、めでたくご就寝と相成りました。

滞在1日目 銅鑼灣(Causeway Bay)→佐敦(Jordan)→尖沙咀(Tsim Sha Tsui)→銅鑼灣→灣仔(Wan Chai)→銅鑼灣

 前の日は遅くに着いた事もあり、ちょっと朝寝坊。
 カメラなしでどうやって過ごそうかと考えた末、「食う、買う、町を徘徊する…で香港を体感し、旅行記にまとめて、残しておこう」と決めました。
 10時過ぎにホテルを出ました。「佐敦か旺角(Mong Kok)に行けばうまいものを食べられる」というアドバイスがあったので、とりあえずはMTRと言う香港の地下鉄に乗り、佐敦へ。

 佐敦の街をブラブラしていると、朝の静かな時間帯にあって、地元の人たちで賑わっているお店を発見。漢字を見ただけではどんなものを食べられるのかハッキリとは分かりませんでしたが、とりあえずは入ってみることに。
 店に入ると、店員A「▲?%×!$○」→私「英語分かる人、いない?」→店員B「は〜い、何かご用?」と、ここまでは昨日の夜と同じパターン。その後、「英語のメニュー、ない?」と聞くと、"No."の返事。「こいつぁ、ドつぼにハマりそう…」と考えていると、店員さんが、「あの人が食べているのが俺の一番のオススメなんだけど、どう?」見てみると何やらスープらしきものを美味しそうに食している家族が。違うテーブルの英語を話せる御仁が「そうだよ、あのスープを頼めば、トーストやタマゴ料理もでてきて結構お得だよ」とアドバイス。色々話してみると、結構みんな、親切なんすね〜。
 OKして待っていると、ハムとマカロニが入ったコンソメ味のスープが出てきました。見た目、シンプルなんだけど、これが結構うまい。さすが、地元の人たちで溢れるお店なだけはある。香港じゃなくても食える気がしたけど、地元の人たちの熱気で溢れるこの雰囲気の中で食べると、これがまた一味違う。この後、かの御仁の仰ったとおり、トースト2枚に目玉焼きが2個、コーヒーまで出てきて、当然、お腹いっぱい。これで20ドルだから、300円するかしないかと言う値段。お腹いっぱいの食事、香港の人の普段の様子まで垣間見ることができた上でのこの値段、十分すぎるほどのお得感でした。

 お腹いっぱいにも関わらず、「1種類だけの食事はつまらんな」と、強欲な僕、腹ごなしに暑い町をブラブラ歩き、油麻地(Yau Ma Tei)に向かって歩くことに。MTRの駅の真上の香港の目抜き通り、彌敦道(Nathan Rd.)に戻り、通り沿いに香港の街並みを楽しみながら歩きました。10分ほど歩くと、MTRのマークが見え、「着いた!」と思い入り口の看板を見てみると、「尖沙咀」の文字が。何と、反対方向に歩いてしまっていたのです。…ドジ!
 来ちまったもんはしょうがない。ここで、今回の別の目的である買い物をするため、DFS(Duty Free Shoppers)に行くことにしました。
尖沙咀DFS, こあらさん提供 DFSの中にはJCBプラザがあるので、情報収集、それから自分用にGUESSの時計、物産品などを買い、ホテルへの無料宅配をやってくれるとのことなので、荷物を預け、頼まれものの「老婆餅」と言うパイ生地で包んだお菓子を買った後、DVDショップめぐり。
 日本で中々見つからないMr.Boo! (The Private Eyes)のDVDを探していたのですが、残念ながら、こちらでも店頭では見つからず。仕方がない、帰国したらAmazonで探してみるか。

 ブラブラ散歩とお買い物でほどよくお腹が空いてきたところで時間は2時過ぎになっていましたが、ちょっと遅めのランチ。
 尖沙咀の待ちの一角に小ぢんまりしたお粥のお店を発見し、中に入ることに。ランチにはちょっと遅い時間にも関わらず、地元の主婦やビジネスマンっぽい人たちでいっぱい。例によって、お店の中は漢字のメニューしか見当たらないので、英語のメニューをお願い。
 注文したのは、肉団子入りのお粥と、「これ、一緒に食べると美味しい、おすすめアルよ」とおばちゃんの口車に乗って決めた、レタスを湯通ししたものにオイスター・ソ-スをかけた1品。う〜ん、うまいっす。お粥とレタスなんて、日本じゃあまり考えられない組み合わせ、日本の外に出ると、こんな意外な美味しい食べ方がゴロゴロしていて、いい勉強になりますね。
 このランチ、全部で32ドル、500円弱。こっちでメシを喰っていると、お金が全然なくなりません。1,500ドルって、ちょっとおろしすぎだったかな?

