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拍手お礼文3について

予定よりかなり長くなってしまった。
最初は榎さんと益田の会話だけで簡単に済ますつもりだったので、
それで拍手お礼文のほうに回したんですが
書いてるうちに長くなってきて
べつに普通に上げてもいいんじゃないかと思わないでもなかったんですが
そうするとまた当分お礼文がこのままになっちゃうということで
予定どおりそっちに回しました。

女性として、彼女たちには幸せになってもらいたいと。
つらいままで自分が結婚したかもしれない人が結婚するのを見るのは嫌じゃないのかなと思ってですね。

余計なことかもしれませんが付け加えとして。

ルビについて

ところで、当サイトではルビを使っております。
これ、ブラウザによってはルビになってないんですよね。
ええ、それはわかってるんです。
一応私も複数のブラウザ使うので。

わかっていてルビにするというのも不親切なんですが、
やっぱりこだわりたいんですよね。
なんでかっていうのは京極ファンの方ならおわかりいただけるのではないかと思って甘えているわけです。

「さようならと云えるまで」完結。

えーと、引っ張った割にはあっさりどうということもなく終わる(笑)。
ええ、結構私このパターン多いかもしれませんm(_ _)m

しっかし、ちょっと時期が悪かったですね、いろいろ。
今夏の終わりだし。

しかもですね、冬に欧米に留学したって、途中から編入できるんですかね。
9月までちょっと間が空きすぎですよね。
それで言い訳がましく先にフランス語習わないとなんて入れてみたんですが。
(のだめがやっていた;笑)
それにしたって冬からでは期間長すぎです。

でもどうしても冬で終わらせたかったんですよ~。

思い違いをものともせず垂れ流す譫言

もう一つ榎さんが諦めたんだろうと思うもの。
それは神崎宏美、そして結婚です。

出征前結婚まで考えていた筈の相手。
そしてせっかくの写真を自分が持っていて燃えてしまうことが忍びないほど
きっと大切に思っていたんだろう。
戦後行方を突き止めていたならなぜ会いに行かなかったんだろう、
という疑問は神ファンなら誰でも一度は思うはずだ(そうか?)。

考えられる一つの理由は、
彼女の立場を知って、これは無理だと判断したかもしれないということ。
榎さんは少なくともこのときビジネスの世界に入るつもりはなかっただろうし
そんな人間と結婚するわけにはいかない立場だったはず、宏美のほうは。
それでも彼女が全部放棄して、挿絵描きなりギター弾きの榎さんのところに来る気があったのならまた別だっただろうけど
多分彼女はそうでなかったと思う。
べつにお金に執着したとかではなく、周りの人間への意地からであれ、仕事に熱中していた彼女が、それを放り出すとは思えないんです。邪魅を読むと。
直接会って話をしたわけでなくても、きっと榎さんにならそういうことはわかってしまうと思う。
どこからか姿を見るぐらいはしたかもしれない。
そして彼女が変わってしまったことに気付いたのではないかな、と。
そういうこと、すぐ見抜いてしまいそうな人だから。

そして多分ね、結婚というものも諦めたんじゃないかな。
諦める以前に結婚願望なんかあったかどうか知らないけど(笑)。
私は榎さんがあの体質でなくても変人だったに違いないと思ってるんだけど(笑)
でも御前様だって結婚してるんだし(ひでえ)親同士決めた結婚なら当時普通のお嬢さんなら厭とは言わないでしたと思う。
だから榎さんがもし望むなら、あの性格でも結婚はできただろう。

だけど、やっぱり私だったら、隠し事ができないっていうのはすごいストレスになると思う。
べつにやましいところはなくても、よ。
ずっと一緒に生きていく人だからこそ、何もかも自分の行動が筒抜けになってしまうのって、榎さんのほうにそのつもりはなくてもやっぱり息苦しい。
そして女性がそう感じるだろうということを、榎さんはわかってると思う。
もしかしたら知らなくてもいいことまで視てしまって、自分が傷付くのが厭なのかもしれないし。

でも純粋でまっすぐな美由紀ちゃんなら、
あるいは榎さんに負けず劣らず破天荒な美弥子さんなら…。
とにかく誰か、すべて受け入れられる人が榎さんに寄り添っていて
彼が孤独でなければいい…そんなふうに夢想しているのです。

思い込みが強すぎて暴走する妄想

榎さんが諦めたんじゃないかなと思うもの。

それは仕事、です。
進路、と言ってもいいかもしれないけど。

榎さんてメカ好きだよね。
デンスケや改造車に狂喜してたもの。
だったらほんとは理工系に行くこと考えるんじゃないかな。
でも目が悪いと、実験とかいろんな作業が大変だと思うので
それで文系にしたのかなあ、なんてね。

で、法学部っていうのは前に、競争率が高かったから面白がって受けたんじゃないかなんて書いたんですが
それはあるとは思ってますが(笑)
もしかしたら何某かの思惑だってあったのかも。
エンジニアが無理ならこれをやろうか、みたいな将来に対する考えって
何にもなかったんでしょうか。

法学部だからといって法曹界に入ろうと考えていたとは限らないんですが。
それとも本当に何の考えもなかったのかなあ。
帝大に進むころには戦局が今後悪化することを見越していて
どうせ将来のことを考えても生き残れるかどうかわからないから
なんて理由で何にも考えてなかった可能性もあるかな。
で、いざ戦争が終わって生き残ってみたら
ちょっと通常生活は送り難い状態になってたものだから、定職に就かず(と言っていいのかどうかわからんけど)にふらふらしてたとか。

でももしかしたら、何かやりたいことがあったのかもしれない。
敦子は、榎木津がビジネスに興味がないと言っていたけれど、
もしかしたらあったのかもしれない。
だけど、考えていなかったにせよ、やりたいことがあったにせよ
やっぱり復員後はよく視えるようになったせいで、というのは大きかったんじゃないだろうか。

腹に一物抱えた人間たちとたくさん会わなければならないというのは
相手の嘘が見抜けてしまうと余計に我慢ならないものじゃないんだろうか。

挿絵描きの仕事って、比較的他人との接触が少なくて済むんじゃないだろうか。
進駐軍相手の仕事だったら
空襲や戦地での酷い記憶を持った日本人を視るより、まだ楽だったんじゃないだろうか。
そんなふうにして、少しずつ順応していく時間が、さしもの榎さんにも必要だったんじゃないだろうか。

本当に興味がないのだったら、将来財閥の長にはなってないのじゃないかな、と思った次第。