大阪市内から近鉄電車で富田林駅まで30分。駅から徒歩10分。
ひっそりとした佇まいを残すお寺や町家を巡りながら、お手軽な歴史散歩に出かけてみませんか? 皆様のお越しをお待ちしています。
【Tourist guide to Jinaimachi town, Tondabayashi, a historic district and heritage site of Japan,Travelogues by Author - Series Vol. 36 Jinaimachi Hina Dolls Festival】 | |
寺内町Classico |
奥谷家住宅 |
第10回じないまち雛めぐりが開催されました。 富田林寺内町恒例の春のイベントになった「寺内町雛めぐり」は、2016年に第10回目を迎えました。3月12日(土)と3月13日(日)の2日間、富田林寺内町の城之門筋沿いを中心に、旧家の商家の軒先や通りの辻々には彩り鮮やかな、大小様々な雛飾りが飾られました。併せて、寺内町界隈のあちらこちらでは、例年どおり来訪者向けのイベントが企画・開催されました。 気になるお天気ですが、初日は澄み渡る青空、2日目も朝から曇り空ながら、時折晴れ間ものぞいて、幸い2日間共にお天気にも恵まれました。普段はひっそりとしている寺内町の各通りも、連日多くの来訪者の人出で賑わいました。以前のご来訪者はどちらかというとご年配の方が目立ちましたが、最近では若いカップルや小さなお子さんの手を引くご家族連れを多くお見かけするようになりました。魅力あるお店が寺内町界隈に次々とオープンしているからかも知れません。 |
|
硝子・自由工房 |
陶工房飛鳥 |
仲村家住宅(大阪府有形登録文化財)(特別公開) |
仲村家住宅(大阪府有形登録文化財)(特別公開) |
さて、小生(管理人)は、朝から寺内町界隈をゆっくりと見て歩きして後、この2日間に内部が特別公開された旧家・仲村家住宅(大阪府有形登録文化財)に於いて、同家に江戸時代の日記の中に伝わる商家膳の献立を元に、地元の料理屋である朝日屋が再現した「寺内町御膳(じないまち雛めぐり御膳)」を賞味しました。(一般社団法人じないまち文化トラスト主催のイベント) 富筋に面した長塀の中央部分の一部が開けられて、内部が一般公開されており、来客用の玄関正面には同家に江戸時代から伝わる雛飾りが並べられています。靴を脱いで、玄関先を上がり右手側の座敷の間に進むと、床の間などに江戸時代からの書画が掛けられています。床の間に並べられた置物や、掛け軸に描かれた書画を通して、江戸時代の豪商の暮らしぶりが偲ばれます。二つの前栽(お庭)に面した座敷の間は、3部屋に亘って、8卓の座敷机が揃い、昼食が用意されていました。因みに、3月12日(土)の「じないまち雛めぐり御膳」イベントご参加者は、小生を含めて24名でした。(要事前申込) |
|
仲村家住宅(大阪府有形登録文化財)(特別公開) (中井隆洋様撮影) |
仲村家住宅(大阪府有形登録文化財)(特別公開) |
「じないまち雛めぐり御膳」 |
「じないまち雛めぐり御膳」 |
「じないまち雛めぐり御膳」(富田林・朝日屋にて調製)は、三段重ねの御重に盛られた、彩りも鮮やかな特製のお弁当でした。 一段 おつくり鮪、鯛、サーモン、烏賊あしらい一式 二段 バラ寿司 三段 黒皮南京、小芋、筍、信田巻、青身、桜麩、出汁巻卵、鰆西京焼、合鴨ロース煮、トビアラ海老甘露煮、山葵蕗(わさびふき)、海老の天ぷら、丸十、獅子唐、 古代米御飯と蛤のお吸物 |
|
ごちそうプロデューサー・広里貴子さん |
食のイベント「ごちそう蔵カフェ」 |
午後は、旧万里春酒造(石田家住宅)の酒蔵内部で開催されました食のイベント「ごちそう蔵カフェ」を覗いて見ました。NHK大阪放送局制作の朝の連続テレビ小説の料理指導などを務める、ごちそうプロデューサー・広里貴子さんによるワークショップが開催されました。会場では開場前から行列が始まり、事前に用意していたお弁当も直ぐに完売したそうです。この日は酒蔵内部でお料理と日本酒が味わえるとあって、座席が全て埋まるほどのたくさんの御参加者で賑わいました。旧万里春酒造の酒蔵内部には、当時のままの醸造用タンクや梯子も残っており、その前には雛人形も飾りつけられていました。 |