 この後、DFSでお願いした無料宅配の荷物をもらっとかなきゃ、と言うことで、MTRの銅鑼灣駅近くで美味しそうなパン屋さんを見つけたので、おやつ代わりのパンを買ってから、一旦ホテルに戻ることに。
 荷物が届くのは夕方なので、それまでの空いた時間を屋上のプールでのんびりと午後のひと時を過ごすことにしました。
 実は僕が前回と同じホテルに決めた理由の一つが、各部屋にある大きいバスタブと、このプールがあるから。銅鑼灣と言う、喧騒のど真ん中のような立地にありながら、地上100メートルもありそうな、ローマ王朝風のこのスペースは至って静か。泳いで、うたた寝して、地上100メートから街の喧騒を眺めて…気ままに過ごすことができるんです。
Octopus Card, こあらさん提供
 部屋に戻って一休みし、DFSからの荷物を無事に受け取る頃には、空が暗くなりかけてきました。
 美味しい夕食を探して、街を徘徊です。
 ホテルの前の大きな道路には、香港名物の2階建てのトラムが走っています。これも1回は乗っておきたかったので、トライ!
 このトラムも立派な地元の人たちの足、観光客にはとっつきにくいところがあるかも知れませんが、使い方は至って簡単。後ろから乗って、前から降りるときに2ドルを払うだけ。ただし、次のことに注意してくださいね。
@ 釣銭が出ないので、2ドル分の小銭を準備しておくこと。オクトパス・カード(日本で言う、SUICAやICOCAみたいなヤツね、右の画像参照)も可。
A 結構混み合うことが多いので、スリに注意! 
Tram, こあらさん提供
 僕が乗ったときは、幸いにしてガラガラ。アッパーデッキの窓際で、心地よい夜風に吹かれながら、のんびりと灣仔に向かいました。
 この辺り、海の食材を軒先に置き、客がそれを選んでどのように調理するかを指定して食事を楽しむ、と言うスタイルのお店が結構目に付きました。しかし、言葉が全くNG、それにこう言うのはグループで行った方が絶対にお得で美味しくなるものなので、残念ながら、今回は見送り。まなちゃんこあらオヤヂさんタカハシさんと言った頼りになる兄貴分の方々と一緒のときに行くとしますか。
 で、今回も例によって小汚いお店を見つけ、そこでお食事。今回は蝦雲呑つきの勞麺を注文。
 出てきたのが、アツアツの麺にオイスターソースが絡められたものがどっさり乗っかったお皿と、蝦雲呑の入ったスープ。なるほど、このスープを少しずつ麺にかけて食べるわけね。食べ応えのある蝦雲呑が容赦なく入っていて、大満足で昇天。
 今回のお代は23ドル、350円足らず。
 帰りは腹ごなしにホテルまで歩いて帰ることに。…と、舌の根も乾かないうちに、ド派手なトロピカルな内装の喫茶店を発見。軒先でマンゴシャーベットとアイスクリームが盛りだくさんのパフェっぽいヤツを持ち帰りで注文。それをつつきながらホテルにまで歩いたので、全然腹ごなしになりませんでした(笑)
滞在2日目 銅鑼灣(Causeway Bay)→尖沙咀(Tsim Sha Tsui)→旺角(Mong Kok)→中環(Central)→銅鑼灣

 滞在2日目の朝を迎えました。
こあらさん提供 朝っぱらだと言うのに、何となく勞麺が食いたいと思い、到着日の夜に行ったホテルから程近いヌードルとお粥のお店に。
 店に行くと、前回もいたお店のおっちゃんたちが。同じ顔立ちなのに広東語が理解できない変な人間の僕を覚えてくれていて、妙にフレンドリー。英語を話せる数少ない店員さんがすぐに僕のところに。「勞麺を食べたいんだけど…」と言うと、「11時まではやってないよ。おかゆも美味しいから食べていってよ」
 朝だから、お粥でもいいや、と昨日の昼と同じ肉団子入りのお粥と揚げパンを注文。でも、結果的にこれで正解。
 いや、薄い味付けと、アツアツの肉団子、それに揚げパンが合うんですよ、お腹にも優しいし。

