Sydney, New South Wales


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それらも確かにシドニーの楽しみ方。
でもそれだけじゃぁ、つまらない!
ちょっと郊外に足を伸ばせば、もっと面白いことが待っています。

シティとは違った色合いを持つ、もう一つのシドニーをここで楽しんでいただけたらと思います。

  
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Bondi Beach
Bungona Lookout
Double Bay
Gosford
Nelson Bay
Sydney Tramway Museum
Watsons Bay
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Bondi Beach 
Bondi Beach
 シドニーで一番有名なビーチ。アボリジニたちの言葉で「岩に砕ける波」がボンダイの名前の由来で、波は結構荒いそうです(オーストラリアのビーチはそんな海水浴に適しているとは言えないビーチが結構多いですが)。かつては下水施設の不備から、近くを汚水が流れるビーチとして問題になった時期もありましたが、それはもはや遠い昔の話、地元の人や観光客で毎日賑わいます。
 僕の妹がワーホリで生活をしていたのが、ボンダイ。僕が妹にお世話になった時に行動の拠点となったり、オーストラリア生活の疑似体験(?)をしていた場所がこのボンダイビーチでした。そして、僕がこの地に移住したいと心に抱いた原点とも言える場所なのです。短期間ながらも、ここで現地の人たちと同じ生活の体験をさせてくれた妹には、本当に感謝しています。
 一人でシドニーに滞在するとき、帰国する前の日は決まってこのビーチを訪れて、日が暮れるまでビーチを眺めています。昼間は仕事をし、夕方になるとビーチに繰り出し愛犬と楽しいひと時を過ごす。このビーチにいる人たちを見つめて、「自分もいつかは…」と思うのです。
Bondi Beach ビーチを眺めながら帰国を控えてブルーになっている僕を見て、
「本当にここに住んでみたらどうなんだ」と、現地の友人が心配で声をかけてくれたこともありました。
 そんな友人の言うことを、その時本当にすれば良かったと今でも思うことが度々あります。

 シティからこのビーチへは、CityRailキングスクロス(Kings Cross)を経由する路線の終点ボンダイ・ジャンクション(Bondi JCT)まで行き、そこから380番か382番のバスで向かいます。車の場合は、オックスフォード通り(Oxford St.)を東に道なりに進み、ボンダイ・ロード(Bondi Rd.)に入りまた道なりに進めば到着です。ただし、この辺の道路は結構混んでいるので、電車やバスを使うことをお奨めします。
 
Bungona Lookout

Bungona Lookout シティから南へウーロンゴン(Wollongong)に向かう電車に40分ほど乗り、ロフタス(Loftus)で降り、その駅の脇にある路面電車の博物館、シドニー・トラムウェイ・ミュージアム(Sydney Tramway Museum)からアトラクションとなっている路面電車に5分ほど乗ると、ハイキングエリアの入り口のような場所に着きます。
 次の路面電車は1時間ほど待たないと来ないので、すぐに引き返すか、1時間待ってその間に周辺を歩いて時間をつぶすかと聞かれます。後者を選び、「10分ほど歩くと見晴らしの良い場所があるから、そこで景色を楽しむと良い」と奨められたのが、右の写真の展望台、バンゴナ・ルックアウトです。
 周囲には特に何も無く、木々に覆いつくされた山々や、その間を流れる川の上をゆっくりと進むボートを眺めて景色を楽しむだけ場所となっていますが、ちょっと郊外に足を伸ばすとこんなに良い景色を楽しむことが出来るのも、僕がシドニーを好きな理由のひとつです。
 
Double Bay

Double Bay 2つの湾を併せ持つその地形から名付けられたダブル・ベイ。
 海のそばは大体、「高級住宅地」となるシドニーですが、その中でもここはシドニーの高級住宅街として有名です。「高級住宅街の中の高級住宅街」なのです。マドンナがオーストラリア滞在で使用すると言うスタンフォード・プラザ(Stanford Plaza、旧リッツ・カールトン(Ritz Carlton))というホテルもここにあります。
 街中を歩くと、すごく優雅なムード。僕の常宿のあるキリビリ(Kirribilli)とも何かが違います。でも、一休みで使ったカフェの店員さんはとてもフレンドリー。居心地は最高に良いです。
 でもブティックやジュエリーなどのお店は、店構えだけでビビッてしまいそうなものも。僕はここではカフェのコーヒーにしかお金を出せそうにありません。
 シティからは、サーキュラー・キー(Circular Quay)からフェリーで行くのが一番簡単。ただし、ダブル・ベイに直接行くのもあれば、ワトソンズ・ベイ(Watsons Bay)やローズ・ベイ(Rose Bey)に寄ってから行くものなど、時間によってルートが変わりますので、よく確認してからフェリーに乗りましょう。
 
