鳥倉林道から三伏峠へ :旅日記13日目前編、10月9日(月)
明け方の道の駅からは、正面方向に天竜川あたりに立ち込めている霧の上に南アルプスが、裏の方向には空木岳・南駒ヶ岳等の中央アルプスがドーンと見え、日の出時刻の5:45を過ぎた頃に赤く輝くのが見えた。
隣のコンビニで昼食用おにぎり等買ってから6:00に出発。県道59号で大鹿村に入り、くねくねとした鳥倉林道を上って行く。7:00に夕立神展望台入口にたどり着いた。緑がかった大きな岩が現われている。これは緑色岩で、中生代ジュラ紀頃に南方の海底火山から湧き出した玄武岩質溶岩が熱・圧力と海水で変成してでき、太平洋プレートに乗ってきて大陸の縁に付け加わったもの。岩の裏に回るように少し高台に登ると、展望台があった。東側には南アルプスがドーンと連なるが、今の時間は逆光でよく見えない。北西側には中央アルプスが見えるが、ちょっと遠いかな。
さらに林道を走り、7:20に鳥倉林道ゲート駐車場に到着、一般車はここまで。連休ということで前日に入山している車も含めて結構停まっている。準備を済ませ、7:52にゲート横の歩行者入口から入って林道を歩いて上がっていく。
8:32に鳥倉登山口に到着して休憩、8:37に出発してカラマツの樹林帯を登って行く。
三伏峠までは行程を10分割して1/10のように標識が立てられていて目安になる。
上に行くとシラビソ林になる。途中から斜面を木組みの階段や橋を通るようになったりする。7/10の手前に「ほとけの清水」という水場あって、ちょろちょろ水が出ている。この辺に秩父帯と四万十帯を分ける仏像構造線が走るらしいが、よくわからない。
9/10を過ぎると仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳が見え、10:45に三伏峠(2580m)に到着。
三伏峠は「日本一高いと言われる峠」らしい。ここに建っている三伏峠小屋の前で昼食を取る。小屋は既に今シーズンの営業を終了している。すぐ近くの三伏山とその向こうに塩見岳が見える。