霞ヶ浦流域における野鳥観察記

ユリカモメ (チドリ目カモメ科)

  成鳥夏羽では,首から上が黒く,雨覆が灰色。冬羽では,頭は白くなり,目の後ろに黒の斑が現れる。脚は,暗赤色。
  仲間との餌の取り合いなどのときなどに,「ギャー,ギャー」と騒々しい声で鳴く。

  大きな群れを作って飛来。霞ヶ浦流域では,毎年,西浦のかすみがうら市加茂に,7月下旬から8月上旬までの間に,第1陣が飛来します。このときは,ほとんど全ての個体は夏羽です。7月上旬の飛来は,ネットで調べる限り,我が国でも最も早いものの一つと思われます。その後,霞ヶ浦沿岸の各所に姿を現し,翌年5月のゴールデンウキーク頃に,最後まで残っていた群れが渡去します。
 漁船が船溜まりに停泊していると,船内に放置された小魚などを狙って,おびただしい数のユリカモメが集まってきます。また,西浦の土浦市滝下の餌付け場では,パンくずなどの餌を求めて,いつも集まっています。