大阪市内から近鉄電車で富田林駅まで30分。駅から徒歩10分。
ひっそりとした佇まいを残すお寺や町家を巡りながら、お手軽な歴史散歩に出かけてみませんか? 皆様のお越しをお待ちしています。
日本はこれから本格的な人口減少社会を迎えて、地域社会のあり方が問われている。 昭和の高度経済成長期の終わり頃、周辺地域では市街地のニュータウン建設が進んでいたが、富田林寺内町では行政と地域住民の協力の下で、多くの貴重な歴史的建造物(古民家)を町並み全体として修理・保存し、次世代に継承する取り組みが始まった。現在に至るまで、先人達の長年にわたる尽力のおかげで、最寄駅から10分も歩けば、別世界のような静かな佇まいが続く癒し空間が広がっている。以前からこの場所に暮らす人たちには、当たり前のように馴染んだ原風景である。大都会から程近いにも関わらず、幸いにも戦災や開発の波に洗われることがなかった町は、先人たちの知恵により世俗化された観光スポットとはならず、今では知る人ぞ知る「歴史と癒しの空間」となっている。PRが十分に足りていないのかどうかわからないが、地元・富田林の住民も、町の起源となったこの歴史地区の存在を知る人は多くない。 寺内町に惹かれる外部からの若い人材や地域資源を最大限に活用しながら、雇用機会と新住民を増やせる観光まちづくりを通じて、新たな経済的付加価値を産み出す仕組みづくりが重要である。そのための芽生えを感じてはいるが、持続可能なまちづくりに向けて地元住民を含めた寺内町に関わる関係者全体で、20年先、30年先の歴史町のあり方について、将来ビジョンの合意形成が急がれる。 富田林寺内町は戦国時代に宗教自治都市として開発された町で、周辺から多くの人々が集まって商工業で繁栄した歴史を持つ。戦国時代から450年間以上続いてきた寺内町の歴史や伝統、都心から電車で30分、最寄駅から徒歩10分の優れた立地条件、江戸時代以降の180棟に及ぶ貴重な歴史的町並み遺産、周辺の地場農産品などが地域資源の強みである。幸い地元には複数の大学もあり、若い人材との協働も可能である。この町は何よりもゆったりとした時間の流れを実感できる。世俗化した観光地でないことが最大の魅力である。 2015年春には、富田林寺内町で初めて古民家を改装したゲストハウス(女性専用)も開業予定だ。この歴史町に日本はもとより世界各地から多くの人に足を運んでもらいたい。日本の地域社会は今後、急速に衰退してゆくなかで、残された時間は限られているが、新旧の住民や商店主が将来ビジョンを共有できれば、観光まちづくりを通じて地域社会の生き残りが図れるものと確信している。(了) 2015年2月11日 |
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富田林寺内町 (城之門筋)
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富田林寺内町への道順
寺内町へは近鉄長野線富田林駅又は富田林西口駅下車徒歩10分です。先ずはじないまち交流館へお立ち寄りください。
散策地図がもらえます
富田林駅前の観光案内所又はじないまち交流館で散策地図がもらえます。
立ち寄ってみたいお店
休憩所(トイレ)
じないまち交流館、寺内町センター、じないまち展望広場にあります。
車でお越しの方へ
寺内町は道幅が狭く、中には公共駐車場がありません。車でお越しの場合には、2014年2月に新しくオープンした富田林市営東駐車場(有料)をご利用ください。一般用の普通乗用車及び団体用のマイクロバス(1台分、市役所に要事前予約)を駐車できます。重要文化財・旧杉山家住宅まで徒歩5分、じないまち交流館まで徒歩15分。
尚、団体用の大型観光バスでお越しの場合は、富田林市役所にお問い合わせください。宜しくご協力をお願いします。
じないまち交流館
〒584-0033
大阪市富田林市富田林町9-29
TEL.0721-26-0110
FAX.0721-26-0110
(午前10時~午後5時、月曜休館)