ムナグロ (チドリ目カモメ科) ★★★(留鳥又は毎年定期的に見ることができる)
よく群れで,「ピューイ,ピューイ」と鳴き交わしている。
一説によると,茨城県より南ではムナグロの観察例が少なくなることから,ムナグロは伊豆諸島から霞ヶ浦流域を通って北上(南下の場合はその逆)していくとのこと。そうであるとすると,霞ヶ浦周辺の水田はムナグロにとって格好の中継地となっているのでしょう。現に,日本野鳥の会茨城の調査によると,4月下旬のムナグロの観察数は,茨城県全体で2000羽を超えています。
しかしながら,日本野鳥の会茨城の調査では,近年,ムナグロの飛来数が減少しています。上に述べた特定の群れは,平成27年春に飛来数が激減し,29年春は,ついに飛来数がゼロとなってしまいました。

ムナグロ成鳥・夏羽(平成27年5月6日 かすみがうら市)

ムナグロ成鳥・冬羽(平成27年5月6日 かすみがうら市)