大阪市内から近鉄電車で富田林駅まで30分。駅から徒歩10分。
ひっそりとした佇まいを残すお寺や町家を巡りながら、お手軽な歴史散歩に出かけてみませんか? 皆様のお越しをお待ちしています。
【Tourist guide to Jinaimachi town, Tondabayashi, a historic district and heritage site of Japan, Essay series vol.18 by Author】 | |
越井家住宅 |
上野家住宅 |
日本各地に残る数多くの伝統的古民家を未来に亘って保存・維持・継承してゆく、経済的な仕組みづくりが必要であると感じている。 富田林寺内町の事例のように、古民家を地域観光資源として利活用したまちづくりにより、町並み保存や地域活性化に熱心に取り組んでいる地域もあるが、持続可能性の観点ではまだまだ十分な取り組みとは言えない状況である。長期的な視点からこうした古民家を保存・維持・管理してゆくためには、私有財産の世代間継承と、歴史文化遺産(地域資源・公共財)として幅広い利用促進をバランスさせた新たな仕組みづくり(プロジェクト)が必要である。財政危機が深刻化するなかで、可能な限り公的資金助成に依存しない、持続可能な、しかも経済的に自立したビジネスモデルが求められる。 訪日外国人旅行者人数が、政府が新たに掲げた目標4千万人(オリンピック開催の2020年)に急増する場合には、既存の宿泊施設だけでは収容しきれず、最近話題に上ることが多い(空き家などを利用した)民泊が増えると見込まれる。訪日外国人旅行者の中には、例えば、日本各地にある伝統的古民家に(数週間程度の長期間で)宿泊体験してみたい、地域の祭りや食・手工芸(伝統工芸)などのイベントで地域住民と交流してみたいと感じる方々も多いことだろう。欧米外国人の間では、家族と共に一箇所に長期滞在して数週間の長期休暇(バケーション)を楽しむライフスタイルが一般的であり、日本にも新たな仕組みを整えられれば、こうした個人の訪日外国人旅行者需要を上手く取り込むことが可能である。 新たな仕組みづくりのためには、プロジェクト全体(プラットフォーム)の事業主体者を定めた上、プロジェクトを組成する上で、古民家の所有者、古民家の施設維持・管理者、古民家を(ビジネスとして)利活用するサービス事業提供者、プロジェクト・ファイナンス(資金提供者)、公的支援・助成など、提供サービスの中身に応じたそれぞれの機能・役割を分担することが必要になってくる。 仮に、民泊事業を行う場合には、旅館業法や消防法の関連で政府や地方自治体による法的な規制緩和(経済特区)も求められる。また、事業主体者が非営利事業団体であっても、訪日外国人旅行者が支払う宿泊代金などを収入原資として、全体のビジネスモデルが成り立つのか経済モデルとしての事前検証が必要になってくる。地域全体では、飲食店やケータリングなどのフードサービス、リネンサプライ、土産物産店などへの経済波及効果も期待できるため、政府が掲げる地域創生(地域活性化)の理念にかなう施策になろう。 事業主体者として、先ずは伝統的古民家の資産信託・運用事業を引き受ける主体者(設立)が新たに必要になってくる。クラウド・ファンディングなどが実際に活用できる環境が整備されてきており、多くの小口資金提供者(出資・寄付)に支えられた事業プラットフォームづくりに挑戦してみたいと考えている。 (2016年4月18日、管理人) |
|
杉田家住宅 |
田守家住宅 |
「古民家活用に伴う経済的価値創出がもたらす地域活性化」株式会社日本政策投資銀行 地域企画部(2015年4月) | |
「人口減少社会における地域ブランド戦略」報告書 大阪府商工労働部商工労働総務課・大阪産業経済リサーチセンター作成(2016年4月12日掲載) | |
ボランティアガイドの記録 | |
じないまち探訪記 | |
じないまち随想 | |
ご感想などお便りをお待ちしています。(管理人) |
富田林寺内町 (城之門筋)
(富田林市提供、禁無断転載)
富田林寺内町への道順
寺内町へは近鉄長野線富田林駅又は富田林西口駅下車徒歩10分です。先ずはじないまち交流館へお立ち寄りください。
散策地図がもらえます
富田林駅前の観光案内所又はじないまち交流館で散策地図がもらえます。
立ち寄ってみたいお店
休憩所(トイレ)
じないまち交流館、寺内町センター、じないまち展望広場にあります。
車でお越しの方へ
寺内町は道幅が狭く、中には公共駐車場がありません。車でお越しの場合には、2014年2月に新しくオープンした富田林市営東駐車場(有料)をご利用ください。一般用の普通乗用車及び団体用のマイクロバス(1台分、市役所に要事前予約)を駐車できます。重要文化財・旧杉山家住宅まで徒歩5分、じないまち交流館まで徒歩15分。
尚、団体用の大型観光バスでお越しの場合は、富田林市役所にお問い合わせください。宜しくご協力をお願いします。
じないまち交流館
〒584-0033
大阪市富田林市富田林町9-29
TEL.0721-26-0110
FAX.0721-26-0110
(午前10時~午後5時、月曜休館)