ハジロコチドリ (チドリ目チドリ科) ★★★(留鳥又は毎年定期的に見られる)  霞ヶ浦湖岸域の野鳥

  体長約19cmで体が太く,チカルチドリ,コチドリと体型が異なる。成鳥夏羽では,クチバシの先は黒で,基部がオレンジ色。冬羽では,クチバシは黒い。上面は褐色。目は,周りにはリングがほとんどなく,また眉斑がよく目立つため,「つぶらな瞳」という印象になる。脚は鮮やかなオレンジ色で,コチドリ,イカルチドリとは異なる。飛ぶと,翼に明らかな白帯が出る。
  コチドリやイカルチドリと比べ,あまり鳴かない。

  霞ヶ浦湖岸域のハス田に,11月頃には少数の群れで姿を表し,越冬する。高野図鑑などでは,「数少ない旅鳥又は冬鳥」とされているが,霞ヶ浦湖岸域では,毎年,越冬する個体いる。


冬羽から夏羽に換羽中。クチバシ基部がオレンジ色になりつつある。体は太っていて,一見して,イカルチドリ,コチドリとは印象が異なる。平成27年12月 土浦市。


幼鳥。上面の褐色が全体的に薄く,顔と胸の模様も黒になりきっていない。クチバシ基部はオレンジ色が残る。平成25年9月 かすみがうら市。

飛行時には,翼正面に明瞭な白帯が現れるところが,イカルチドリ,コチドリとの相違点。下の個体のクチバシ基部は既にオレンジ色になっている。平成27年12月 土浦市。

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