ハイイロチュウヒ (タカ目タカ科)

  雄は,上面が灰色で,胸と腹が白く,全体的にまさに「ハイイロ」です。雄や幼鳥は,体の上面は褐色で,頭部や体の下面は淡褐色の地に黒褐色の縦斑があります。雌や幼鳥はチュウヒと一見似ていますが,翼の下面にはっきりとした黒帯があることから,識別できます。

  冬期に「妙岐ノ鼻」をはじめとする霞ヶ浦湖岸域のヨシ原に飛来して越冬します。
 稲敷市の「妙岐ノ鼻」では,夕暮れ時になると,塒をとるため,各方向からこのヨシ原を目指してハイイロチュウヒとチュウヒが飛来します。私自身は正確に数えたことはありませんが,日本野鳥の会茨城県が主催した探鳥会では,両種合計で確か約60羽を数えたことがあるようです。


平成29年11月26日 稲敷市 ハイイロチュウヒ雄。

平成26年12月26日 稲敷市。ハイイロチュウヒ雌。翼の下面の黒帯が明瞭。また,腰の白色がチュウヒよりは多きことで,識別できる。