大阪市内から近鉄電車で富田林駅まで30分。駅から徒歩10分。
ひっそりとした佇まいを残すお寺や町家を巡りながら、お手軽な歴史散歩に出かけてみませんか? 皆様のお越しをお待ちしています。
2017年1月9日(月曜日・成人の日) 心配していたお天気ですが、昨日の雨が夜半に上がり、朝から晴れ間も覗く穏やかな一日になりました。路面はまだ濡れていましたが、カメラ片手にぶらり散歩で、寺内町に出かけてみました。 |
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十日戎(富栄戎神社) | |
昔は寺内町の入り口のひとつに数えられ、町の南東角に位置する山中田坂を登りきった場所に、富栄戎神社の小さな社殿があります。毎年、年始には十日戎が開かれ、商売繁盛などを願い地元の人達の参拝で賑わいます。古くなった社殿が2016年(平成28年)暮れに改修されて、2017年年明けの十日戎に間に合いました。新しい社殿はこれまでよりもひとまわり大きくなった印象を受けます。社務所では守護札や絵馬が一面に並び、御守を買い求める人やおみくじを引いて一年の幸運を占う人を見かけます。社殿では商売繁盛、家内安全、健康長寿を(正面から裏側にも回り込んで)祈願しました。福よかな戎顔のお祝い飾りや、焼き菓子・カステラを売る露店(屋台)が東筋の通りに所狭しと並び、その先のじないまち展望広場の中に設けられた特設の中華そばのお店には午前中から長い行列ができていました。 | |
第9回新春初鍋めぐり | |
午前11時から午後3時まで、新年の恒例行事になった寺内町新春初鍋めぐりが開催されました。寒さを吹き飛ばす美味しい鍋料理などは、地元の団体やお店の方々が工夫を凝らして提供されました。寺内町界隈を会場に、「本町公園」や「きらめきファクトリー」横の広場、じないまち交流館の東隣に位置する「みんなの広場」のテントなどで、様々な趣向の鍋料理、おでん、焼きそば、ぜんざい、けんちん汁などが用意されました。鍋料理などを買い求める順番待ちの大行列が通りのあちらこちらで見られました。 | |
獺祭の酒粕 |
じないまち交流館 |
一本歯下駄 (天狗下駄) |
緑の小道 |
じないまち交流館やきらめきファクトリーの前は、通りを埋め尽くすほど来訪者の往来が絶えず、人気のお店には家族連れの人だかりができて大いに賑わっていました。じないまち交流館の館内のお店(ぼたん鍋)では、行列が館外にまで長く伸びていました。じないまち交流館に隣接するお店や、さらに綿菓子やチョコレートフォンデュのお店は人気が高いようでいつも長い行列が出来ており、昼過ぎには用意された分が売り切れるお店も続出しました。また、幾つかの会場をはしごして集めたスタンプラリーによる抽選会(本町公園)にも多くの人が足を運んでいました。 | |
綿菓子は大人気! |
紅梅蔵 |
チョコレートフォンデュ(おやつの時間Cafe) |
本町公園 |
マスコットキャラクターや白バイとの記念撮影会 (本町公園派出所) |
マスコットキャラクターや白バイとの記念撮影会 (本町公園派出所) |
新春初鍋めぐりも回を重ねるたびに出店されるお店の数も増えて、事前の案内などが行き届いてきたせいか富田林寺内町への来訪者は年を追って増えてきています。 |
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融通念仏宗・浄谷寺 |
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浄谷寺二尊堂 浄谷寺境内に南向きに立っているお堂です。地蔵菩薩像(応長元年・1311年)と観音菩薩像(昔は西国33か所巡礼札所のひとつでした。)をそれぞれ安置しており、二尊堂と呼ばれています。普段はひっそりと閉まっていますが、毎月17日に観音講が開かれています。融通念仏宗大本山の平野大念仏寺からは毎年4月6日に本尊御回在があり、檀家が浄谷寺本堂に集まり、ご本尊にお参りします。昭和の頃は寺内町の檀家を一軒づつ回りながら、ご本尊御回在が行われていました。今でも大ヶ塚(南河内郡大字河南町)では、檀家を一軒づつ回りながら御回在が行なわれているそうです。 |
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地蔵菩薩像(応長元年・1311年) |
観音菩薩像 |
