大阪市内から近鉄電車で富田林駅まで30分。駅から徒歩10分。
ひっそりとした佇まいを残すお寺や町家を巡りながら、お手軽な歴史散歩に出かけてみませんか? 皆様のお越しをお待ちしています。
富田林寺内町 町並み保存の歩み ~ 地元住民と行政が一体となって、町並み保存が実現してきました ~ | |
1957年(昭和32年) | 大阪府教育委員会の委託により、林野全孝氏(京都府立大学名誉教授)が富田林寺内町の町家を調査 |
1966年(昭和41年) | 大阪府教育委員会より、「大阪府の民家III(林野全孝氏監修)」報告書刊行、寺内町の民家が掲載される。 |
1972年(昭和47年) | 高田昇氏ら建築分野の専門家を中心とするチームより「富田林寺内町保存構想」提案 |
1973年(昭和48年) | 地元住民を中心に「富田林寺内町をまもる会」を結成 (中井亀太郎氏が会長、会員50名) |
1974年(昭和49年) | 文化庁の支援により第1回保存対策調査 |
1983年(昭和58年) | 富田林市が杉山家住宅を1億6千6百万円で取得 (旧)杉山家住宅が国の重要文化財に指定される(12月26日) |
1986年(昭和61年) | 城之門筋(市道6号線)が建設省の「日本の道百選」に選定される(8月10日) |
1987年(昭和62年) | 町並み保全保全要綱施行、重要文化財・(旧)杉山家住宅を一般公開(10月) |
1989年(平成元年) | 富田林市の町並み修理・修景事業に対し、大阪府教育委員会が補助制度を実施 |
1991年(平成3年) | 寺内町センター開館(4月) |
富田林市伝統的建造物群保存地区保存条例(伝建条例)公布(6月) | |
1994年(平成6年) | 「富田林寺内町をまもりそだてる会」発足 (京谷喜一氏が初代会長、会員253名) |
1995年(平成7年) | 地元説明会実施 |
1997年(平成9年) | 国の重要伝統的建造物群保存地区(伝建地区)指定(国の財政支援開始) |
2004年(平成16年) | 寺内町燈路がスタート |
2005年~2008年 (平成17年~20年) |
街並み環境整備事業 道路美装化・街路灯設置工事 |
2006年(平成18年) | じないまち交流館開館(4月) |
2008年(平成20年) | 「富田林駅南地区まちづくり協議会」発足(1月) |
富田林寺内町が「日本の美しい歴史的風土100選」に選定(古都保存財団主催)(2月) | |
2009年(平成21年) | 富田林寺内町をまもりそだてる会及び富田林市が都市景観大賞(美しいまちなみ優秀賞)を受賞((財)都市づくりパブリックデザインセンター主催) |
2010年(平成22年) | じないまち展望広場オープン(4月) |
2012年(平成24年) | 富田林市が(旧)田中家住宅を一般公開開始(5月) |
2014年(平成26年) | 興正寺別院が国の重要文化財に指定される(9月) |
(注)上記内容はじないまちボランティア・ガイド 長谷英男氏の資料等から引用させて頂きました。 | |
富田林寺内町をまもる会 1973年(昭和48年)に地元住民が「富田林寺内町をまもる会」を結成し、初代会長を中井亀太郎氏が務められました。学術調査や行政による町並み保存の動きに呼応しながら、地元住民も歴史的町並み保存に向けて活動を開始してゆきました。当時の資料は手元には多くありませんが、富田林中央図書館には当時の学術調査に関わる調査報告書などが残っており閲覧もできます。 「歴史の町並み 近畿編」(保存修景計画研究会 西川幸治・苅谷勇雅編 NHKブックスカラー版、1982年6月1日 日本放送出版協会刊)の中で、富田林寺内町をまもる会について 以下のような記述がありましたので、一部を引用させて頂きました。 『今、富田林寺内町をまもる会」をつくり、その余生を寺内町町並みの保存にかけた中井亀太郎さんというおじいさんは、「私を勇気づけてくれるのは、近くの新しい住宅団地に住む奥さんたちが寺内町を訪ねて、私にぜひこの町並みを保存してくださいと訴えられることです。」という。富田林寺内町の町並みが、富田林を特徴づけ、そこに住む誇りとなり、新しく移り住んできた住民と富田林に古くから住みつづけてきた住民を結ぶ固い絆となっているのである。』(西川幸治氏) (2006年7月2日 管理人) |
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富田林寺内町をまもりそだてる会 富田林寺内町をまもりそだてる会は、歴史的町並み保存運動に取り組む地元住民の会です。「地元に残る優れた歴史的町並み・文化遺産を後世まで保存・継承したい。」との熱い思いから、富田林市役所とも密接な連携を図りながら、平成6年(1994年)7月に富田林寺内町をまもりそだてる会が発足しました。歴史的町並み保存に向けて、富田林市教育委員会文化財課のご支援を得ながら、町の清掃・防火防災訓練、会報発行、記念イベント企画、ボランティアガイド、研修会などさまざまな活動に地道に取組んできています。 2006年4月には訪問者の休息施設及び地元住民の集会施設として新たに「じないまち交流館」が開館し、富田林寺内町をまもりそだてる会が管理・運営を行っています。富田林寺内町をまもりそだてる会の過去10年間の地道な活動が実を結び、町並み保存・修景事業により町家や街路など町並み全体が美しくなったこと、さらに国の伝統的建造物群保存地区に指定されてから国の財政支援・税の優遇措置などを得ながら「じないまち交流館」のような整備事業が充実してきたこと、そうした会の活動が地元住民の交流や地域活性化にも少なからず役立っています。 寺内町燈路 毎年8月第4土曜日の夜には、約千基の行燈が寺内町の通りの両側に並べられ、一斉点火されます。この日は多くの来訪者が訪れ、地元の夏の風物詩として定着しています。富田林寺内町をまもりそだてる会共催。 |
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富田林市伝統的建造物群保存地区保存条例 | |
じないまち探訪記 | |
じないまち随想 | |
地域活性化への取り組み | |
LLPまちかつ ~富田林寺内町の古民家で、新しくお店の出店をお考えの方に~ |
(富田林市提供、禁無断転載)
富田林寺内町への道順
寺内町へは近鉄長野線富田林駅又は富田林西口駅下車徒歩10分です。先ずはじないまち交流館へお立ち寄りください。
散策地図がもらえます
富田林駅前の観光案内所又はじないまち交流館で散策地図がもらえます。
立ち寄ってみたいお店
休憩所(トイレ)
じないまち交流館、寺内町センター、じないまち展望広場にあります。
車でお越しの方へ
寺内町は道幅が狭く、中には公共駐車場がありません。車でお越しの場合には、2014年2月に新しくオープンした富田林市営東駐車場(有料)をご利用ください。一般用の普通乗用車及び団体用のマイクロバス(1台分、市役所に要事前予約)を駐車できます。重要文化財・旧杉山家住宅まで徒歩5分、じないまち交流館まで徒歩15分。
尚、団体用の大型観光バスでお越しの場合は、富田林市役所にお問い合わせください。宜しくご協力をお願いします。
団体でお越しの場合には、地元のボランティア・ガイドによるご案内も可能です。(事前のお申込みが必要)
ガイドのお問い合わせや事前のお申込みは下記のじないまち交流館までお電話ください。
じないまち交流館
〒584-0033
大阪市富田林市富田林町9-29
TEL.0721-26-0110
FAX.0721-26-0110
(午前10時~午後5時、月曜休館)