コアオアシシギ  (チドリ目チドリ科) ★★★(留鳥又は毎年定期的に見られる)

  細長いクチバシと長い暗緑色の足をもつ。体長約25cm。
  「ピッ,ピッ,ピッ」又は,アオアシシギよりは細い声で「チョー,チョー,チョー」と鳴く。

 霞ヶ浦湖岸域では,秋の渡りのとき(8月下旬から10月)に見られ,春の渡りの時期には,ほとんど見かけません。また,見られるのは,幼鳥が多く,成鳥はほとんど見かけません。
 また,我が国では旅鳥とされていますが,霞ヶ浦流域では越冬していることがあります。平成23年から24年の冬には,稲敷市浮島で越冬していたようです。また,平成24年から25年の冬では,平成25年1月,2月に土浦市で観察しましたので,同地で越冬していたと思われます。
 コアオアシシギほどの中型のシギは,水の張られた水田,ハス田が生息適地らしく,こうした場所でよく姿を見かけます。渡りのシーズンでは,数羽から10羽程度の群れで見ることが多いです。


幼鳥。背面の軸斑,眉斑と頭頂部の褐色が目立つ。脚は,暗緑色の成鳥と比べ,より黄色味を帯びている。平成23年8月 稲敷市。


幼鳥。平成24年9月 かすみがうら市。


幼鳥からなる群れ。平成23年9月 行方市。


第1回冬羽。この個体は,この場所で越冬したと思われる。平成25年1月 土浦市。