 少しだけ満腹と言うほど良い状態のまま、一旦ホテルに戻り、どうしようかな、と一考。
 昨日、DFSに行った時にもらった紙に、「当店までタクシーでお越しになった場合、タクシーの領収書提示で領収書の2倍(=往復分)相当の商品券をプレゼント!(但し、上限100ドル」と書いてあったのが何となく気になり、チャレンジしてみることに。
DFS, こあらさん提供 ホテルからタクシーを拾い、DFSへ行ってとお願い。いざ、出発!香港の街並みを眺めをしばらく楽しんでいましたが、ふとメーターに目を向けると、…いや〜、これが面白いように上がるんですよ、メーターが。お店の着いた時には、有料のトンネル料金を含め95ドル。
 狭い香港だから、ちょっと一儲けと考えていた自分が甘かった!上限100ドルのルールのマジック(笑)にハマり、結局片道にプラス5ドルした100ドルの商品券しかもらえませんでした。ま、もらえるだけ御の字なんですけどね、本来は。その100ドル分の商品券でデオドラントを買い、DFSを後にしました。

 しばらく尖沙咀の近辺をブラブラとお散歩しているうちに、お腹が「グ〜」。
 Hyatt Regencyの近くで飲茶のチラシを一生懸命配っていたかわいい女の子の一生懸命のお誘いに負け、食事を取ることに。
 お店に入ると、例によって広東語で店員さんがまくし立ててきます。
 英語の通じる店員さんに来てもらい、フォローを頼みました。
 このお店は、テーブルに置かれた紙に、自分が食べたいものにマルをつけてオーダーするシステム。
 腸粉(お米を使ったクレープのようなもの)を野菜といためたもの、春巻、炒飯をオーダー。僕がお邪魔した日は、何と開店初日と言うことで、「チャーハンを注文したお客さんはあなたが初めてですよ」だって。開店記念は…何も無し。
KCR Entrance, こあらさん提供 基本的に、どれも美味。
 …だけど、4年前の滞在時にも感じたのですが、こっちの炒飯って、味付けが薄いなぁ、と。日本では塩味が強い料理が主流だし、炒飯1品で食事を済ませる習慣があるから、しっかりとした味付けになってますけど、こちらでは、何となくメイン・ディッシュの付け合わせ的な色合いを感じ、だから一人歩きしないような目立たない薄味なのかな、とも考えていました。
 でもかわいい女の子のお誘いと、どれも美味しくボリュームもある料理で95点。(マイナス5点は炒飯の薄味ね)

 ランチの後は、尖沙咀まで伸びた九広鉄道(KCR)に乗ることに。
 以前は、九広鉄道は、町の中心からちょっと離れた紅ハム(ハムは「石」偏に「勘」)(Hung Hom)と言うターミナルが終点でしたが、2004年10月にここから1駅分、中心部まで地下鉄道にて延長し、断然利用しやすくなりました。
旺角車站, こあらさん提供 この鉄道で羅湖まで行くと、中国本土はすぐそこですが、今回は2駅分だけ乗り、旺角へ。
 ここの駅前に大きなショッピング・モールがあります。
 ここで、海外に行ったときには必ずやることにしているショッピング・モールめぐりに。
 イギリスへの租借が97年に終わり、その4年後の2001年に僕が初めて香港にお邪魔し、さらにそれから4年後の今回の滞在。前回と比べ、香港の街全体が中国本土の色合いが濃くなるのと引き換えに、西洋色が薄くなった印象があるのですが、ショッピング・モールだけは、全く逆の印象。
 1つのフロアに20〜30のテナントが入り、それが5層にも6層にも重なり、巨大なショッピング・モールを形成し、多くの人がそこで休日を楽しく過ごす。オーストラリアで見てきたそれとは、そこにいる人の肌や髪の色が違うだけで、その本質的なものは全く同じものでした。
 ここでも、どのお店でも店員さんは僕に広東語で話しかけてきます。僕がちょっとカッコつけてオーストラリア風に"I'm just looking, thanx!"と英語で返すと、彼らは僕が地元の人間ではないとわかり、英語で親切に応じてくれるようになる…香港に来てから、事ある毎にこれを続けているうちに、そんなやり取り自体が、日本では中々できないためか、何となく楽しくなってきていました。
 ショッピング・モールで目に付いたのは、マッサージ・チェアなどの健康器具を扱う店がやたらと多いこと。香港の皆さんも、パワフルに見えながら、ストレスをいっぱいためているんでしょうか?
旺角新世紀廣場, こあらさん提供 結局、この旺角駅前のショッピング・モールめぐりで3時間ほどを費やしました。
 ショッピング・モールを出て、MTRの旺角駅へ。KCRと同じ名前の駅ですが、2つの駅の間に設けられた歩行者専用道を約10分ほど歩きます。KCRの駅前にはバスターミナルがあり、広々とした印象を受けましたが、MTRの旺角駅は彌敦道(Nathan Rd.)と言う香港の目抜き通りの下を走る路線のの駅、周囲には細長く伸びたビルがビッシリと並んでおり、ゴミゴミとした感じです。

