大阪市内から近鉄電車で富田林駅まで30分。駅から徒歩10分。
ひっそりとした佇まいを残すお寺や町家を巡りながら、お手軽な歴史散歩に出かけてみませんか? 皆様のお越しをお待ちしています。
【Tourist guide to Jinaimachi town, Tondabayashi, a historic district and heritage site of Japan,Travelogues by Author - Series Vol. 51 Bilingual Guide Tour on September 17, 2017】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
9月3連休の中日にあたる2017年9月17日(日)。4年ほど前から続けている恒例の「歴史まち歩きバイリンガルツアー2017秋」を企画しました。日程の都合で、この日の午前中(1回)のみの開催になりました。事前予約受付や当日の会場設営などで、今回もじないまち交流館のスタッフの皆様にご協力頂きました。 悪天候が懸念されていましたが、台風の進度が遅かったために日中は晴れ間ものぞいて蒸し暑い一日となりました。 |
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①江戸時代に味醂醸造蔵として利用されていた紅梅蔵(佐藤家住宅)では、地中に埋められた醸造甕(カフェ平蔵) |
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味醂醸造の甕が地中に埋まっています。(紅梅蔵) |
カフェ平蔵 |
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味醂醸造の甕(紅梅蔵) |
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②戦国時代の名残りを留める当て曲げの辻 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
当て曲げの辻 (北会所町) |
当て曲げの辻 (林町) |
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③酒造業で栄えた葛原家住宅(親子格子)や味醂醸造業で栄えた(南)葛原家住宅(忍び返しや鬼瓦) |
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④江戸時代の恋文(ラブレター)を漆喰で固めて作ったと伝わるロマンチックな恋文薬師(浄谷寺薬師堂) |
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浄谷寺薬師堂 |
恋文薬師 (2017年1月3日撮影) |
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⑤城之門筋を挟んで向き合う、木綿問屋で栄えた田守家住宅と油屋で栄えた杉田家住宅では、鍾馗さんと鬼瓦のエピソード |
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杉田家住宅(城之門筋) |
杉田家住宅の鐘馗さんと向き合う田守家住宅の鬼瓦 |
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⑥興正寺別院の本堂内部(国の重要文化財)では、孟宗竹(二十四孝)のエピソードをお伝えしました。 |
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「哭竹生筍」(竹に哭きて筍を生ず。第20話) 内陣(正面)に向かい左端(右手から見て第7番目) |
「孟宗(もうそう) |
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⑦仲村家住宅(大阪府登録有形文化財)には幕末に松下村塾を開いた吉田松陰が3週間逗留しました。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
表屋(おもてや)造り(外観修景後) |
河内酒造仲間「定」版木 (仲村家所蔵) |
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⑧(旧)杉山家住宅(国の重要文化財)では、富田林随一の旧家に生まれた明治の女流歌人・石上露子(本名 杉山タカ)が波乱万丈の人生を送り、女流作家・山崎豊子の小説「花紋」(新潮文庫)のモデルになりました。 |
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南河内地方を代表する豪壮な構えの母屋 |
重要文化財・(旧)杉山家住宅の案内板 |
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(旧)杉山家住宅について、雑誌「暮らしの手帳」で記事や写真が取り上げられたことを御参加者からお聞かせ頂きました。 |
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この日の午後には、2017年10月14日(土)寺内町で開催される第11回後の雛まつりに合わせて実施予定の外国人向け歴史まち歩きバイリンガルツアー(主催:富田林市観光協会・きらめきファクトリー)の企画会議を行いました。 当日の企画プログラムは、定番の「歴史まち歩きバイリンガルツアー(富田林寺内町)」に加えて、錦織神社境内でのだんじり(地車)宮入りを見学したり、寺内町旧家で和食(仕出しお弁当)を賞味したり、ワークショップで匂い袋作りに挑戦するなど、朝から夕方まで盛り沢山の内容になっています。外国人来訪者や留学生の方々と国際交流にご興味・ご関心のある日本人の方々もご参加頂けます。皆様のご参加をお待ちしています。(近日、詳細をご案内する予定です。) (2017年9月19日、管理人@横浜) |
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じないまち散策MAP | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
お店のインフォメーション(Food, Beverage,Guest House, Accessary & Handycrafts, Massage) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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じないまち探訪記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
じないまち随想 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ご感想などお便りをお待ちしています。(管理人) |
(富田林市提供、禁無断転載)
富田林寺内町までの道順
寺内町へは近鉄長野線富田林駅又は富田林西口駅下車徒歩10分です。先ずはじないまち交流館へお立ち寄りください。
散策地図がもらえます
富田林駅前の観光案内所又はじないまち交流館で散策地図がもらえます。
立ち寄ってみたいお店
休憩所(トイレ)
じないまち交流館、寺内町センター、じないまち展望広場にあります。
車でお越しの方へ
寺内町は道幅が狭く、中には公共駐車場がありません。車でお越しの場合には、2014年2月に新しくオープンした富田林市営東駐車場(有料)をご利用ください。一般用の普通乗用車及び団体用のマイクロバス(1台分、市役所に要事前予約)を駐車できます。重要文化財・旧杉山家住宅まで徒歩5分、じないまち交流館まで徒歩15分。
尚、団体用の大型観光バスでお越しの際は、富田林市役所にお問い合わせください。宜しくご協力お願いします。
重要伝統的建造物群保存地区
富田林市富田林町の一部にあたる寺内町は、1997年(平成9年)に国から重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。大阪府下では唯一の指定となっています寺内町にある約500棟の建物の内、江戸時代から昭和初期頃までに建てられた181棟の建造物が伝統的建造物に特定されています。保存地区内において通常道路から見える建物等の外観の現状を変更(増改築、改修、模様替え、色彩の変更、新築、除却など)する時には、予め市教育委員会・文化財保護課に申請して許可を得る必要があります。伝統的民家(町家)は白壁、板塀、格子戸など往時の姿のままに外観の保存・復元・修景作業を終えて、今も人々が生活の場として暮らしながら、素朴で静かな佇まいを今に伝えています。
寺内町の主だった商家には由緒・由来を記した案内板が設けられ、石畳の街路には路面灯を兼ねた道標や案内標識なども整備されています。電信柱の配置や各戸の電気メーターなどもできる限り目立たないような工夫が施されています。
また、寺内町では伝統的な町並み景観に配慮して、新しく建築される建物も周囲の景観に調和した外観となっています。
興正寺別院(富田林御坊)
真宗興正寺派、富田林・寺内町の成立と発展の中心となった寺院です。地元の人からは御坊さん(富田林御坊)として親しまれています。
応永年間(1394-1412年)に毛人谷(えびたに)御坊に草創。 永禄3年(1560年)に京都・興正寺第16世証秀上人が現在地に移建。
城之門筋に表門を開き、鐘楼・鼓楼を構え、本堂・客殿・庫裏などを配する。 表門は桃山調の高いもので、もと伏見城門のひとつが興正寺に寄与されたものをここに移建したと伝えられています。
団体でお越しの場合には、地元のボランティア・ガイドによるご案内も可能です。(事前のお申込みが必要)
ガイドのお問い合わせや事前のお申込みは下記のじないまち交流館までお電話ください。
じないまち交流館
〒584-0033
大阪市富田林市富田林町9-29
TEL.0721-26-0110
FAX.0721-26-0110
(午前10時~午後5時、月曜休館、12月28日~1月4日休館)