放浪旅
VOL.1
サロベツ原野
VOL.2
室戸岬登山
VOL.3
日本海ヲ北上ス
(第1編)
一日目唯一の特急列車。
車内はガラガラだった
出雲市から米子までは特急に乗車。米子に急いだわけは、自分の中では世界一の駅弁である
「吾左衛門寿し」をゲットするためである。あまり食べることに執着がないのだが、山陰を通るから
には、吾左衛門寿しを無視するわけにはいかない・・・と言うつもりが、逆に弁当に無視されてしま
った。米子到着は20時前だったというのに、弁当屋は閉店後!なんて怠け者なのだろうか・・・
傷心のうちに米子を後にし、本日の宿泊地、鳥取に向かった(大袈裟か??) 
鳥取。
夜遅く着いて翌朝早く発った
2日目(12月31日)の朝は思ったほどの寒さではなかったが、雨が降っていた。
昨日の山口、島根両県とも全く雪は見られなかったが、今年は暖冬なのだろうか。
浜坂行き列車に乗り込む。雨の降りしきる車窓もなかなか趣がある。今日は大晦日。
ふと一年を振り返り、続いて一年前の大晦日に何処を旅していたのかを思い出すと、
一年の早さを感じずにはいられない。

途中駅で、東京からの寝台列車とすれ違い、改めて今回の旅の大きさを実感した。
浜坂から乗った列車の車窓ハイライトは、餘部橋梁からの眺めであろう。幸い、各駅停車で
窓の開く車両なので、冷たい風を浴びながらもシャッターを切った。車両転落事故など惨禍も
あったが、日本海を望む風景の素晴らしさは変わらない。
そして、列車が城崎に着く頃、外は雨から雪に変わっていた。
その降りは、あっという間に大雪になる様相を見せた。
30分近い停車のあった香住。
冷たい雨が降り続いていたが
このあと雪に変わった。
高さ41メートルから見下ろす
日本海。
こうもあっさり変わるものかというぐらい、雨から雪に変わった車窓。
豊岡から数分の乗換えで北近畿タンゴ鉄道に乗り換える。雪はかなり積もっている。どうやら
かなり前から降っていたようだ。
列車は兵庫県から京都府へと入り、木津温泉では大勢の旅行客が乗り込んできた。手には
発泡スチロール箱。おそらくカニであろう。皆、狭くなった車内でカニのように横歩きしていた。
深々と雪の降りしきる駅。
車窓も白一色の世界へと
変貌していった。
大勢の観光客も、天橋立を過ぎて宮津で京都方面へと乗り換えて行った。
しかし、やはりこの地域でも雪による足止めは例外でないようだ。接続列車の雪による遅れで
少しずつダイヤが狂い始めた。
かつて、強風による運行規制で1時間近く足止めを食らったことがあるが、今回は乗り継ぎが
多いだけに外の空気に負けないくらい冷や冷やものであった。

結局、大きな遅延は発生せず西舞鶴へと到着。いつから降り続いているのか、駅のホームも
積雪で真っ白。特急列車が来るまでの数分間だが、寒さが辛い。暖かいコーンポタージュ缶を
買って手先を暖めてから飲んだが、熱かった中味があっという間にぬるくなっていた。
ちなみに、ここでの乗換えで傘を車内に忘れた。寒さは注意力も失わせてしまった。
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(第2編)
(第3編)
VOL.4
津軽海峡
梅雨景色
(第2編)
(第3編)
VOL.6
厳冬の
道東一周
(第1編)
(第2編)
VOL.7
S字曲線で
離島の岬へ
(第1編)
(第2編)
VOL.8
目指せ!
本州最西端
VOL.9
日本半周
一筆書きの旅
(第1編)
(第2編)
(第3編)
VOL.10
続・日本半周
一筆書きの旅
(第1編)
(第2編)
(第3編)
VOL.11
リベンジ!
尻羽岬
VOL.5
まわり道
最果て行
(第1編)
VOL.12
前人未踏?!
本州一周の旅
(第1編)
(第2編)
(第3編)
VOL.13
東京発、
最西端経由
最東端行き
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