浄谷寺薬師堂 |
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浄谷寺薬師堂 |
恋文薬師 |
天保年間創業の和菓子の老舗。地元・南河内にちなんだ上品な和菓子が数多く取り揃えられています。進物贈答に相応しい銘品です。寺内町訪問の際に是非お立ち寄りください。 |
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小板橋 |
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寺内町せんべい |
5種類を詰め合わせてもらいました。 |
天津甘栗屋・七堂(富田林市若松町・楠公通り) 楠公通りに面した赤い看板がひときわ目を引く、昔ながらの懐かしい天津甘栗屋さんです。有機栽培の香ばしい焼栗の匂いが店の回りにも漂っています。(電話:0721-24-3545/0721-24-9714) |
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じないまち探訪記 | |
じないまち随想 | |
ご感想などお便りをお待ちしています。(管理人) |
(富田林市提供、禁無断転載)
富田林寺内町までの道順
寺内町へは近鉄長野線富田林駅又は富田林西口駅下車徒歩10分です。先ずはじないまち交流館へお立ち寄りください。
散策地図がもらえます
富田林駅前の観光案内所又はじないまち交流館で散策地図がもらえます。
立ち寄ってみたいお店
休憩所(トイレ)
じないまち交流館、寺内町センター、じないまち展望広場にあります。
車でお越しの方へ
寺内町は道幅が狭く、中には公共駐車場がありません。車でお越しの場合には、2014年2月に新しくオープンした富田林市営東駐車場(有料)をご利用ください。一般用の普通乗用車及び団体用のマイクロバス(1台分、市役所に要事前予約)を駐車できます。重要文化財・旧杉山家住宅まで徒歩5分、じないまち交流館まで徒歩15分。
尚、団体用の大型観光バスでお越しの際は、富田林市役所にお問い合わせください。宜しくご協力お願いします。
重要伝統的建造物群保存地区
富田林市富田林町の一部にあたる寺内町は、1997年(平成9年)に国から重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。大阪府下では唯一の指定となっています寺内町にある約500棟の建物の内、江戸時代から昭和初期頃までに建てられた181棟の建造物が伝統的建造物に特定されています。保存地区内において通常道路から見える建物等の外観の現状を変更(増改築、改修、模様替え、色彩の変更、新築、除却など)する時には、予め市教育委員会・文化財保護課に申請して許可を得る必要があります。伝統的民家(町家)は白壁、板塀、格子戸など往時の姿のままに外観の保存・復元・修景作業を終えて、今も人々が生活の場として暮らしながら、素朴で静かな佇まいを今に伝えています。
寺内町の主だった商家には由緒・由来を記した案内板が設けられ、石畳の街路には路面灯を兼ねた道標や案内標識なども整備されています。電信柱の配置や各戸の電気メーターなどもできる限り目立たないような工夫が施されています。
また、寺内町では伝統的な町並み景観に配慮して、新しく建築される建物も周囲の景観に調和した外観となっています。
興正寺別院(富田林御坊)
真宗興正寺派、富田林・寺内町の成立と発展の中心となった寺院です。地元の人からは御坊さん(富田林御坊)として親しまれています。
応永年間(1394-1412年)に毛人谷(えびたに)御坊に草創。 永禄3年(1560年)に京都・興正寺第16世証秀上人が現在地に移建。
城之門筋に表門を開き、鐘楼・鼓楼を構え、本堂・客殿・庫裏などを配する。 表門は桃山調の高いもので、もと伏見城門のひとつが興正寺に寄与されたものをここに移建したと伝えられています。
団体でお越しの場合には、地元のボランティア・ガイドによるご案内も可能です。(事前のお申込みが必要)
ガイドのお問い合わせや事前のお申込みは下記のじないまち交流館までお電話ください。
じないまち交流館
〒584-0033
大阪市富田林市富田林町9-29
TEL.0721-26-0110
FAX.0721-26-0110
(午前10時~午後5時、月曜休館、12月28日~1月4日休館)