ほしたびの旅

南アルプス、三鷹・星と宇宙の日2017への旅

荒川岳登山 :旅日記5日目前編、10月1日(日)

4時に起きて外に出てみると満天の星! 冬の天の川もしっかり見える。そして富士山がシルエットとして見えていて、左側に金星が輝いている。素晴らしい夜空だ。ん?何か東の空からほぼ垂直方向にかすかに明るい筋が見えるような・・・えっ?これは黄道光? 星座で言うとしし座からふたご座方向に向かっていて、確かにほぼ黄道に沿っているような感じだ。もっと早く起きればよかった。とにかく急いでカメラと三脚を持ち出して星景写真を撮る。

星と山の写真
薄明の空に昇る金星と富士山
撮影時間:4時32分0秒~4時34分0秒
露出時間:2分
レンズ:28mmF2.8、絞り4
ISO:400

小屋に戻って外にかけている温度計を見ると1度だった。テントサイトの近くにある水場に行ってみると、まわりの石の表面が凍ってつるつるだった。

日の出予定時刻は5:34だが朝食は5:30からで、日の出の様子は見られないと思って食堂に行くと、案内された席は丁度太陽が昇ってくる方向を向いた窓際だった。食事を始めて少し経って、富士山からいくらか左の所が赤く光るのが見えた。そしてどんどん太陽が昇ってきた。

富士山の左から朝日が昇る

朝食は焼サバや玉子等一般的なもの。ごはんもお代わりした。そして、頼んでいた昼食用の弁当をもらった。

朝食

さて、荒川小屋を6:48に出発。快晴で山と空が鮮やかに見えて気持ちがいい。荒川岳に向かって登って行く。途中、わずかなマツムシソウの花が頑張って咲いている。所々、紅葉が綺麗だ。

紅葉の中の荒川小屋
カールの中に緑や赤黄色が点在する

尾根に出ると、中央アルプスと伊那谷の景色が飛び込んできた。

尾根に出た所は分岐になっていて、登ってきた道なりに右へ行けば今日メインの荒川東岳方面だが、まずは左に折れ曲がる。緩やかな道を200m程登って、荒川前岳(3068m)に登頂。長野県の飯田・伊那方面から北アルプスまでよく見える。西側は大崩壊地の絶壁になっている。

西方向の景色と山頂標識
崩落地のある谷の向こうにも山が連なる

東側にはこれから向かう荒川中岳、荒川東岳が見える。

右奥が荒川三山の主峰

8:25に出発、Uターンして分岐点まで戻り、そのまま直進して少し登って8:34に荒川中岳(3084m)に到着。

山頂標識と北方向の景色
塩見岳方向
赤石岳・前岳
歩いてきた山を振り返る

8:41に荒川中岳を下って行く。中岳避難小屋を過ぎて下って行くと、難関がせまってくる。

やせ尾根の後ジグザグに登った後、岩場の急斜面になる道が見える

まずはやせ尾根を通過し、コルを過ぎると、ガレた急坂の登りとなり、所々岩場の登りになる。そこを登り切ってもう少し登るとついに、9:38に荒川岳の最高峰であり、日本で6番目に高い荒川東岳悪沢岳)(3141m)に登頂。

悪沢岳山頂標識

360度の大展望だ。記念写真を撮り、山頂からの景色をじっくり楽しんだ。

遠くに雲海が広がる
南方向
雄大な山が連なる
赤石岳方向
中央アルプス北部~岡谷方向
北北西方向
仙丈ヶ岳~鳳凰三山
北方向