大阪市内から近鉄電車で富田林駅まで30分。駅から徒歩10分。
ひっそりとした佇まいを残すお寺や町家を巡りながら、お手軽な歴史散歩に出かけてみませんか? 皆様のお越しをお待ちしています。
1. Access
2. Map・散策モデルコース
3 .Information
1. 重要伝統的建造物群保存地区
2. 寺内町の成立と歴史
3. 歴史的建造物(お寺・町家)
1. 町家の内部見学
2. 立ち寄ってみたいお店
3. イベント情報
1. Profile
2. じないまち探訪記(管理人)
3. Link
例年よりも梅雨入りが早かった関西。5月31日(金)午後から6月1日(土)午前中にかけて、わずか1日だけの滞在でしたが、寺内町を訪ねました。幸いにして、この2日間は梅雨の晴れ間がのぞく好日。寺内町の方々との交流を深めることが出来ました。 寺内町に入ると、大学の先生の引率で、建築やデザインを学ぶ大学生がたくさん寺内町の町並み見学に訪れていました。芸大の学生さん達と伺いました。じないまち交流館の1階では、交流館が閉館する午後5時直前まで、先生を囲んで町並みの見学結果を基にした報告や意見交換を熱心にやっておられたのが、とても印象的でした。 夜が更けた重要伝統的建造物群保存地区に指定された一帯では、街路灯に美しく照らし出された旧家の建物を見ることが出来て、普段見慣れている昼間の風景とは異なる幻想的な趣きでした。明けて翌日も天気がよく、金剛山の山際から差し込む陽光を受けて、瓦屋根がキラキラと輝く早朝の寺内町をぶらり散歩で存分に堪能しました。 江戸時代には酒造りで栄えた富田林寺内町ですが、往時の繁栄を偲ぶ大きな酒蔵をところどころに見かけるものの、現在、実際に醸造されている酒蔵は一軒もありません。江戸時代には南河内で最大規模の酒造業を誇っていましたが、明治時代に入ってからは衰退し始めました。戦後まで残った最後の一軒であった石田酒造「万里春」も、昭和40年代の終わり頃には残念なことに廃業されてしまいました。寺内町の旧家に残る井戸水は、かつて良質なお酒を造るために必須でしたが、今では地下の水源が枯れていたり、水質が変化して飲用には適しなくなっているそうです。地酒の復活を願う者には、何とも寂しい限りです。 往年の酒蔵内部を改装して、コンサートホールとして活用するアイディアがこれから具体化しそうだとも聞きました。画期的な取り組みであり、こうした地元の伝統的文化遺産を活かした新しいまちづくりへの試みが、寺内町で一つでも多く実現出来ることを願っています。 さて、2013年6月1日(土)と6月8日(土)の2日間には、寺内町にゆかりの明治の女流歌人・石上露子(本名 杉山タカ)の生誕百年を祝って始まった生誕祭(第3回石上露子生誕祭)が企画、開催されます。作家・山崎豊子さんの小説「花紋」のヒロイン(歌人)は、石上露子がモデルになったと言われています。この2日間には、講演会やお茶会など様々な催しが予定されていますので、ぜひこの機会に富田林寺内町に足を運んでみてください。 (2013年6月2日、管理人@横浜) |
|
トールペインティング作品展(じないまち交流館) |
トールペインティング作品展(じないまち交流館) |
イタリアンレストラン「OASI オアジ」 |
「犬鳴豚」と黄色のトマト |
イタリアンレストラン「OASI オアジ」 ライトアップされたお庭と茶室 |
イタリアンレストラン「OASI オアジ」 ライトアップされたお庭 |
ライトアップされた(南)葛原家住宅(南会所町) |
ライトアップされた(南)葛原家住宅(南会所町) |
ライトアップされた城之門筋 |
ライトアップされた城之門筋 |
ライトアップされた奥谷家住宅(富山町) |
ライトアップされた城之門筋 |
興正寺別院(城之門筋) |
興正寺別院(城之門筋) |
興正寺別院・雨蓋瓦(城之門筋) |
興正寺別院・雨蓋瓦(城之門筋) |
興正寺別院(御坊町) |
大阪府有形文化財・仲村家住宅(西林町) |
駒つなぎ・仲村家住宅(西林町) |
田守家住宅(堺町) |
中内眼科医院(旧三和銀行支店、堺町) |
石田家住宅(旧・東ます兵)(堺町) |
石田家住宅(旧・万里春酒造)(堺町) |
石田家住宅(旧・万里春酒造)・鐘馗さん(堺町) |
石田家住宅(旧・万里春酒造)(南会所町) |
石田家住宅(旧・万里春酒造)(南会所町) |
越井家住宅(北会所町) |
越井家住宅(北会所町) |
防火水槽(奥田家住宅、北会所町) |
遠くに嶽山を望む(城之門筋) |
じないまち探訪記 | |
じないまち随想 | |
ご感想などお便りをお待ちしています。(管理人) |
(富田林市提供、禁無断転載)
富田林寺内町までの道順
寺内町へは近鉄長野線富田林駅又は富田林西口駅下車徒歩10分です。先ずはじないまち交流館へお立ち寄りください。
散策地図がもらえます
富田林駅前の観光案内所又はじないまち交流館で散策地図がもらえます。
立ち寄ってみたいお店
休憩所(トイレ)
じないまち交流館、寺内町センター、じないまち展望広場にあります。
車でお越しの方へ
寺内町は道幅が狭く、中には公共駐車場がありません。車でお越しの場合には、2014年2月に新しくオープンした富田林市営東駐車場(有料)をご利用ください。一般用の普通乗用車及び団体用のマイクロバス(1台分、市役所に要事前予約)を駐車できます。重要文化財・旧杉山家住宅まで徒歩5分、じないまち交流館まで徒歩15分。
尚、団体用の大型観光バスでお越しの場合は、富田林市役所にお問い合わせください。宜しくご協力をお願いします。
重要伝統的建造物群保存地区
富田林市富田林町の一部にあたる寺内町は、1997年(平成9年)に国から重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。大阪府下では唯一の指定となっています寺内町にある約500棟の建物の内、江戸時代から昭和初期頃までに建てられた181棟の建造物が伝統的建造物に特定されています。保存地区内において通常道路から見える建物等の外観の現状を変更(増改築、改修、模様替え、色彩の変更、新築、除却など)する時には、予め市教育委員会・文化財保護課に申請して許可を得る必要があります。伝統的民家(町家)は白壁、板塀、格子戸など往時の姿のままに外観の保存・復元・修景作業を終えて、今も人々が生活の場として暮らしながら、素朴で静かな佇まいを今に伝えています。
寺内町の主だった商家には由緒・由来を記した案内板が設けられ、石畳の街路には路面灯を兼ねた道標や案内標識なども整備されています。電信柱の配置や各戸の電気メーターなどもできる限り目立たないような工夫が施されています。
また、寺内町では伝統的な町並み景観に配慮して、新しく建築される建物も周囲の景観に調和した外観となっています。
団体でお越しの場合には、地元のボランティア・ガイドによるご案内も可能です。(事前のお申込みが必要)
ガイドのお問い合わせや事前のお申込みは下記のじないまち交流館までお電話ください。
じないまち交流館
〒584-0033
大阪市富田林市富田林町9-29
TEL.0721-26-0110
FAX.0721-26-0110
(午前10時~午後5時、月曜休館、12月28日~1月4日休館)