ユリカモメ (チドリ目カモメ科)

  全長26cmで,日本で最小のカイツブリ科の鳥で,留鳥。カンムリカイツブリと並んでいるところを見ると,丸い体型と相まって,かわいらしく見えます。冬羽では,腰,胸,頬が白色で,他は茶褐色。夏羽では,頬が鮮やかな赤銅色になります。換羽の時期には個体差があり,2月に完全に夏羽になった個体が居ました。幼鳥は,全身が白と黒の縞模様です。
 夏には「ケレケレケレ」と体に似合わない大きな声でなく。  

  西浦では,ヨシ原の付近でよく見かけます。また,霞ヶ浦流域の大きなため池などでも,よく見かけます。初夏には,幼鳥が親鳥の背中に乗っている姿や,親鳥を追いかけて泳いでいく姿が見られます。
  何度も潜水を繰り返して餌を取りますが,桜川市筑紫湖で観察した結果では,潜水時間の平均は1回21.8秒,標準偏差は4.6秒,最大が30秒,最小が13秒でした(2羽による合計26回の潜行)。