大阪市内から近鉄電車で富田林駅まで30分。駅から徒歩10分。
ひっそりとした佇まいを残すお寺や町家を巡りながら、お手軽な歴史散歩に出かけてみませんか? 皆様のお越しをお待ちしています。
【Tourist guide to Jinaimachi town, Tondabayashi, a histric district and heritage site of Japan, a Happy New Year Hot Pot Food Festival】 | |
富田林寺内町界隈では、年始恒例の食のイベント「新春・初鍋めぐり」(じないまち四季物語)が第二土曜日に開催されています。第8回目となる2016年は1月9日(土)11時から15時まで開催されます。(雨天決行) 近鉄富田林駅前から富田林寺内町に通ずる道路と寺内町地区全体がイベント会場になっています。例年、町家の軒先や公園広場など通りのあちらこちらの露店で、さまざまな種類の鍋料理が用意されます。地元の方だけではなく、訪問者の皆さんで町全体が賑わいます。 普段はひっそりとしている地元のえべっさん(富栄戎神社)では十日戎が開かれます。この日ばかりは露天商が店を並べ、多くの参拝者が新年の開運を祈ります。この機会に、歴史的町並みが残る富田林寺内町に足をお運びになってみてください。 2016年新春初鍋めぐり案内チラシ(表) 2016年新春初鍋めぐり案内チラシ(裏) |
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2013年1月12日(土)- 富田林寺内町の玄関口・近鉄富田林駅から寺内町に通ずる道路脇には道案内として深緑や橙色の幟が立てられ、迷わずに寺内町まで辿れる工夫がされています。寺内町に通ずる道路と寺内町地区全体がイベント会場になっています。旧家の軒先では、けんちん汁、ぼたん鍋、とん汁、ちゃんこ鍋、お雑煮、和風トマト鍋、中華そば、韓国純豆腐鍋、スープカレー、カレーすいとんなど、にわか造りの露店が出て、体が温まる、それぞれに趣向を凝らしたフードの数々を楽しめました。 また、じないまち交流館に隣接するみんなの広場では、大きなテントが何枚も張られて、お祭り気分を盛り上げ、その中に特別企画で富田林市危機管理室の職員の方々による東日本大震災の被災地・大槌町の物産展も行われました。じないまち交流館界隈は、通りに見学の方々や鍋を楽しむ人たちで溢れ返り、江戸時代の寺内町の賑わいを取り戻したようでした。 |
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2010年1月9日(土)快晴。 久しぶりに富田林寺内町をぶらり散歩で廻ってみました。この日は地元関係者により恒例行事となった「じないまち四季物語」冬シリーズの第2回「新春・初鍋めぐり」が企画・開催されました。事前のPR効果や抜けるような青天のおかげで、普段なら人通りの疎らな寺内町界隈もこの日ばかりは、大勢のご来訪者で賑わいました。 「じないまち四季物語」と題した四季ごとのイベントが、地元関係者のご努力の甲斐あって定着してきました。春は「雛めぐり」(じない市実行委員会主催)、夏は寺内町燈路(富田林寺内町をまもりそだてる会共催)、秋は「のちの雛めぐり」(じない市実行委員会主催)、冬は「初鍋めぐり」(富田林駅南地区まちづくり協議会主催)と伺いました。さらに商店街の企画で、ピンク色の象のマスコットキャラクター「じなゾー」も今回からお目見えしました。関係者から「同じ事柄の繰り返しでも、毎年行なうことが伝統につながってゆく。」とのお話をお伺いしました。 伝統的町家が軒を連ねる寺内町界隈では、一部の町家(空家)の有効活用策として、伝統文化や技法を伝える、あるいは現代的なアートクラフトが集まる工房の誘致が進められています。すでに陶芸、ハンディクラフト、さらには木工家具を扱う工房が開いています。新たに旧家の蔵を活用した染物工房や、大阪芸術大学の学生さんが制作活動を行なうアトリエ構想もあるそうで、寺内町を舞台に多くの若い世代の人たちが集まり、文化創作活動の場がひとつでも増えることを願っています。工房を探し求める人たちに空家を仲介するために、地元有志が中心になって会社も新たに設立されました。(「LLPまちかつ」) |
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本町公園 |
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じないまち交流館 |
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じないまち交流館 |
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嶋田家住宅 |
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城之門筋 |
