LKPTeam「さて、今日の仕事なんですが」
カレン「今日は何?」
LKPTeam「今日はこの『将太の寿司』全27巻をセットにして販売するのですが」
LKPTeam「あ、ちなみに続編の全国大会編はセットに含まれていませんのであしからず」
カレン「誰も聞いてないけど?」
LKPTeam「・・・・・・・・そうですか」
カレン「落ち込むんなら最初から言わなきゃいいのに(^^;」
LKPTeam「・・・・・まぁ、いいでしょう」
LKPTeam「で、このセットなんですが・・・・本の程度があまりよくありません」
カレン「んー、ちょっと日に焼けてるわね」
LKPTeam「ですね。 なので、お値段の方もだいぶ下がるわけなんですよ」
LKPTeam「なので、どのくらいの値段にしようかな、と」
カレン「バラバラで売ると値段はどうなるの?」
LKPTeam「バラバラですか・・・そうですね、1冊100円くらいじゃないですかね」
カレン「んー、もっと安くならないの?」
LKPTeam「この地区でいちばん安いブック・オフで大体そのくらいの値段じゃないかと」
LKPTeam「・・・・まぁ、もっともあそこじゃこんな本は買い取り拒否かもしれませんけどね」
カレン「だよね、1冊100円でも高いわよ、この本の程度じゃ」
LKPTeam「だから、セットにして思いっきり安い値段を設定して、早々と売っぱらうという考えなのですよ(^^;」
カレン「・・・・なにげにひどいこと言ってない?」
LKPTeam「いえいえ、気のせいですって(^^;」
LKPTeam「さて、値段をどうしましょう?」
カレン「あたしに聞かれてもねー」
LKPTeam「んー、じゃあカレンさん」
カレン「なに?」
LKPTeam「どのくらいの値段なら買います?」
カレン「あたし?」
LKPTeam「そうです」
カレン「うーん」
LKPTeam「バラバラで買うなら1冊100円と計算して2,700円の消費税、ですね」
カレン「そんなに高いんじゃ買わないわね」
LKPTeam「・・・・・かなり安いんですけどね、これでも」
カレン「だってそれ、日に焼けてるでしょ?」
LKPTeam「ま、そうですけど」
LKPTeam「でも中にはそういうことをあまり気にしないお客さんもいるかも」
カレン「あまりいないと思うけど?(^^;」
LKPTeam「私もそう思います」
LKPTeam「んー、じゃあ・・・日に焼けてるとか、程度の悪さも加味して・・・1,000円じゃどうです?」
カレン「また思い切って下げたわねー」
LKPTeam「売れるんならそれに越したことはないですから」
LKPTeam「どうです? 買います?」
カレン「うーん、カレンちゃんはどうなの?」
LKPTeam「えっ、私ですか?」
カレン「そう。 この値段なら買う?」
LKPTeam「あはははっ、買うわけないじゃないですかー」
カレン「・・・・・・じゃあ、なに? 自分じゃ買わないような値段をつけてるってわけ?」
LKPTeam「いやいや、そういう意味じゃなくてですね」
カレン「どういう意味よ?」
LKPTeam「たとえどんなに安くても、日に焼けたような本は買わないってことですよ」
LKPTeam「そもそも、中古なんてよっぽどのことがない限りは買わないですよ?」
カレン「・・・・・・・本の著者にとってはありがたいけど、店としてはとんでもない店員ね」
LKPTeam「あははははっ、そうですね」
LKPTeam「でもしょうがないですよ、こればっかりは」
カレン「じゃあ、どうせ自分じゃ買わないんだから、もっと安くしてみれば?」
LKPTeam「おっ、いいですね、それ」
カレン「・・・・って、冗談で言ったのに、ホントにやってる?」
LKPTeam「・・・・・・・じゃじゃーん、880円にしてみましたぁ」
カレン「・・・・・・・もしかして、商売する気がない?」
LKPTeam「や、そんなことはないですけど・・」
LKPTeam「このセットにした本っていうのはですね、在庫で倉庫に眠ってた本なんですよ」
LKPTeam「で、倉庫にいつまでも置いておくと邪魔でしょうがないので、とっとと売ってしまおう、と」
カレン「・・・・・・邪魔な本を片付けたってこと?」
LKPTeam「ですね」
カレン「売れなかったらどうするの?」
LKPTeam「廃棄処分(^^;」
カレン「・・・・・・」
LKPTeam「まぁ、廃棄処分よりは売れた方がいいですからね」
カレン「で、とりあえず店頭に並べてみたってことね?」
LKPTeam「ぴんぽーん(^^;」
カレン「そんな本、誰も買わないわよ、きっと」
LKPTeam「私もそう思いますけど、店長が出せって言ってるものですから、こちらとしては逆らえませんよ」
カレン「ダメねぇ」
LKPTeam「そうですか?」
カレン「ダメダメね」
LKPTeam「まぁ、いいじゃないですか」