大阪市内から近鉄電車で富田林駅まで30分。駅から徒歩10分。
ひっそりとした佇まいを残すお寺や町家を巡りながら、お手軽な歴史散歩に出かけてみませんか? 皆様のお越しをお待ちしています。
Tourist guide to Jinaimachi town, Tondabayashi, a historic district and heritage site of Japan,Travelogues by Author - Series Vol. 60 Visited Isshinden Jinaimachi on September 17, 2018 | |
2018年9月17日(月・祝)に富田林寺内町ボランティアガイドの会研修会で、一身田寺内町(三重県津市一身田町)を訪ねました。戦後で一番暑かった今年の夏でしたが、9月に入ってからは台風21号や秋雨前線の影響で不安定な天気が続いていました。幸いこの日は秋晴れに恵まれて、日中は真夏日となりました。 | |
JR紀勢本線 一身田駅(最寄り駅) |
JR紀勢本線 一身田駅舎 |
一身田寺内町は、16世紀後半に浄土真宗の布教を目的に作られました。その発展の礎となった真宗高田派の総本山である高田本山専修寺を参詣しました。お寺の方から約1時間半をかけて、御影堂と如来堂の内部をご案内を頂きました。 高田本山専修寺は栃木県真岡市高田にあった専修寺から分かれて、伊勢別街道沿いの交通の要衝であった一身田に無量寿院として建立されました。一身田の歴史は古く、奈良時代の条里制の跡を残す集落です。律令制の下で、一身(一代)限りで所領が与えられたことに由来します。 |
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唐門(重要文化財) |
山門(重要文化財) |
唐門(重要文化財) |
山門(重要文化財) |
唐門(重要文化財) |
釘貫門 |
広大な境内は山門、唐門、親鸞像などを安置した巨大な御影堂(みえいどう)や如来堂を中心とする三重県最大の寺院です。如来堂の鶴の彫り物など、どの建物にも華麗な彫刻が施されています。
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如来堂(国宝) |
御影堂(国宝) |
如来堂(国宝) |
御影堂(国宝) |
御影堂(2017年11月 国宝指定)は1660年に建立されました。高さ22メートル、780畳敷の巨大な建物で、日本国内では東大寺、西本願寺、三十三間堂、知恩院御影堂に次ぐ大きさです。藤堂藩や江戸幕府の支援を受けて、僅か6年間の歳月で完成しました。堂内の内陣は、太い幹の欅柱や欄間彫刻に金箔が眩いばかりに施されています。 |
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御影堂懸魚 |
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如来堂(本堂、2017年11月 国宝指定)は1778年建立の建物で、御影堂と同じ高さは22メートルあります。高田派の門徒の寄付だけで、上棟式までに35年を要したそうです。ご本尊の阿弥陀如来立像(国宝)が安置されています。堂内は浄土の世界を表しています。 |
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如来堂の鶴の彫り物 |
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御影堂と如来堂を結ぶ渡り廊下の柱には、珍しい四方鎌継手が見られます。 |
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渡り廊下 |
四方鎌継手(渡り廊下) |
蓮の池 (高田会館水明亭からの眺め) | |
蓮の池 |
蓮の種子 |
高田本山参詣後、昼食を挟んで一身田寺内町を地元ボランティアガイドのご案内で散策しました。一身田寺内町は、高田本山専修寺を中心に、末寺や商家、宿屋などが集まり、自治や防衛のために町の四方は環濠で囲まれた集落です。その範囲は東西約500メートル、南北約450メートルです。 | |
太鼓門 |
環濠(毛無川) |
下津邸長屋門(寺町通り) |
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道標 |
釘貫門 一身田寺内町ボランティアガイドの皆様と記念撮影 |
武野薬局 |
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じないまち探訪記 | |
じないまち随想 | |
ご感想などお便りをお待ちしています。(管理人) |
(富田林市提供、禁無断転載)
富田林寺内町までの道順
寺内町へは近鉄長野線富田林駅又は富田林西口駅下車徒歩10分です。先ずはじないまち交流館へお立ち寄りください。
散策地図がもらえます
富田林駅前の観光案内所又はじないまち交流館で散策地図がもらえます。
立ち寄ってみたいお店
休憩所(トイレ)
じないまち交流館、寺内町センター、じないまち展望広場にあります。
車でお越しの方へ
寺内町は道幅が狭く、中には公共駐車場がありません。車でお越しの場合には、2014年2月に新しくオープンした富田林市営東駐車場(有料)をご利用ください。一般用の普通乗用車及び団体用のマイクロバス(1台分、市役所に要事前予約)を駐車できます。重要文化財・旧杉山家住宅まで徒歩5分、じないまち交流館まで徒歩15分。
尚、団体用の大型観光バスでお越しの際は、富田林市役所にお問い合わせください。宜しくご協力お願いします。
重要伝統的建造物群保存地区
富田林市富田林町の一部にあたる寺内町は、1997年(平成9年)に国から重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。大阪府下では唯一の指定となっています寺内町にある約500棟の建物の内、江戸時代から昭和初期頃までに建てられた181棟の建造物が伝統的建造物に特定されています。保存地区内において通常道路から見える建物等の外観の現状を変更(増改築、改修、模様替え、色彩の変更、新築、除却など)する時には、予め市教育委員会・文化財保護課に申請して許可を得る必要があります。伝統的民家(町家)は白壁、板塀、格子戸など往時の姿のままに外観の保存・復元・修景作業を終えて、今も人々が生活の場として暮らしながら、素朴で静かな佇まいを今に伝えています。
寺内町の主だった商家には由緒・由来を記した案内板が設けられ、石畳の街路には路面灯を兼ねた道標や案内標識なども整備されています。電信柱の配置や各戸の電気メーターなどもできる限り目立たないような工夫が施されています。
また、寺内町では伝統的な町並み景観に配慮して、新しく建築される建物も周囲の景観に調和した外観となっています。
興正寺別院(富田林御坊)
真宗興正寺派、富田林・寺内町の成立と発展の中心となった寺院です。地元の人からは御坊さん(富田林御坊)として親しまれています。
応永年間(1394-1412年)に毛人谷(えびたに)御坊に草創。 永禄3年(1560年)に京都・興正寺第16世証秀上人が現在地に移建。
城之門筋に表門を開き、鐘楼・鼓楼を構え、本堂・客殿・庫裏などを配する。 表門は桃山調の高いもので、もと伏見城門のひとつが興正寺に寄与されたものをここに移建したと伝えられています。
団体でお越しの場合には、地元のボランティア・ガイドによるご案内も可能です。(事前のお申込みが必要)
ガイドのお問い合わせや事前のお申込みは下記のじないまち交流館までお電話ください。
じないまち交流館
〒584-0033
大阪市富田林市富田林町9-29
TEL.0721-26-0110
FAX.0721-26-0110
(午前10時~午後5時、月曜休館、12月28日~1月4日休館)