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[1]アンリ・マンドワ ブリュット:☆☆+ |
[触込み]アンリ・マンドワは、Victor Mandois / ヴィクター・マンドワが1842年に設立.現当主 Claude Mandois / クロード・マンドワ で5世代続く家族経営のメゾンです.エペルネとピエリィに畑を持ち、剪定から収獲までのぶどう造り、仕込み、ブレンドと、独自の技術を持って高品質のシャンパンを作り出しています.ヒュー・ジョンソンや、トム・スティーヴンソンなど評論家の高評価をはじめ、各種コンクールでも幾多の賞に輝くなど、その品質は高く評価されています. |
[My印象]今流通しているものとラベルが違うようです.果実味もあり飲みやすいです. |
[2]オ・コート・ド・ニュイ02'/アンブロワーズ: |
[触込み] |
[My印象]温まってきたら、ヒネ始めました.そば茶風味を感じてしまい苦手ですね. |
[3]シャサーニュ・モンラシュ07'/ベルナール・モロー:☆☆+ |
[触込み]モローは2005ヴィンテージからシャサーニュ・モンラッシェ・ブランの生産を倍増させ、生産量がシャサーニュ一の造り手になりました(およそ75樽、1875ケース).ブドウ樹の3分の2がピュリニーとの境界にあり、3分の1がシャサーニュの硬い岩にあります.この2つのエリアの偉大な組み合わせにより、素晴らしい複雑さを持つワインに仕上げられています.全ての小地区のブレンド平均樹齢:30〜35年 新樽:4分の1(残りはそれぞれ4分の1ずつ、1年、2年、3年使用した古樽)[ピュリニーとの境界]ということは、まさに特級畑[バタール・モンラッシェ]の東隣に隣接する村名区画畑で、[シャサーニュの硬い岩]ということは、シャサーニュ・モンラッシェ一級畑がズラリと並ぶ丘が隆起して石灰岩が露出する、まさに極上のシャサーニュ・モンラッシェ一級格付けが生まれる、まさにその真隣畑!!.ハーブバター、レモン、ライムの皮の香りが広がり、少量のレモンバターと豊富なハーブバターが感じられます.チョークの粉、レモンの皮、レモングラスの味わいから、ミネラル感に富んだドライなフィニッシュへと続きます.十分な長さを持つワイン.ピュリニー側の畑の由来するハーブバターとフィネス、またシャサーニュ側のミネラル、バターが表れます.ブドウ樹はシャサーニュ南北に植えられています.それぞれの個性が生きており、ミネラルと力強さが味わえます. |
[師匠コメント]実に素晴らしいワインです.多くのシャサーニュはピュリニーに負けるのですが、この蔵のシャサーニュは負けていません.逆にピュリニーよりも良いと思います.勝ち負けよりも、畑の個性で勝負している、十二分にテロワールの良さを引き出している、そんなワインです.実に繊細でキレが良く、硬質感のあるミネラルを感じます.旨いワイン、旨いシャサーニュとはこうだと言う見本の様なワインです.ラモネの様なハーブ香は弱いですが、非常にクリーンで雑味の無い綺麗なワインに仕上がっています.今飲むなら次に飲んだ一級よりこのワインの方が美味しいでしょう.実に綺麗で繊細なシャサーニュらしいワインです.色は淡い麦藁色、香りは適度な樽香、火打石、レモンピール、07特有の切れの良い酸と、深いミネラルがあって、フレッシュな果実感もあります.今飲んで十分美味しいです.
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[My印象]酸が豊富で、きりっとしている.まだ若いがバランス良い.最初の白としては優秀. |
[4]マウント・ハーラン・シャルドネ04'/カレラ:☆☆ |
[触込み]マウント・ハーランにあるピノ・ノワールで有名なワイナリー.ジョシュ・ジェンセンはオックスフォード大学に留学中、フランスのブルゴーニュを訪ね、幾度もその収穫に立ち会ううち、カリフォルニア随一のシャルドネとピノ・ノワールの醸造を決意.帰国後、この2品種に適した石灰質の土壌を探し求め、現在の地にワイナリーを興した.18haの畑は「ジャンセン」「ミルズ」「リード」「セレック」の単一畑に分かれ、中でもオーナーの名前を冠した「ジャンセン」は人気が高い.近年「ライアン」がこれに加わった.また、2haの畑ではヴィオニエも栽培し、芳香に優れた逸品で評価が高い.これら自社畑もののほか、セントラルコーストからピノ・ノワールとシャルドネを買い付けたセントラルコーストはリーズナブルな価格帯で出荷している. |
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[師匠コメント]良く出来たワインですが、酒精が強い、アルコール感が強いです.ミネラルも酸も果実感もあるのですが、それを超えたアルコールを感じます.フランスワインを飲み慣れた舌には違和感があります.ニュートンのシャルドネ程では無いですが、カリフォルニアのワインによくみられる傾向です.フランスだと糖度不足で補糖したりしますが、カリフォルニアでは糖度が高く、逆に出来上がったワインのアルコールを抜いたりします.葡萄が熟さない時に摘むとアルコール度数は下がるのですが、力の無いワインになってしまいます.ここら辺がワイン作りの難しさですね.04ですから適度な熟成感はあるのですが、まだ若い感じです.モン系やムルソー系とは違った感じで、現代的なミネラル重視のワインに仕上がっています.樽も強く無く、もたつきも無いので良いワインです.柑橘系の香りがまだ残っていて、酸はキレが良く、ミネラル豊富で、果実感もあって良いワインです.全体がスケールアップして酒精に追いつくと凄いワインになると思います. |
