大阪市内から近鉄電車で富田林駅まで30分。駅から徒歩10分。
ひっそりとした佇まいを残すお寺や町家を巡りながら、お手軽な歴史散歩に出かけてみませんか? 皆様のお越しをお待ちしています。
2016年11月3日(木曜日・文化の日) 朝から秋晴れに恵まれた文化の日。地域観光交流施設・きらめきファクトリー(大阪府富田林市観光協会)との共催で、外国人来訪者向けに富田林寺内町を英語でご案内する「秋の歴史まち歩きバイリンガルツアー」を企画・開催しました。多くの方々から事前のお申し込みを頂き、外国人参加者3名, 日本人参加者12名、スタッフ6名の総勢21名で、和やかな雰囲気に中で、英語によるガイドツアーを催行しました。 午前10時半に富田林駅前の地域観光交流施設・きらめきファクトリー2階展示スペースにご集合頂いた後、プロジェクター、パワーポイント・スライドを使って富田林寺内町の歴史や町並みの特徴をご説明後、寺内町の見どころを徒歩でご案内しました。町歩きでは城之門筋を中心に戦国時代の名残を留める、当て曲げの辻(北会所町)、紅梅蔵の味醂醸造用の甕(北会所町)、鍾馗さんの鬼退治のエピソード(杉田家住宅、田守家住宅)、興正寺別院本堂の蟇股の彫刻(二十四考のエピソード)、大阪府有形文化財に指定されている仲村家住宅では、富田林から江戸に運ばれた「下り酒」について、それぞれ英語でガイドしました。 約90分間の町並みめぐりを終えて、重要文化財・(旧)杉山家住宅にて自由解散となりました。 ガイドツアーの途中、寺内町のランドマークになっている南葛原家住宅の三階蔵を背に、ご参加の皆様ご一緒に記念撮影を行いました。 |
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地域観光交流施設・きらめきファクトリー |
地域観光交流施設・きらめきファクトリー |
地域観光交流施設・きらめきファクトリー |
富山町 |
富山町 |
壱里山町 |
当て曲げの辻(北会所町) |
当て曲げの辻(北会所町) |
紅梅蔵の味醂醸造用の甕(北会所町) |
南葛原家住宅の三階蔵 |
南葛原家住宅の三階蔵(参加者全員での記念撮影) |
鍾馗さんの鬼退治のエピソード (杉田家住宅、田守家住宅) |
興正寺別院本堂 |
興正寺別院本堂の蟇股の彫刻 (二十四考のエピソード) |
伏見城から移築されたと伝えられる興正寺別院山門 |
日本の道百選・城之門筋 |
日本の道百選・城之門筋 |
大阪府有形文化財に指定されている仲村家住宅 |
午後からは地元の「富田林寺内町をまもり・そだてる会」企画部会のイベントとして、理事会員ご希望者向けにまち歩きツアーを実施しました。じないまち交流館2階集会室にてパワーポイント・スライドでのプレゼンテーションを実施後、城之門筋、興正寺別院などをご案内しました。ご参加者は8名。(男性7名 女性 1名 ) 城之門筋沿いに、当て曲げの辻(北会所町)、紅梅蔵の味醂醸造の甕(北会所町)、鍾馗さんの鬼退治のエピソード(杉田家住宅、田守家住宅)、興正寺別院本堂の二十四考のエピソードや開かずの門(勅使門)などをご紹介しました。 ガイドツアーの途中、鍾馗さんのエピソードをご紹介しました田守家住宅の蔵(城之門筋)を背に、ご参加の皆様ご一緒に記念撮影を行いました。ガイドツアーへのご参加ありがとうございました。(写真撮影は、じないまち交流館長の中井隆洋様にお願いしました。) |
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奥谷家住宅(富山町) |
城之門筋 |
紅梅蔵の味醂醸造用の甕(北会所町) |
鍾馗さんの鬼退治のエピソード (杉田家住宅、田守家住宅) |
田守家住宅の蔵を背に参加者全員で記念撮影 |
興正寺別院・本堂 |
興正寺別院・山門 |
興正寺別院・勅使門 |
尚、前日の2016年11月2日(水)18時15分から20時まで、富田林市役所職員(有志)の皆様を対象に、「地域再生-原点回帰、寺内町の精神を大切に」と題した講演会を開催しました。会場の市役所401号会議室には、仕事を終えてお疲れにも関わらず、25名にお集まり頂きました。人口減少による地域社会が抱える課題について、日頃感じている事柄をお伝えし、参加された職員の方々との交流の機会となりました。 | |