Gosford  
Gosford
 シティからNewcastle方面の電車に乗ると、2時間半でゴスフォード(Gosford)と言う場所に着きます。
 ここは人口4万人ほどの中都市(ってガイドに書いてあったけど、町です、ハッキリ言って…)で、ヨットがのんびりと佇むブリスベン・ウォーター港のあるリゾート地です。
 ここの近くには「オーストラリア版明治村」のオールド・シドニー・タウン(Old Sydney Town)がありますが、ここには人と会いにだけ来たため、行きませんでした。
 3時間ほどだけ滞在し、トンボ帰りでシティに戻ったため、ただ行っただけと言うことになりますが、印象としては、シドニーに住む人がちょっと足を伸ばして休暇を楽しむ場所という感じでした。
 都市部にありがちな時間の流れの速さは、ここには全くありませんでした。
 いつかチャンスがあったら、ゆっくりとした時間を過ごしたい場所の一つです。
 
Nelson Bay

Nelson Bay 
シドニーから200kmほど離れたところに人口50万人強の大都市ニューキャッスル(Newcastle)があり、さらにそこから車で1時間ほどの場所にネルソン・ベイ(Nelson Bay)と言うドルフィン・ウォッチングで有名な場所があります。
 こんなにシドニーから離れた場所をシドニーの近郊に含めるのはどうかなと思ったのですが、ここには1泊しかしたことがなく、1ページにするほどのネタが無いので、どうかご容赦いただきたいと思います。
 このネルソンベイを含む湾岸地帯をポート・スティーブンス(Port Stephens)と呼んでいるようで、ここから発着するドルフィン・ウォッチ・クルーズに参加すると、沖合いで優雅に泳いでいたり、船のエンジンが出す泡を面白がってついて来るイルカを眺めたり出来ます。
 また、スカパー!で見れる旅チャンネルによると、この地域にドルフィン・ソサイエティ(Dolphin Society)というイルカを利用した心理療法施設があり、イルカと一緒に泳ぐことによる自閉症や鬱病の治癒の研究をしているそうです。
 シドニーからは、シドニー・ニューキャッスル・フリーウェイ(Sydney Newcastle FWY)を終点まで行き、パシフィック・ハイウェイ(Pacific HWY)に合流し、しばらくするとネルソン・ベイ・ロード(Nelson Bay Rd.)に右折する標識が見えるので、それに従い、さらに40分ほど走ると到着します。
 
