放浪旅
VOL.1
サロベツ原野
VOL.2
室戸岬登山
VOL.3
日本海ヲ北上ス
(第1編)
史上最低の奇行文
〜其の4 津軽海峡梅雨景色 の巻〜
 >>> 中途半端な旅人が中途半端な画像と中途半端な文章で綴る <<<
(第2編)
(第3編)
VOL.4
津軽海峡
梅雨景色
あらかじめおことわりしておきますが、単なるダジャレ旅です。
半年前、本物の津軽海峡冬景色を竜飛崎から目の当たりにして、「夏はどのような風景なのだろう」
という好奇心と、「北海道入りするのに、いつもトンネルでは面白くないな(←飛行機嫌い)」という
心の余裕(?)から思いついた放浪です。
ちなみに、当然のことながら阿久悠さんにも石川さゆりさんにも許可を得ていません。
旅の始まりは王道≠外れる
ところから。

東北新幹線を八戸で降り、ほとん
どの客が特急列車に乗り継ぐのを
尻目に快速「きらきらみちのく」に
乗り込む。

ご覧のように、豪華に改造された
車内で野辺地から先の下北半島
・陸奥湾の車窓を存分に楽しめる
ようになっている。

土曜日の臨時列車だけあって、
車内はそこそこの混雑具合。
八戸から列車に揺られること2時間弱、下北半島の中央、その名も下北駅で下車。
タクシーでバスターミナルへ向かい、むつバスターミナルからはバスの旅となる。
天気は期待どおり雨。梅雨景色の旅なので、今回は悪天候でも良しとしよう。

むつバスターミナルでの待ち時間に、向いのスーパーの惣菜売場で売れ残っていた寿司を購入。
やはり美味い。産地に近いということは、これほど味が違うものなのか。
いつも旅うに出て思うことだが、今回もまたそれを実感した。
バスは2時間以上かけて本州最北端・大間を目指す。かつて下北交通(古くは国鉄大畑線)が本州
最北の駅だった大畑まで伸びていたが、これも今は廃線。大畑をを通ると懐かしさを覚えた。
5年ぶりの来訪だが、一瞬その頃の自分に戻った気がするのは何とも言えない旅の醍醐味である。
そして、本州最北端へ。雨上がりで時折晴れ間も覗くが、画像のとおり灯台は霞んだまま。
(何の加工も加えず。見たままの画像です) 大間といえばマグロが有名だが、イカ漁も有名。
大して腹は減っていないのだが、焼きイカを賞味。歯応えが良く、やはり美味いものだ。

イカを食ってる傍で、面白いおっちゃんに出会った。群馬から一人でワゴン車を運転して北上の旅
をしているのだという。聞けば定年退職直後でノンビリ旅を楽しみ、失業保険の手続き日のまでに
群馬に帰るらしい。就職の意思のない奴には失業保険は出んぞ・・・とは言わなかったが・・・。

なんだかこのおっちゃんと話していると、数十年後(数年後?!)の自分のような気がして、妙に
羨ましい気がした。おっちゃんは明日以降、北海道に渡るそうな。函館行きのフェリー乗り場まで
ワゴン車に乗せてもらった。お互い、良い旅をしましょう!と挨拶して別れた。
大間〜函館間は1時間40分。本州〜北海道間の航路としては最短であるが、本州最北端の小さな
町にどれだけの人が集まるのか?と思っていた。1日3便しかないが、それでもガラガラではないか?
と。 ところが、土曜日ということもあるのだろうが、ツーリングの人々も含め船内は混雑していた。

カーペット敷きの2等船室に入り、居場所を確保。外は大間崎での晴れ間も束の間、曇り空で今にも
雨が降り出しそうだ。数回デッキに出たが、画像のとおり何の変哲もない海が広がるばかり。函館山
ですらうっすらとしか見えない視界の悪さで、波も荒くなく梅雨景色はつまらんものだと実感した。
それにしても、列車は悪天候でも刻々と車窓の風景は変わるのでそれほど飽きは来ないが、船と
なると非常に退屈するのだということがしみじみ分かった。素晴らしい詩人なら、こんな何事もない
風景でも詩にしてしまうのだろうが、残念ながらその才能は自分にはなかった。
ちなみに、翌朝は晴れた(函館駅前にて)。左隅には昨日見えなかった函館山が
結局、大したクライマックスもなく函館港に到着。ダジャレがなかったら、とても記事にはなっていない
であろう、津軽海峡梅雨景色。 しかし、晴れていれば方角的にも夕陽が望める気がするので、
そういう意味では、もう1回くらい乗ってみるのも良いかも知れない。もちろん、梅雨の時期以外に・・・
VOL.5
まわり道
最果て行
(第1編)
(第2編)
(第3編)
VOL.6
厳冬の
道東一周
(第1編)
(第2編)
VOL.7
S字曲線で
離島の岬へ
(第1編)
(第2編)
VOL.8
目指せ!
本州最西端
VOL.9
日本半周
一筆書きの旅
(第1編)
(第2編)
(第3編)
VOL.10
続・日本半周
一筆書きの旅
(第1編)
(第2編)
(第3編)
VOL.11
リベンジ!
尻羽岬
VOL.12
前人未踏?!
本州一周の旅
(第1編)
(第2編)
(第3編)
VOL.13
東京発、
最西端経由
最東端行き
(第1編)
(第2編)
(第3編)