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富田林寺内町の探訪

江戸時代の町並みが残る寺内町(じないまち)をご紹介します

大阪市内から近鉄電車で富田林駅まで30分。駅から徒歩10分。
ひっそりとした佇まいを残すお寺や町家を巡りながら、お手軽な歴史散歩に出かけてみませんか? 皆様のお越しをお待ちしています。

後の雛まつり (2012年10月13日)

Tourist guide to Jinaimachi town, Tondabayashi, a histric district and heritage site of Japan, Jinaimachi Autumn Nochi-no-Hina Dolls Festival
「天高く馬肥ゆる秋」 秋晴れの穏やかな一日、横浜から富田林・寺内町を訪れました。

午前中は大阪いずみ市民生活協同組合からお越しになった団体御一行様のボランティア・ガイドツアーをお引き受けしました。河内長野市、南河内郡太子町、同・千早赤阪村など近隣地域から足をお運び頂いた総勢56名のご見学者の方々でした。ちょうどこの日は、寺内町一帯で「寺内町四季物語・後の雛まつり」のイベント開催日にあたり、古い町並みの家々では軒先に雛飾りなどを並べて、彩りを添えていました。じないまち交流館から重要文化財・(旧)杉山家住宅まで約1時間かけて、ゆっくりと町並み散策をお楽しみ頂きました。興正寺別院では、普段は閉じている山門の木戸が開放されて、この間に菊花に囲まれるように瀟洒な雛飾りが展示されていました。
(2012年10月14日 管理人@横浜)

以下の文章は「じないまち散歩だより」(2012年10月1日発行)より一部引用させて頂きました。

「雛めぐり」のイベントは、7年前(2005年)にじない市実行委員会が中心となって誕生した催しです。当時のお話を聞かせていただきました。もともと杉山家や勝間家では、雛人形を飾り飾り続けられていました。歴史の町にお雛さまはよく似合います。雛の里として有名な「足助」にも見学に行かれたそうです。

まずは、伝統文化の継承としても、見どころのある古いお雛さまを集めるところから始められたそうです。じないまちの皆さまにもお声をおかけし、藤井寺の佐藤禎三氏からも古い雛人形を借りて、田中家じないまちセンターに飾ったのが始まりです。

 
さて、「後の雛まつり」、江戸時代に関西を中心に重陽の節句(旧暦9月9日)に行われたと伝わる菊花とお雛さまを飾った行事です。別名「菊雛」とも呼ばれます。秋の雛飾りは、春の雛飾りとちがって親王さまだけを飾って桃ではなく菊を添えて楽しみます。 じないまちでは、春と秋にお雛さまを飾ることによって江戸時代の人々の生活を垣間見ていただけるように、多くの民家や商家、公共の施設でそれぞれに風情あるお雛さまを飾り、町を訪れる人たちの目を楽しませています。 

そうそう、じないまち四季物語の日に町に掲げられる赤いのぼり旗。これは中林さん(中林寝装店)のところに保存されていた昔の嫁入り布団のきれ地を、手づくりで旗に仕上げたもの。一本一本柄が違いますので、のぼり旗を見て歩くのも、楽しいですよ。 
 
興正寺別院
 
 
和工房&ぎゃらりー福
 
 
中林寝装店
 
和工房&ぎゃらりー福
 
奥谷家住宅(岩瀬屋)
 
奥谷家住宅(岩瀬屋)
    
 
  
興正寺別院
 
興正寺別院
 
工房飛鳥
 
 
嶋田家住宅
   
地域活性化への取り組み

Information


(富田林市提供、禁無断転載)

重要伝統的建造物群保存地区
富田林市富田林町の一部にあたる寺内町は、1997年(平成9年)に国から重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。大阪府下では唯一の指定となっています。 

寺内町にある約500棟の建物の内、江戸時代から昭和初期頃までに建てられた181棟の建造物が伝統的建造物に特定されています。保存地区内において通常道路から見える建物等の外観の現状を変更(増改築、改修、模様替え、色彩の変更、新築、除却など)する時には、予め市教育委員会・文化財保護課に申請して許可を得る必要があります。伝統的民家(町家)は白壁、板塀、格子戸など往時の姿のままに外観の保存・復元・修景作業を終えて、今も人々が生活の場として暮らしながら、素朴で静かな佇まいを今に伝えています。

寺内町の主だった商家には由緒・由来を記した案内板が設けられ、石畳の街路には路面灯を兼ねた道標や案内標識なども整備されています。電信柱の配置や各戸の電気メーターなどもできる限り目立たないような工夫が施されています。

また、寺内町では伝統的な町並み景観に配慮して、新しく建築される建物も周囲の景観に調和した外観となっています。

重要文化財・(旧)杉山家住宅

杉山家は富田林寺内町の創設にかかわった旧家の一つであり、江戸時代は造り酒屋として栄えました。現存する家屋は寺内町で最も古く、江戸時代中期の大規模商家の遺構です。明治時代の明星派女流歌人・石上露子(本名 杉山タカ)の生家でもあります。昭和58年(1983年)国の重要文化財に指定され、富田林市が維持・管理しています。


(南)葛原家住宅・三階蔵

酒造業で栄えた商家。三階蔵は日本に少ない貴重なもので、寺内町のランドマーク的存在。各層に庇を廻し本瓦葺き。妻を表に向けて白壁を際立たせている。年貢米を入れる蔵であった。1854年建築


富田林寺内町への道順
寺内町へは近鉄長野線富田林駅又は富田林西口駅下車徒歩10分です。先ずはじないまち交流館へお立ち寄りください。

散策地図がもらえます
富田林駅前の観光案内所又はじないまち交流館散策地図がもらえます。

立ち寄ってみたいお店

休憩所(トイレ)
じないまち交流館寺内町センターじないまち展望広場にあります。

車でお越しの方へ
寺内町は道幅が狭く、中には公共駐車場がありません。車でお越しの場合には、2014年2月に新しくオープンした富田林市営東駐車場(有料)をご利用ください。一般用の普通乗用車及び団体用のマイクロバス(1台分、市役所に要事前予約)を駐車できます。重要文化財・旧杉山家住宅まで徒歩5分、じないまち交流館まで徒歩15分。

尚、団体用の大型観光バスでお越しの場合は、富田林市役所にお問い合わせください。宜しくご協力をお願いします。

 立ち寄ってみたいお店
 寺内町の見どころガイド (1/2)
 寺内町の見どころガイド (2/2)
 寺内町の町割(都市計画)
 城之門筋(日本の道百選)
 壱里山町
 富山町(とみやまちょう)
 北会所町
 南会所町
 堺町(堺筋)
 御坊町
 林町
 寺内町の入り口
 東高野街道
 重要文化財・興正寺別院
 重要文化財・(旧)杉山家住宅
 寺内町の建築様式
 屋根・屋根瓦
 虫籠窓
 格子窓
 土蔵
 煙だしの越屋根
 鐘馗さん(魔除けの瓦人形)
 袖うだつ
 歴史的建造物一覧(寺院・町家)
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 歴史的町並み景観の整備・保全
 歴史逸話
 明星派女流歌人・石上露子
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じないまち瓦版(富田林寺内町をまもりそだてる会会報)
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 Link

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