大阪市内から近鉄電車で富田林駅まで30分。駅から徒歩10分。
ひっそりとした佇まいを残すお寺や町家を巡りながら、お手軽な歴史散歩に出かけてみませんか? 皆様のお越しをお待ちしています。
2016年10月10日(月曜日・体育の日) 三連休の最終日は、全国的に秋晴れの一日に恵まれました。1964年(昭和39年)10月10日の東京オリンピック開会式の日取りを決める際にも、過去の気象データから晴天確率が高いこの日が選ばれたそうです。(後に体育の日として祝日に制定されました。) 富田林寺内町ボランティアガイドの会では恒例の会員研修活動として、今回は奈良県橿原市今井町を日帰りツアーで訪ねました。今井町は富田林寺内町と同じく、戦国時代に浄土真宗の寺院を中心に栄えた寺内町で、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。参加者は会員の計11名。管理人も横浜から日帰りで参加しました。 |
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橿原神宮参拝・深田池散策 (奈良県橿原市) | |
午前中に橿原神宮を参拝、橿原ロイヤルホテルで昼食後、午後からは橿原市観光協会ボランティアガイドの会会長を務めておられる三浦辰夫さんのご案内で、寺内町として成立・発展した歴史町・今井町を約3時間かけて見学しました。 今井寺内町は、奈良興福寺(法相宗)の荘園領地であった地区に、1530年代(戦国時代)に一向宗(8代目蓮如上人の時代)の布教を目的に南北310メートル、東西600メートルの長方形の環濠集落として築かれました。わざと通りの見通しを悪くした戦国時代当時の町割が、今もそのままに残っています。西側の環濠の一部は、織田信長との和睦の際に埋められ、その後に周りの環濠は一部分を除いて、道路用地として埋められてしまい、当時の面影が僅かに残っています。東西に延びる、道幅が狭い通り(筋)の両側には、江戸時代からの旧家の屋並みがどこまでも続いています。重要伝統的建造物群保存地区に指定されていることから、古い建物を取り壊すことが難しく、空き家が2割もあるそうです。 |
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今井町の町並み | |
環濠跡の道路 |
今井まちなみ交流センター(旧高市郡教育博物館) |
国の重要文化財に指定されている寺院や旧家は今井町に9件ありますが、今回は浄土真宗・称念寺(本堂は耐震補強の為、解体修理中)、家屋内部の見学が可能な今西家住宅、豊田家住宅、高木家住宅(以上は有料、事前予約)、旧米谷家住宅(無料)を訪問しました。各旧家の内部は何れも家人の方々に詳しくご説明を頂きました。 | |
今井町 - 重要文化財・豊田家住宅 | |
駒つなぎ |
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今井町 - 重要文化財・今西家住宅 | |
今井町の町並み かつては「大和の金は今井に七分」といわれるほど繁栄した今井町。奈良県内には、重要文化財に指定されている古民家が23軒あるそうで、そのうちの8軒が今井町にあるのも頷けます。江戸時代には、徳川幕府の直轄地となり、今井町だけで流通する銀兌換紙幣も作られたそうです。大名貸しを行う両替商も商家も現れて、遠くは福井の大名にも貸し付けて大いに繁盛したようです。 |
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浄土真宗・称念寺 庫裏 |
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重要文化財・河合家住宅 |
重要文化財・中橋家住宅 |
重要文化財・(旧)米谷家住宅 |
重要文化財・高木家住宅 |
今井景観支援センター NHK連続テレビ小説「あさが来た」のロケ地として利用されました。 |
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じないまちボランティアガイドの会 | |
じないまち探訪記 | |
じないまち随想 | |
ご感想などお便りをお待ちしています。(管理人) |
(富田林市提供、禁無断転載)
富田林寺内町までの道順
寺内町へは近鉄長野線富田林駅又は富田林西口駅下車徒歩10分です。先ずはじないまち交流館へお立ち寄りください。
散策地図がもらえます
富田林駅前の観光案内所又はじないまち交流館で散策地図がもらえます。
立ち寄ってみたいお店
休憩所(トイレ)
じないまち交流館、寺内町センター、じないまち展望広場にあります。
車でお越しの方へ
寺内町は道幅が狭く、中には公共駐車場がありません。車でお越しの場合には、2014年2月に新しくオープンした富田林市営東駐車場(有料)をご利用ください。一般用の普通乗用車及び団体用のマイクロバス(1台分、市役所に要事前予約)を駐車できます。重要文化財・旧杉山家住宅まで徒歩5分、じないまち交流館まで徒歩15分。
尚、団体用の大型観光バスでお越しの際は、富田林市役所にお問い合わせください。宜しくご協力お願いします。
重要伝統的建造物群保存地区
富田林市富田林町の一部にあたる寺内町は、1997年(平成9年)に国から重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。大阪府下では唯一の指定となっています寺内町にある約500棟の建物の内、江戸時代から昭和初期頃までに建てられた181棟の建造物が伝統的建造物に特定されています。保存地区内において通常道路から見える建物等の外観の現状を変更(増改築、改修、模様替え、色彩の変更、新築、除却など)する時には、予め市教育委員会・文化財保護課に申請して許可を得る必要があります。伝統的民家(町家)は白壁、板塀、格子戸など往時の姿のままに外観の保存・復元・修景作業を終えて、今も人々が生活の場として暮らしながら、素朴で静かな佇まいを今に伝えています。
寺内町の主だった商家には由緒・由来を記した案内板が設けられ、石畳の街路には路面灯を兼ねた道標や案内標識なども整備されています。電信柱の配置や各戸の電気メーターなどもできる限り目立たないような工夫が施されています。
また、寺内町では伝統的な町並み景観に配慮して、新しく建築される建物も周囲の景観に調和した外観となっています。
興正寺別院(富田林御坊)
真宗興正寺派、富田林・寺内町の成立と発展の中心となった寺院です。地元の人からは御坊さん(富田林御坊)として親しまれています。
応永年間(1394-1412年)に毛人谷(えびたに)御坊に草創。 永禄3年(1560年)に京都・興正寺第16世証秀上人が現在地に移建。
城之門筋に表門を開き、鐘楼・鼓楼を構え、本堂・客殿・庫裏などを配する。 表門は桃山調の高いもので、もと伏見城門のひとつが興正寺に寄与されたものをここに移建したと伝えられています。
団体でお越しの場合には、地元のボランティア・ガイドによるご案内も可能です。(事前のお申込みが必要)
ガイドのお問い合わせや事前のお申込みは下記のじないまち交流館までお電話ください。
じないまち交流館
〒584-0033
大阪市富田林市富田林町9-29
TEL.0721-26-0110
FAX.0721-26-0110
(午前10時~午後5時、月曜休館、12月28日~1月4日休館)