ほしたびの旅

南アルプス、三鷹・星と宇宙の日2017への旅

三鷹・星と宇宙の日2017、本公開:旅日記18日目、10月14日(土)

6:50に道の駅どうしを出発し、快走できたので8:40頃には国立天文台三鷹キャンパス付近までこれた。雨も最初の内は時折パラッと降ったりしたが、後に止んだ。公開開始時刻の10:00に天文台裏門から入ってバイクを駐輪場に停める。

まずは受付に行き、スタンプラリーの台紙にもなっている案内パンフレットをもらう。

スッキリしない天気の中、訪れる人たち

参加するのに整理券が必要なものもあり、人気のあるものは整理券配布時間前に既に定員数以上並んでいる所もあったりする。

理論天文学最前線」コーナーの4D2Uドームシアター前でサイエンスカフェをやっていたのでコーヒーをもらって飲みながら、"極小粒子、ニュートリノで爆発する超新星"の話の前振りの話を聞きながら、先の検討をする。中央棟の方へ行き、「Mitaka VR」コーナーで全方向の宇宙をVR体感するという整理券をもらおうと思ったが直近の時間は間に合わなかった。

電波天文学の聖地「野辺山」の紹介」コーナーではじっくり見る。

壁一面にパネル展示がされている
解説用に分子模型がある

観測所の紹介、天の川銀河面を探る風神プロジェクトについての紹介等がある。星間ガス分子発見の歴史について、これからはグリシンを探そうとしていること等が興味深かった。

それから東京大学天文学教育研究センターに行って、11:30からの講演会"チリ・アタカマから観る「暖かな」宇宙"を聴講する。星が誕生する前の暗黒星雲のような冷たくもなく、太陽のように熱くもない、丁度いい暖かな所を調べるために赤外線で観測する。そのために大気による吸収を受けにくい標高5640mのチリ・アタカマにTAO望遠鏡を建設中。そして広い波長域の赤外線を観測可能で、高解像度で、2つの離れた星を同時観測可能な赤外線カメラMIMIZUKUを開発している。といった話だった。

講演会の後、同じ建物内の「うちゅうのよろず屋@東大へようこそ」コーナーを周る。クイズラリーをやって、ばら星雲とTAO望遠鏡完成予想図がプリントされたクリアファイルをもらった。

昼食を食べるためにコスモス会館へ行く。入口を入った所で書籍や、売店でグッズなども販売されている。食堂のメニューは、天文台プレートA(ハヤシライス)500円、天文台プレートB(お子様ランチ風)500円、カツカレー450円、スパイシーミートライス450円、豚汁100円、しょうゆラーメン400円、野菜かき揚げうどん・そば400円、ケーキ各種100円、コーヒー・紅茶100円といったところ。私は天文台プレートBを食べた。よく見るとウインナーに火星人っぽい装飾がされてるような・・・。

皿にごはんとおかずがお子様ランチ風に盛られている
ポテトフライが星形だ

重力波望遠鏡KAGURA、始動」コーナーでは、質量をもった物質が運動することにより発生する重力波を検出するために岐阜県上岡に建設中のKAGURAについての紹介がされている。建物の奥にはその前身である重力波検出器TAMA300が設置されている。地下には長さ300mあるレーザーの通り道である配管がまっすぐ伸びている。

発生させたレーザーをスプリッターで2つに分けて送り、戻ってきたものを検出器に出す
配管(腕)はぐっと奥まで伸びている

アルマ棟の「アルマで見る冷たい宇宙」コーナーへ。アルマはチリの標高5000m程のアタカマ高地に設置された電波望遠鏡群。その電波望遠鏡の所要の周波数帯用に開発された超伝導受信機が展示されている。

それぞれ受信周波数の異なる受信機が並ぶ
受信機と各部の機能について解説されている

開発棟の「最先端技術で開く天文学の扉」コーナーは観測装置を開発・製作する所。工作機械とかいろいろあった。

整理券をもらっていた、「理論天文学最前線」コーナーの15:20からのミニ講演会と4D2U上映を見に行く。理論研究部クリアファイルをもらった。まずは立体メガネをかけて、4次元デジタル宇宙全天周立体映像の上映。地球からだんだん遠ざかって銀河を外から眺めるようになっていくが、立体的な空間にいて動いているような感覚になる。その後の講演は"太陽を計算機の中に作る"。

南棟の天文データセンター「HSC銀河探しゲーム」コーナーへ。室内にはたくさんの銀河が写っている15枚の写真パネルがあり、渡された紙に印刷された銀河写真はどのパネルから抜粋したものか、パネル番号を答えていくというもの。レベル1~3の3枚あり、レベル1は簡単。慣れないうちはどこにあるかきょろきょろするが、慣れてくると順番に探せる。とは言え、レベル3は後半てこずり、全て見つけるのに結構時間がかかった。答え合わせをして表彰状をもらう。

壁に貼られた天体写真と手元の問題用紙の銀河写真を見比べる人たち

天文シミュレーションプロジェクト「宇宙、作ってます」コーナーへ、。天体現象を計算するスーパーコンピューターが基板むき出しで設置されている。おみやげにスーパーコンピューターアテルイをキャラクター化したマグネットをもらった。

ラックに各種基板が積まれているスパコンGRAPE

スタンプラリーはすべて完了し、受付に行って景品の国立天文台NAOJ特製てぬぐいをもらった。ほとんどの会場は17時で終了。やはり全部は回りきれない。ということで、公開自体は19:00迄だが早めに出ることにする。

天文台を18:30に出発。国道20号をひたすら西に走り、山梨県中央市まで戻る。まだ間に合う温泉ということで市川三郷町の小高い丘の上にある「みたまの湯」(770円、10:00~23:00)に入りに行く。入ってみると、おー、ここにも田中収教授(地球科学)の温泉解説文がある。でもここの文は最初の方はいくらかは似ているが後はそうでもない。泉質はアルカリ性単純温泉。中に入ると広くて露天風呂も広く、甲府盆地を見下ろす展望が良かった。

  • 今日の天気:曇、朝一時雨
  • 走行距離:205.5km
  • 宿泊地:山梨県中央市 道の駅とよとみ
  • 入浴地:山梨県西八代郡市川三郷町 みたまの湯