 旺角からMTRに乗り、香港島の中環へ。財布に2ドル分の小銭があるのを確認し、中環から暑くて蒸し風呂のようになったトラムに乗り、ホテルがある銅鑼灣へ。街頭で絞りたてのジュースを買い、ホテルに戻り、プールでひと泳ぎしてから、部屋で一休みをしました。

 滞在2日目も早くも空が暗くなりかけ、お腹も空いてきました。
 明日は早朝の出発ですので、現地での食事はこれが最後です。
 日本では食えないものを食べようと決めて食事をとってきましたが、銅鑼灣の街中を歩いてふと目に付いたのが、YOSHINOYAの看板。そう、あのオレンジ色のニクい奴(笑)。少し心がグラ付きましたが、素通りしようと歩き出したところで、ふと考えました。
 「ん?待てよ…確か、吉野家の牛丼って、今、日本じゃ食べられないよな…」
銅鑼灣の吉野家, こあらさん提供 …って事で、吉野家海外デビューをすることに。
 階段をおり、お店の中へ。店内には日本語のメッセージが書かれた大きなボードが掲げられていましたが、店員さんはどう見ても、日本語はNG。例によって、僕の顔を見るなり、広東語(らしき言葉)で話しかけてきます。「俺、そんなにこっちの人間に見えるんかい?」と心の中で苦笑いしながら、しゃーないな、と英語でオーダー。
 牛丼の大盛に味噌汁、キムチ、温泉タマゴ、コーラと盛りだくさんのセットで33ドル…500円弱ってところですか。割安ですよね。写真に納めたくてもカメラがお釈迦なのが、改めて悔やまれる。
 で、味ですが、ご飯の蒸らしがちょっとだけ足らなかった、味付けがこれまたちょっとだけ薄いかな…など、不満が無きにしもあらずでしたが、まぁ、日本じゃないから、あまり微妙な味加減を求めてもしょうがないな、と許せる範囲。殆ど日本で食べてきたあの味と一緒。何だか嬉しくなりました。シドニーの吉野家が概ね評判が良くないんだけど、どんなもんなんだろう…?と、ふと気になりながらの食事でした。

 
帰国日 銅鑼灣(Causeway Bay)→赤鯔角機塲(Chek Lap Kok Airport)→成田空港

 出発日を迎えるまで、あっと言う間だった今回の旅、帰国の日もあっと言う間にやってきました。

市區預辧登機, こあらさん提供 飛行機が8:30の出発なので、5時に起き、30分で支度をし、チェックアウト。
 朝の早い時間は、機塲快線(Airport Express)の駅まで送り迎えしてくれるバスはないので、タクシーで駅に向かいました。
 機塲快線の各駅では、利用者を対象にイン・タウン・チェック・インと言うサービスをやっていて、空港に着く前に搭乗券の受け取り、大きい荷物の預けいれをし、日本につくまで身軽にゆったり動けるようになります。今回僕が使ったNWのフライトだと、ダメという話を聞いていたのですが、いざ駅についてみると、NWもOKとのこと。これを使わない手はないと思い、ここでチェックイン手続き。身軽に電車に乗り込みました。
 空港に着き、NWで機内食をアテにしてはいけないと分かっていたので、ここで朝食のヤキソバ(重っ!)
 その後、お菓子をちょこまかと買い物しましたが、結局お金を使い切れず、手元にはおろしたときの半分の750ドルが残ってしまいました。両替すると、割に合わないレートになるだろうから、次回の旅行までとっておくことにし、香港を後にしました。

 こうして書いてみると、短い滞在期間の割りに、色々とあったんですねぇ。
 食事や買い物を楽しんだだけでなく、プールでののんびりとしたひと時を過ごしたかと思えば暑い街中を徘徊したり、カメラが使えなくなったり、機内食を途中でギブ・アップしたり…
 4年前の最初の滞在より、香港をさらに体感したと思いますが…

 これからもハマりそう。
 これが今回の感想です。
 
 このページを仕上げた日、修理に出したデジカメが戻ってきて、日本で発売になったばかりのMr.Boo!のDVDも入手できました。
 今まで以上にデジカメを大事にして、できるだけ早くまた香港に行きたいと思います。 
管理人からのお願い
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2001年の香港旅行記に行く


大阪 2004  法師温泉  Farm Stay in NZ

  


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Sydney(NSW)
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