富田林市役所の若手職員の方々が中心になって、地域団体として富田林の魅力満載の写真をSNSで情報発信する取り組み「とんだすたいる」が始まっています。主に若年層と外国人をターゲットにしており、今後は地域のお店や団体とも連携した活動を企画されています。ぜひご覧になってみてください。 |
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城之門筋と富山町に面する奥谷家住宅(本家)では、母屋の古い屋根瓦を地面に下ろして、瓦の葺き替えや屋根板の張り替え修理工事が始まっていました。 (2016年11月2日・3日に筆者が撮影) |
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香夢庵(壱里山町) 寺内町の北縁に位置する北口地蔵の向かいにオープンしました。 |
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じないまち探訪記 | |
じないまち随想 | |
ご感想などお便りをお待ちしています。(管理人) |
(富田林市提供、禁無断転載)
富田林寺内町までの道順
寺内町へは近鉄長野線富田林駅又は富田林西口駅下車徒歩10分です。先ずはじないまち交流館へお立ち寄りください。
散策地図がもらえます
富田林駅前の観光案内所又はじないまち交流館で散策地図がもらえます。
立ち寄ってみたいお店
休憩所(トイレ)
じないまち交流館、寺内町センター、じないまち展望広場にあります。
車でお越しの方へ
寺内町は道幅が狭く、中には公共駐車場がありません。車でお越しの場合には、2014年2月に新しくオープンした富田林市営東駐車場(有料)をご利用ください。一般用の普通乗用車及び団体用のマイクロバス(1台分、市役所に要事前予約)を駐車できます。重要文化財・旧杉山家住宅まで徒歩5分、じないまち交流館まで徒歩15分。
尚、団体用の大型観光バスでお越しの際は、富田林市役所にお問い合わせください。宜しくご協力お願いします。
重要伝統的建造物群保存地区
富田林市富田林町の一部にあたる寺内町は、1997年(平成9年)に国から重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。大阪府下では唯一の指定となっています寺内町にある約500棟の建物の内、江戸時代から昭和初期頃までに建てられた181棟の建造物が伝統的建造物に特定されています。保存地区内において通常道路から見える建物等の外観の現状を変更(増改築、改修、模様替え、色彩の変更、新築、除却など)する時には、予め市教育委員会・文化財保護課に申請して許可を得る必要があります。伝統的民家(町家)は白壁、板塀、格子戸など往時の姿のままに外観の保存・復元・修景作業を終えて、今も人々が生活の場として暮らしながら、素朴で静かな佇まいを今に伝えています。
寺内町の主だった商家には由緒・由来を記した案内板が設けられ、石畳の街路には路面灯を兼ねた道標や案内標識なども整備されています。電信柱の配置や各戸の電気メーターなどもできる限り目立たないような工夫が施されています。
また、寺内町では伝統的な町並み景観に配慮して、新しく建築される建物も周囲の景観に調和した外観となっています。
興正寺別院(富田林御坊)
真宗興正寺派、富田林・寺内町の成立と発展の中心となった寺院です。地元の人からは御坊さん(富田林御坊)として親しまれています。
応永年間(1394-1412年)に毛人谷(えびたに)御坊に草創。 永禄3年(1560年)に京都・興正寺第16世証秀上人が現在地に移建。
城之門筋に表門を開き、鐘楼・鼓楼を構え、本堂・客殿・庫裏などを配する。 表門は桃山調の高いもので、もと伏見城門のひとつが興正寺に寄与されたものをここに移建したと伝えられています。
団体でお越しの場合には、地元のボランティア・ガイドによるご案内も可能です。(事前のお申込みが必要)
ガイドのお問い合わせや事前のお申込みは下記のじないまち交流館までお電話ください。
じないまち交流館
〒584-0033
大阪市富田林市富田林町9-29
TEL.0721-26-0110
FAX.0721-26-0110
(午前10時~午後5時、月曜休館、12月28日~1月4日休館)