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この日は富栄戎神社の十日戎。(写真) 戎さんは耳が遠いのでしっかりと願いを聞き届けてもらえるように、正面から参拝した後に脇から裏に回って、後ろからも木槌で板戸を三回叩いて、家内安全、商売繁盛を祈願しました。「えべっさん、しっかり聞き届けてや。頼むでぇ。」開運絵馬を掲げて、露店の福飴を片手に戎神社を後にしました。 |
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富栄戎神社 |
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町並み保存活動時期の行政主導から、持続可能なまちづくりに向けて地元住民主導の様々な動きが出てきたことに一筋の光明を見いだした思いがします。御紹介しました地元の活動に参加されている皆さんおひとりお一人に深く敬意を表したいと思います。ネットワークを形成するメカニズム、互いに協業する仕組みづくり、外部の力を取り込む包容力と開放性、伝統や暮らしとの調和、そして情報発信。。。様々な課題は横たわりますが、地元住民を巻き込んだ取り組みが、息の長いまちづくりに結実することを願わずにはいられません。皆さん、本当にお疲れさまでした。 最後になりますが、大学時代の恩師が今春開学を目指して京都でまちづくり大学院大学構想を進めておられます。地域活性化の実証研究と情報発信、政策提言の場になってほしいと考えています。 (2010年1月11日、管理人) 地域活性化への取り組み |
(富田林市提供、禁無断転載)
重要伝統的建造物群保存地区
富田林市富田林町の一部にあたる寺内町は、1997年(平成9年)に国から重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。大阪府下では唯一の指定となっています。
寺内町にある約500棟の建物の内、江戸時代から昭和初期頃までに建てられた181棟の建造物が伝統的建造物に特定されています。保存地区内において通常道路から見える建物等の外観の現状を変更(増改築、改修、模様替え、色彩の変更、新築、除却など)する時には、予め市教育委員会・文化財保護課に申請して許可を得る必要があります。伝統的民家(町家)は白壁、板塀、格子戸など往時の姿のままに外観の保存・復元・修景作業を終えて、今も人々が生活の場として暮らしながら、素朴で静かな佇まいを今に伝えています。
寺内町の主だった商家には由緒・由来を記した案内板が設けられ、石畳の街路には路面灯を兼ねた道標や案内標識なども整備されています。電信柱の配置や各戸の電気メーターなどもできる限り目立たないような工夫が施されています。
また、寺内町では伝統的な町並み景観に配慮して、新しく建築される建物も周囲の景観に調和した外観となっています。
重要文化財・興正寺別院(富田林御坊)
真宗興正寺派、富田林・寺内町の成立と発展の中心となった寺院です。地元の人からは御坊さん(富田林御坊)として親しまれています。
応永年間(1394-1412年)に毛人谷(えびたに)御坊に草創。 永禄3年(1560年)に京都・興正寺第16世証秀上人が現在地に移建。
城之門筋に表門を開き、鐘楼・鼓楼を構え、本堂・客殿・庫裏などを配する。 表門は桃山調の高いもので、もと伏見城門のひとつが興正寺に寄与されたものをここに移建したと伝えられています。
重要文化財・(旧)杉山家住宅
杉山家は富田林寺内町の創設にかかわった旧家の一つであり、江戸時代は造り酒屋として栄えました。現存する家屋は寺内町で最も古く、江戸時代中期の大規模商家の遺構です。明治時代の明星派女流歌人・石上露子(本名 杉山タカ)の生家でもあります。昭和58年(1983年)国の重要文化財に指定され、富田林市が維持・管理しています。
(南)葛原家住宅・三階蔵
酒造業で栄えた商家。三階蔵は日本に少ない貴重なもので、寺内町のランドマーク的存在。各層に庇を廻し本瓦葺き。妻を表に向けて白壁を際立たせている。年貢米を入れる蔵であった。1854年建築
富田林寺内町への道順
寺内町へは近鉄長野線富田林駅又は富田林西口駅下車徒歩10分です。先ずはじないまち交流館へお立ち寄りください。
散策地図がもらえます
富田林駅前の観光案内所又はじないまち交流館で散策地図がもらえます。
立ち寄ってみたいお店
休憩所(トイレ)
じないまち交流館、寺内町センター、じないまち展望広場にあります。
車でお越しの方へ
寺内町は道幅が狭く、中には公共駐車場がありません。車でお越しの場合には、2014年2月に新しくオープンした富田林市営東駐車場(有料)をご利用ください。一般用の普通乗用車及び団体用のマイクロバス(1台分、市役所に要事前予約)を駐車できます。重要文化財・旧杉山家住宅まで徒歩5分、じないまち交流館まで徒歩15分。
尚、団体用の大型観光バスでお越しの場合は、富田林市役所にお問い合わせください。宜しくご協力をお願いします。
団体でお越しの場合には、地元のボランティア・ガイドによるご案内も可能です。(事前のお申込みが必要)
ガイドのお問い合わせや事前のお申込みは下記のじないまち交流館までお電話ください。
じないまち交流館
〒584-0033
大阪市富田林市富田林町9-29
TEL.0721-26-0110
FAX.0721-26-0110
(午前10時~午後5時、月曜休館)