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  遍路のシーズン

今回歩き通した期間は5月下旬から7月半ばまで
梅雨入り直前から歩き始め、88番を打ち終えたのはまだ梅雨明け前だった。その間2つの台風に遭遇した。どしゃ降りの雨にも何度かあったし、6月半ばからは雨の日が連日続いた。歩く時期として決して最適とはいえない。

春先が一番いい時期であることは承知しているがなにせ物凄い混みようとのこと。
聞いたところでは、このシーズン納経所の混み方は尋常ではないらしい。朱印をもらわずにお寺を出たとか言う話も聞く。団体が何組もいたらそんなことも容易に想像できる。
それに宿の心配のある。どうしても団体が優先され、歩き遍路は歓迎されないらしい。それはそうでしょう。団体は時間は正確だし、なにせ大勢出来てくれるから金になりますからね。それにひきかえ、歩きは時間は当てにならないし、ドタキャンなんていうのもしばしばだから嫌がられるのもわかるけれど。

雨には降られたがこの時期を選んでよかったと思う。
なにせお寺が空いていた。時々は団体さんや家族ずれと一緒になることはあるが何組も鉢合わせということはほとんどない。したがって納経所も空いている。納経所の人が手持ちぶたさにしていることもしばしば。たまに団体の係りの人が納経帳や白衣をたくさん持って先にいることがあっても、こちらが一人とわかると先にやらせてくれたり、割り込ませてくれるといった気配りをしてくれた。

宿も自分の他に宿泊客が誰もいないというケースが多々あった。満員ですと断られたのは2度だけ。その時でもすぐに他の宿の手配ができた。客が少ないと宿のご主人とゆっくり話したりできる。そこで意外な話を聞いたり。
しかしたった一人だけの宿泊というのは泊める側にしてみれば迷惑な話のようだ。食事や風呂の手間は一人でも5人くらいでもさほど変わらない。特に当日夕方の宿泊申し込みは先方にはかなり迷惑だったようだ。素泊まりにしてくれませんかといわれることもあった。最初そのあたりのことが分からずにいたが、途中から事情が飲み込めてきたので宿の予約はその日のお昼までにするとか、素泊まりでと言われたらそれで良いということにするようにした。

ともかくお天気以外のストレスは少ないシーズンであった。総合的に考えると歩き遍路にとっては案外このシーズンがベストかも知れない。


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