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富田林寺内町の探訪

江戸時代の町並みが残る寺内町(じないまち)をご紹介します

大阪市内から近鉄電車で富田林駅まで30分。駅から徒歩10分。
ひっそりとした佇まいを残すお寺や町家を巡りながら、お手軽な歴史散歩に出かけてみませんか? 皆様のお越しをお待ちしています。

じないまち訪問記12 2013年1月12日 新春・初鍋めぐり

2013年1月12日(土)-  今年も富田林寺内町・年始恒例の新春・初鍋めぐりが、曇り空の下で開催されました。 

富田林寺内町の玄関口・近鉄富田林駅から寺内町に通ずる道路脇には道案内として深緑や橙色の幟が立てられ、迷わずに寺内町まで辿れる工夫がされています。寺内町に通ずる道路と寺内町地区全体がイベント会場になっています。旧家の軒先では、けんちん汁、ぼたん鍋、とん汁、ちゃんこ鍋、お雑煮、和風トマト鍋、中華そば、韓国純豆腐鍋、スープカレー、カレーすいトンとんなど、にわか造りの露店が出て、体が温まる、それぞれに趣向を凝らしたフードの数々を楽しめました。

また、じないまち交流館に隣接するみんなの広場では、大きなテントが何枚も張られて、お祭り気分を盛り上げ、その中に特別企画で富田林市危機管理室の職員の方々による東日本大震災の被災地・大槌町の物産展も行われました。じないまち交流館界隈は、通りに見学の方々や鍋を楽しむ人たちで溢れ返り、江戸時代の寺内町の賑わいを取り戻したようでした。
   
   
   
   
さらに(旧)田中家住宅のお座敷を特設会場に、吉本興業の芸人さん3組による富田林@ほーむ寄席が開かれていました。黄色で目立つのぼり旗に誘われて立ち寄って観ましたが、漫才、手品、上方古典落語「勘定板」など抱腹絶倒のネタや圧巻の芸の数々を楽しみました。(午前11時、午後2時の2回公演) 暫くなんばグランド花月に足を運んでいませんでしたが、今回はなんば花月まで行かなくても地元で吉本のお笑いの真髄を堪能出来ました。ぜひ富田林寺内町で定期的に公演してくださいね。因みに吉本興業は創立100周年になるそうです。 
 
(旧)田中家住宅
 
漫才「女と男」
 
手品「もりやすバンバンビガロ」

落語「笑福亭扇平」
午後は、昨年11月に続いて英語によるボランティア・ガイドをお引き受けしました。今回はオーストラリア西海岸の都市パースから観光で2週間、日本に滞在中のご一家4名をご案内しました。(写真左下、中井隆洋様撮影・提供)じないまち交流館で寺内町の歴史や建築の特徴をお話した後、日本の道百選に選ばれている城之門筋を巡りながら、興正寺別院重要文化財・旧・杉山家住宅をご見学頂きました。火難除けの巴紋文様の屋根瓦や背丈が低い2階建ての商家、当て曲げの道、巧みの技を凝らした欄間彫刻などを興味深そうにご覧になっていました。
 
日本の道百選・城之門筋
 
火難除けの巴紋文様の屋根瓦
今回の訪問では、前から気になっていた「mame-ten-café」にもようやく立ち寄ることができました。城之門筋の南端に位置した借家の町家内部を改装して手作りパンの販売とお座敷での喫茶が楽しめます。

また、町家の蔵をお店にしている紅梅蔵でも、新たに本格焙煎珈琲が楽しめる「平蔵」が近日開店の予定です。若い人たちの熱気が伝わるユニークなお店、何度でも足を運んでもらえる工夫を凝らしたお店が増えて、寺内町でゆったりとした時間を過ごせることが益々楽しみになってきました。  (2013年1月13日、管理人@横浜)  
 
mame-ten-café
 
mame-ten-café
 
店内
 
店内
じないまち探訪記
じないまち随想 
 ご感想などお便りをお待ちしています。(管理人)


Information


(富田林市提供、禁無断転載)

富田林寺内町までの道順
寺内町へは近鉄長野線富田林駅又は富田林西口駅下車徒歩10分です。先ずはじないまち交流館へお立ち寄りください。

散策地図がもらえます
富田林駅前の観光案内所又はじないまち交流館散策地図がもらえます。

立ち寄ってみたいお店

休憩所(トイレ)
じないまち交流館寺内町センターじないまち展望広場にあります。

車でお越しの方へ
寺内町は道幅が狭く、中には公共駐車場がありません。車でお越しの場合には、2014年2月に新しくオープンした富田林市営東駐車場(有料)をご利用ください。一般用の普通乗用車及び団体用のマイクロバス(1台分、市役所に要事前予約)を駐車できます。重要文化財・旧杉山家住宅まで徒歩5分、じないまち交流館まで徒歩15分。

尚、団体用の大型観光バスでお越しの場合は、富田林市役所にお問い合わせください。宜しくご協力をお願いします。


重要伝統的建造物群保存地区
富田林市富田林町の一部にあたる寺内町は、1997年(平成9年)に国から重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。大阪府下では唯一の指定となっています寺内町にある約500棟の建物の内、江戸時代から昭和初期頃までに建てられた181棟の建造物が伝統的建造物に特定されています。保存地区内において通常道路から見える建物等の外観の現状を変更(増改築、改修、模様替え、色彩の変更、新築、除却など)する時には、予め市教育委員会・文化財保護課に申請して許可を得る必要があります。伝統的民家(町家)は白壁、板塀、格子戸など往時の姿のままに外観の保存・復元・修景作業を終えて、今も人々が生活の場として暮らしながら、素朴で静かな佇まいを今に伝えています。

寺内町の主だった商家には由緒・由来を記した案内板が設けられ、石畳の街路には路面灯を兼ねた道標や案内標識なども整備されています。電信柱の配置や各戸の電気メーターなどもできる限り目立たないような工夫が施されています。

また、寺内町では伝統的な町並み景観に配慮して、新しく建築される建物も周囲の景観に調和した外観となっています。

ボランティア・ガイド




団体でお越しの場合には、地元のボランティア・ガイドによるご案内も可能です。(事前のお申込みが必要)

ガイドのお問い合わせや事前のお申込みは下記のじないまち交流館までお電話ください。


じないまち交流館
〒584-0033
大阪市富田林市富田林町9-29
TEL.0721-26-0110
FAX.0721-26-0110
(午前10時~午後5時、月曜休館、12月28日~1月4日休館)

 寺内町の町割(都市計画)
 城之門筋(日本の道百選)
 寺内町の入り口
 東高野街道
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