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富田林寺内町の探訪

江戸時代の町並みが残る寺内町(じないまち)をご紹介します

大阪市内から近鉄電車で富田林駅まで30分。駅から徒歩10分。
ひっそりとした佇まいを残すお寺や町家を巡りながら、お手軽な歴史散歩に出かけてみませんか? 皆様のお越しをお待ちしています。

じないまち訪問記 2012年11月24日 (外国人向け英語ボランティアガイドツアー)

一般社団法人じないまち文化トラスト主催の特別企画として、初めての外国人向けの英語ボランティア・ガイドツアーが開催されました。台湾(台中)からのご旅行者(日本への留学生を含む)4名と日本人のご参加者7名、ツアースタッフ3名の計14名が集いました。幸いお天気にも恵まれて、午前10時30分に集合場所の近鉄富田林駅をスタート。じないまち交流館に向かい、交流館2階会議室で寺内町の歴史などをご説明の後、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている歴史的町並みを約1時間半かけてゆっくりと歩いてご案内しました。日本の道百選にも選ばれている城之門筋、味醂醸造で栄えた佐藤家住宅紅梅蔵興正寺別院重要文化財・(旧)杉山家住宅を順番に巡りました。
 
じないまち交流館
 
奥谷家住宅
 
城之門筋
 
興正寺別院山門・勅使門前
 
興正寺別院本堂
 
興正寺別院
 
重要文化財・(旧)杉山家住宅
 
重要文化財・(旧)杉山家住宅 庭園
 
南会所町(葛原家住宅・南葛原家住宅)
 
(旧)田中家住宅
2012年10月から12月初旬にかけて、寺内町界隈では特別イベント「楽食楽まち じないまち 」キャンペーンが開催されています。(旧)田中家住宅では、旧家の座敷を利用して、本場北イタリアで修業した料理シェフ・杉本郷志さんのイタリアン・ランチが味わえる企画も開かれており、ご参加者の皆さんで地元・南河内の食材をふんだんに使ったコースを堪能しました。大阪府の葡萄・ワイン産地である河内ワイン、堅下ワインの葡萄ジュースも用意されました。座敷卓の上に並べられた風合いある食器は、寺内町で12年に亘り陶工房・飛鳥を開いておられる阪本さんの作品で、食事に華と彩が添えられました。

2013年1月には、杉本シェフのお店(OASI、オアジ)が寺内町の勝間家住宅に開店する予定で、現在準備が進められています。本場の味が楽しめるレストランが出来ると、食事をしながら会話も弾んで寺内町に足を運ぶ楽しみがまたひとつ増えますね。期待しています。 
 
南河内の素材を活かした逸品
 
 
(旧)田中家住宅
 
イタリアン・シェフ 杉本郷志さん
食事後は、本町筋に面した「中林寝装店」で、お布団の綿入れの実演を見学させて戴きました。お店の裏に併設されている作業場の1階には、インド、アメリカ、メキシコ、ペルー、エジプトなど世界各地から輸入された綿がうず高く積まれていました。第5代目の店主・中林成悟さんから綿の種類や肌触りの違いを伺い、実際にこれらの綿に手で触れて参加者の皆さんもその違いを実感しました。原綿を(魔法の?)機械に通して更にロール状に伸ばすと、軽くてやわらかな手触りのもめん綿に生まれ変わります。

こうして仕上げたもめん綿を10枚分使って、作業場の2階で店主による布団の綿入れ作業の実演が始まりました。今では町の布団屋さんでほとんど見ることが出来なくなった昔ながらの伝統的な職人技です。先ずは床に布団生地を一面に広げて、布地の上に丁寧に綿を一枚づつ一面に広げます。綿の切れ目が上下の層で重ならないように手際よく重ね合わせ、繊維の筋の縦横の方向にも気を配りながら、最後にはお好み焼きの表裏を一気にひっくり返すかのように布地を裏返し、わずか10分足らずで綿入れ作業が終わりました。1日に20~30枚を仕上げておられるそうです。
   
   
   
こうして和やかなウォーキングツアーは無事に終了しました。今回ご参加頂きました皆様や特別企画をご用意頂きましたご関係者に深くお礼申し上げます。富田林・寺内町では2013年春にイタリアン・レストランを含めて新たに5軒のお店が開店するそうです。2年後には、旧家を活用した女性向け民宿を開くアイディアも出ており、これからも目が離せないですね。皆様のご来訪をお待ち申し上げております。
(2012年11月25日、管理人@横浜)  
じないまち探訪記
じないまち随想 
 ご感想などお便りをお待ちしています。(管理人)


Information


(富田林市提供、禁無断転載)

富田林寺内町までの道順
寺内町へは近鉄長野線富田林駅又は富田林西口駅下車徒歩10分です。先ずはじないまち交流館へお立ち寄りください。

散策地図がもらえます
富田林駅前の観光案内所又はじないまち交流館散策地図がもらえます。

立ち寄ってみたいお店

休憩所(トイレ)
じないまち交流館寺内町センターじないまち展望広場にあります。

車でお越しの方へ
寺内町は道幅が狭く、中には公共駐車場がありません。車でお越しの場合には、2014年2月に新しくオープンした富田林市営東駐車場(有料)をご利用ください。一般用の普通乗用車及び団体用のマイクロバス(1台分、市役所に要事前予約)を駐車できます。重要文化財・旧杉山家住宅まで徒歩5分、じないまち交流館まで徒歩15分。

尚、団体用の大型観光バスでお越しの際は、富田林市役所にお問い合わせください。宜しくご協力お願いします。

重要伝統的建造物群保存地区
富田林市富田林町の一部にあたる寺内町は、1997年(平成9年)に国から重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。大阪府下では唯一の指定となっています寺内町にある約500棟の建物の内、江戸時代から昭和初期頃までに建てられた181棟の建造物が伝統的建造物に特定されています。保存地区内において通常道路から見える建物等の外観の現状を変更(増改築、改修、模様替え、色彩の変更、新築、除却など)する時には、予め市教育委員会・文化財保護課に申請して許可を得る必要があります。伝統的民家(町家)は白壁、板塀、格子戸など往時の姿のままに外観の保存・復元・修景作業を終えて、今も人々が生活の場として暮らしながら、素朴で静かな佇まいを今に伝えています。

寺内町の主だった商家には由緒・由来を記した案内板が設けられ、石畳の街路には路面灯を兼ねた道標や案内標識なども整備されています。電信柱の配置や各戸の電気メーターなどもできる限り目立たないような工夫が施されています。

また、寺内町では伝統的な町並み景観に配慮して、新しく建築される建物も周囲の景観に調和した外観となっています。

ボランティア・ガイド




団体でお越しの場合には、地元のボランティア・ガイドによるご案内も可能です。(事前のお申込みが必要)

ガイドのお問い合わせや事前のお申込みは下記のじないまち交流館までお電話ください。


じないまち交流館
〒584-0033
大阪市富田林市富田林町9-29
TEL.0721-26-0110
FAX.0721-26-0110
(午前10時~午後5時、月曜休館、12月28日~1月4日休館)

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