放浪旅
VOL.1
サロベツ原野
VOL.2
室戸岬登山
VOL.3
日本海ヲ北上ス
(第1編)
(第2編)
(第3編)
VOL.4
津軽海峡
梅雨景色
VOL.5
まわり道
最果て行
(第1編)
(第2編)
(第3編)
VOL.6
厳冬の
道東一周
(第1編)
(第2編)
VOL.7
S字曲線で
離島の岬へ
(第1編)
(第2編)
VOL.8
目指せ!
本州最西端
やっと、息をゼェゼェと切らしながら毘沙ノ鼻の入口にたどり着いた。息を切らすほどの高地にあった。

再び、菜の花と桜が出迎えてくれた。敷地内には花見をする2組のご老人一行が。

しかしここでは、花よりもその眺望が素晴らしい。薄日が差してきて、春爛漫といった風景であった。


本州最西端だけあって、そりゃ確かに夕陽を見るのは本州で最後だろうと納得。山ではなく丘とのこと・・・。

老人たちが花見をしていたのは駐車スペースのある敷地内で、さらにそこから数分歩くと本当の最西端。

本州の東西南北端など地味そのものと思っていたが、各所それなりにアピールしているのが面白い。


さすがにここまで来ると、海から吹く風が心地良い。水平線のそのまた向こうを暫く眺めていた。
毘沙ノ鼻の南側(上の画像)には、先ほども記したごみ処分場が広がっている。手前に最盛期の菜の花や桜が咲き誇っており、アンバランスな構図ではあった。

毘沙ノ鼻の北側には岩場とリアス式チックな海岸線が続いている。道も見えるし、民家も見える。ただ、砂浜のような場所は見られない。厳しい海だった。

海岸まで降りてみたかったが、道が見当たらず断念した。ゴミ処分場に潜入して海伝いにたどる方法もあるが、この後移動して満開の桜を撮るのが、今回の旅のメインなのである。
看板に、本州の東西南北端が記されていた。今日で4箇所とも踏破したことになる。どれも懐かしい。
旅の醍醐味は、現在と過去と未来でそれぞれ楽しめるところにある。再び北端・東端・南端を訪れれば、今日の毘沙ノ鼻を必ず思い出すことだろう。

狭いといわれる日本の国土でも、まだまだ未開の地はたくさんある。また今日のように、息を切らしゆっくり歩みを進めながらも、その辛苦が報われるような良い風景を常に探し続けたいものだ。
果てしなく広がる西の海を見ながら、そんなことを思った。
灯台はまさに取ってつけたようで、無くてもいいかも知れない。
それにしても、看板に落書き多過ぎ・・・
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VOL.9
日本半周
一筆書きの旅
(第1編)
(第2編)
(第3編)
VOL.10
続・日本半周
一筆書きの旅
(第1編)
(第2編)
(第3編)
VOL.11
リベンジ!
尻羽岬
VOL.12
前人未踏?!
本州一周の旅
(第1編)
(第2編)
(第3編)
VOL.13
東京発、
最西端経由
最東端行き
(第1編)
(第2編)
(第3編)