Sydney Tramway Museum 
Tramway Museum
 普段とはちょっと変わったスポットに行ってみたいな〜と思い、見つけたのがこのSydney Tramway Museum、路面電車の博物館です。世界各地で活躍した路面電車がここで余生を静かに送っています。
 シティから南へウーロンゴン(Wollongong)に向かう電車に40分ほど乗り、ロフタス(Loftus)と言う駅で降りると、駅の脇にあるこの博物館に辿り着けます。
 ボランティアの人たちが運営しているため、日曜日しかやっていないそうです。金儲けではなく、趣味でやっている人の集まりなので、訪問客にはすごく親身になって接してくれます。
 入り口に路面電車の停留所があり、そこで入場料を払います。ここでは数種類の路面電車を観光客用に実際に運転しています。入場料を払うと、その運転時間が書かれた紙を渡されます。発着時間を確認し、その合間にメインの建物の中にある沢山の路面電車を見物します。
The Jail Tramway Museum
博物館内部。今まで各地で活躍してきたトラムがここで入念に手入れをされて余生を送っています。 これが囚人護送用のトラム。
今ではちょっと考えられませんね。
毎週日曜日、ボランティアの人によりトラムが2方向に運転されます。
 シドニーには現在Light Railと言う路面電車が走っていますが、これは1997年に復刻したもの。かつて同じ市内で活躍した路面電車がここで保存されています。そんな中でも異色だったのは、なんと囚人護送用の路面電車があったこと。正面には"NO PASSENGERS"の文字が。犯人護送車の路面電車版です。これも流刑の地として始まったオーストラリアだからこその乗り物なのかな〜と、考えさせられました。
 見物していると、スタッフが「どこから来たの?」と話しかけてきたので、「日本から来ました。」と言うと、「じゃぁ、こっちに来て」と建物の裏にある倉庫らしきところに連れて行かれました。
Tram そこは路面電車のメンテナンスをする整備場になっていて、いくつか置かれている路面電車の一つに案内されました。それは仙台と長崎の2ヶ所で活躍し、ここまで船で運ばれてきた日本の路面電車で、実際に中を見せてくれましたが、日本の中吊り広告が吊るされていました。
 時間になってから路面電車に乗り込みました。内装はすべて木製です。まだアデレードで現役バリバリで頑張っているトラムと全く一緒。よく手入れされていて、美しい!敷地の両端に線路は延びていて、行き先も2種類あります。
 距離が短い方は、3分ほど走った先の丘まで行きます。そこには"Tram Stop"と書かれた電信柱のような標識が立っているだけ。
 長い距離を走るほうの路面電車に乗ると、大きな幹線道路を踏切で横切ってハイキングエリアの入り口に着きます。
 路面電車がこの踏切を渡ろうとしたとき、車同士のしりもち事故が起きてしまいました。それまで優しいニコニコ顔だった運転士さんが、急に顔つきを変えてぶつかった車に向かっていきました。「邪魔だから早く動け!」とすごい剣幕!感情の起伏を素直に表せない日本人とは大違いと感心しました。
 ハイキングエリアの入り口から歩いて10分ほどのところにBungona Lookoutという見晴らしのいい場所があるので、時間のある方は行ってみると良いと思います。
Tramway Museum
1kmほど走ったところの折り返し地点にて。 左の写真とは反対方向に3kmほど走った地点です。ここからBungona Lookoutまでは歩いて10分ほどです。 これがシドニー市内で1997年に復活した現役のトラム。Centralからフィッシュ・マーケット(Fish Market)方面に向けて営業しています。
 
Watsons Bay 

 インディアン・パシフィック(Indian Pacific)の車内で友達になったシドニー・バスの運転手のお兄さん、Kentが「シティをバックにした良い景色と迫力ある絶壁を見ることが出来る」と教えてくれたのが、このワトソンズ・ベイです。
 場所はボンダイ・ビーチ(Bondi Beach)の北側ですが、天気の良い日にはサーキュラー・キー(Circular Quay)からフェリーで行くのが一番!20分ほどで行けます。
 フェリーを降りると、個人所有のヨットが繋留されているビーチ、犬と一緒に海水浴を楽しむ子供たち、ビーチに面して数々のレストランが。
 その中にはシーフードレストランとして有名なDoyle'sもあります。僕がここに着いたのはちょうどお昼ご飯時。Doyle'sの前には長い行列が出来ています。有名なお店に行列が出来るのは、日本と一緒なんですね。
 お腹が空いていたし、お店の前を通るととても良い匂いがするので、ぜひとも食べたかったのですが、あまりの行列の長さにギブ・アップ!
Watsons Bay
 ピクニックエリアを歩き、後ろを振り返ると遠くにシティの建物やハーバー・ブリッジ(Harbour Bridge)の姿が。早速1枚パチリ。
 さらに歩くと、ギャップ・パーク(The Gap Park)の入口が見えてきました。階段を登ると、そこには断崖絶壁の素晴らしい眺望が!さすが、シドニー・バスの運転手さんのお奨めスポット!穏やかな波止場から5分歩いた半島の反対側にこんな場所があるなんて!物凄い迫力です。そこは半島の外側、太平洋からの荒い波が打寄せ、30メートル上にいる僕の顔にも波しぶきが。
 公園の名前になった"Gap"とは穏やかな入り江と反対側の太平洋の荒波のこのあまりにも相対的なこの風景から来た名前なのでしょうか?
 周囲にはさらに高い崖があり、安全な歩道を歩いて登って行く事が出来ます。左手に歩いている人がいたので、そちらに向かうことに。登りきって周囲を見渡すと、またシティを遠巻きに見る素敵な風景が!
 行ってみれば分かります。ぜひとも皆さん、チャレンジを。
from The Gap Park, Watsons Bay
崖を上りきって太平洋側に背を向けると、こんな素敵な眺望が!遠くにシティのスカイラインを望むことが出来ます。 太平洋の荒波が切り立った崖を少しずつ削り取っています。タ●が竦みます。 ワトソンズ・ベイは実は「自殺の名所」と言う有難くない別名をもらっています。

  
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