|
旧万里春酒造(石田家住宅) |
食のイベント「ごちそう蔵カフェ」 |
さて、富田林寺内町に滞在しました2日間には、これまで中に入ることがなかったお店や、最近、新しくオープンしたお店などを見て回りました。 |
|
Buple |
Buple |
ポクー・レコード |
ポクー・レコード |
VitaRomantica |
VitaRomantica |
「硝子・自由工房」(非常設) |
「硝子・自由工房」(非常設) |
緑の小道 |
緑の小道 |
本町公園(富田林幼稚園園児の雛飾り作品) |
本町公園(常徳保育園園児の雛飾り作品) |
なお、富田林寺内町界隈では、例年、3月の雛めぐりの他にも四季折々のイベントがたくさん企画・開催されています。詳しくは、イベントスケジュールを御覧になってみてください。 2016年3月12日(土曜日) |
|
じないまち探訪記 | |
じないまち随想 | |
ご感想などお便りをお待ちしています。(管理人) |
(富田林市提供、禁無断転載)
重要伝統的建造物群保存地区
富田林市富田林町の一部にあたる寺内町は、1997年(平成9年)に国から重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。大阪府下では唯一の指定となっています寺内町にある約500棟の建物の内、江戸時代から昭和初期頃までに建てられた181棟の建造物が伝統的建造物に特定されています。保存地区内において通常道路から見える建物等の外観の現状を変更(増改築、改修、模様替え、色彩の変更、新築、除却など)する時には、予め市教育委員会・文化財保護課に申請して許可を得る必要があります。伝統的民家(町家)は白壁、板塀、格子戸など往時の姿のままに外観の保存・復元・修景作業を終えて、今も人々が生活の場として暮らしながら、素朴で静かな佇まいを今に伝えています。
寺内町の主だった商家には由緒・由来を記した案内板が設けられ、石畳の街路には路面灯を兼ねた道標や案内標識なども整備されています。電信柱の配置や各戸の電気メーターなどもできる限り目立たないような工夫が施されています。
また、寺内町では伝統的な町並み景観に配慮して、新しく建築される建物も周囲の景観に調和した外観となっています。
興正寺別院(富田林御坊)
真宗興正寺派、富田林・寺内町の成立と発展の中心となった寺院です。地元の人からは御坊さん(富田林御坊)として親しまれています。
応永年間(1394-1412年)に毛人谷(えびたに)御坊に草創。 永禄3年(1560年)に京都・興正寺第16世証秀上人が現在地に移建。
城之門筋に表門を開き、鐘楼・鼓楼を構え、本堂・客殿・庫裏などを配する。 表門は桃山調の高いもので、もと伏見城門のひとつが興正寺に寄与されたものをここに移建したと伝えられています。富田林寺内町までの道順
寺内町へは近鉄長野線富田林駅又は富田林西口駅下車徒歩10分です。先ずはじないまち交流館へお立ち寄りください。
散策地図がもらえます
富田林駅前の観光案内所又はじないまち交流館で散策地図がもらえます。
立ち寄ってみたいお店
休憩所(トイレ)
じないまち交流館、寺内町センター、じないまち展望広場にあります。
車でお越しの方へ
寺内町は道幅が狭く、中には公共駐車場がありません。車でお越しの場合には、2014年2月に新しくオープンした富田林市営東駐車場(有料)をご利用ください。一般用の普通乗用車及び団体用のマイクロバス(1台分、市役所に要事前予約)を駐車できます。重要文化財・旧杉山家住宅まで徒歩5分、じないまち交流館まで徒歩15分。
尚、団体用の大型観光バスでお越しの際は、富田林市役所にお問い合わせください。宜しくご協力お願いします。
団体でお越しの場合には、地元のボランティア・ガイドによるご案内も可能です。(事前のお申込みが必要)
ガイドのお問い合わせや事前のお申込みは下記のじないまち交流館までお電話ください。
じないまち交流館
〒584-0033
大阪市富田林市富田林町9-29
TEL.0721-26-0110
FAX.0721-26-0110
(午前10時~午後5時、月曜休館、12月28日~1月4日休館)