[My印象]カレラの勉強しようとワイナリー図を入れておきました.酸をしっかり含み、アルコール度が高い.カリフォルニアに共通で、糖度も高い.樽個もあり、フローラルでありどこか堂々とした大柄な女性です. |
[5]シャルム・シャンベルタン04'/ルー・デュモン・クルッテイエセレクション:☆++ |
[触込み]クルティエ・セレクションとは、このワインを輸入する輸入元さんの代表が、ブルゴーニュ在住経験で培った人脈を駆使くし、更には、現地で活躍を続ける、その選択眼、センスが高い評価を得ている、ルー・デュモンの仲田さんとの協力タッグにより実現したセレクションです.この選択には、「クルティエ」と呼ばれる「一匹狼の仕事師」的な存在のプロが関わっています.ブルゴーニュは特に、栽培、醸造、販売までを家族でこなしているところも多い為、良いワインを造っていても、営業的な事は、手が回らないところが多数あり、ブルゴーニュで開かれる試飲会に出る程度、せいぜいがフランス国内で開かれる展示会に出るのがやっとのところも多く、わざわざ海外にまで営業に出向くところは、大手のほんの一握り.『元々生産量が少ないので、そこまでする必要が無い.』という理由などで、出向かない造り手の中には、実は、素晴らしいワインを手掛ける人々が眠っているのです.そんな彼らのワインを発掘し、輸入元との縁を結ぶ役割を果たすのが、「クルティエ」と呼ばれる人々なのです. |
[My印象]もう成熟しているかな.シャンベルタン、こんなものものかな? |
[6]ライアン04'/カレラ:☆☆ |
[触込み]「ライアン」はカレラ所有のマウント・ハーランのシングル・ヴィンヤード(単一畑)で、その名前は栽培管理を担当するヴィンヤードマネージャー、ジム・ライアン氏に由来しています.カレラのシングル・ヴィンヤードでもっとも最後に(2002年)にリリースされましたが、タンザーから高評価90点を献上され、華々しいデビューを飾りました.ジェンセン(ジャンセン)やミルズよりも狭い区画である為、生産量は少なくなっています.ライアン・ヴィンヤードの広さは合計13.1エーカーで、上部9.4エーカーの植樹が1998年、下部3.7エーカーの植樹が2001年となっています.2006年の収穫量は3.29トン/エーカーと低収量で、フルボトル換算で2,155ケースが生産されています. |
[My印象]未だ沈んでいるようです. |
[7]ジャンセン04'/カレラ:☆☆+ |
[触込み]師匠のコメント:カリフォルニアのロマネコンティと称されるカレラ・ピノノワールジャンセン.複雑でスケールが大きく流石トップキュヴェのジャンセンですね.96点のセレックよりスケール感が大きいです.十分特級と呼んで良いワインだと思います.色は濃いめのルビー色、香りはラズベリー、チェリーリキュール、赤身肉、鉄分、森の下草、腐葉土、革、スパイス、ハーブ、味わいは豊かで濃密な果実味、果実におおわれた強い酸とタンニン、複雑で立体感のあるワインです. |
[My印象]濃くて真っ黒と言ってもいいか、ジャム様で重くアルコール度高い.シャンベルタンより味わいは良いですね.強いワインです.ま、どこかアマローネを感じさせるのですが、金属感があるというか、そこまで陽気ではないですが. |
[8]ヴォーヌ・ロマネプルミエ・クリュ/プティ・モン04'/ナタリー・ヴィゴ:☆☆+ |
[触込み]レ・プティ・モンはリシュブールの斜面上部に位置し、クロ・パラントゥーに北接、オー・レニョに南接する優良区画.0.17ha.平均樹齢60年のVV.19ヶ月間の樽熟成(1回使用樽70%、2回使用樽30%).樽熟成中のファーストヴィンテージが、「ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス」の2004年ヴィンテージ特集号で最高評価を受けて現地で話題となったワインです.生産量は約2樽のみ.
私たちの味覚では、セシル・トランブレーとナタリー・ヴィゴという2人の女性醸造家こそが、今日、DRCを除いてもっともエレガントで味わい深いヴォーヌ・ロマネを造っています.ナタリーさんは1998年からオート・コート・ド・ニュイの赤白を造っていましたが、ヴィゴ姉弟(弟はファブリス)のお母さんが2004年に他界され、このヴォーヌ・ロマネの古樹畑を相続しました. |
[My印象]良く焦げて如何にもヴォーヌロマネと言う感じ. |
[9]ボンヌ・マール04'/ジョルジュ・リニエ:☆☆++ |
[触込み]ユベール・リニエの従兄弟に当る造り手でもあるジョルジュ・リニエ. 4つのグランクリュを所有し、畑も16ヘクタールと比較的大きな土地を所有するドメーヌ.非常に高い評価を受けていながらも、現在も生産量の半分をネゴシアンに売却しているため市場に流通する量の少ないドメーヌでもあります.
ブルゴーニュの大部分のドメーヌが、70年代、80年代に化学肥料を多用し個性の薄いワインを作っていた時期に、誘惑に見向きもせず、かたくななまでに使用する肥料は堆肥のみ.
醸造に関しても、天然酵母のみを使用しワイン造りを行ってきた、本当の意味で「古典的なブルゴーニュ」を造り上げる生産者です. あからさまで表面的なあまい果実味ではなく、ギュッと凝縮したエキス分と、ミネラル感を封じ込めた骨太のワインは、本当に長期熟成型.
色も流行の濃い色調(少し前の流行でしょうか)とはことなり、やや薄めですが、その色からは想像できないほどの強い旨みが閉じ込められています. |
[My印象]他の名手より地味な感じはするが、フォローラルの香の中に土臭さがある.ボンヌ・マールが華やかでない理由でもあるがシャンベルタンなどより落ちついていて、ボルドーを感じさせる.モレの村は好みですし、リニエとポンソが好き.今回で一番おいしい. |