東野圭吾ランキングとおすすめ本

東野圭吾の探偵ガリレオ。

秘密。メガトン級の余韻

ガリレオシリーズの元祖です。

探偵ガリレオは、草薙刑事の友人物理学者 湯川先生に相談に行くという設定です。 相談にいく内容が“不可解な事件”となっています。

これら事件には“トリック”があり、そのトリックを湯川が解明していく… つまり湯川が探偵ガリレオ です。

実際作品を読んでみると、理系チックな知識が出てきます。 東野圭吾さん自身、メーカー出身のようですが、それでも幅広い知識があるな〜 とちょっぴり感心してしまいました。

  • 燃える
  • 転写る
  • 壊死る
  • 爆ぜる
  • 離脱る

「燃える」はレーザー火事。ドラマでも第一話に使われた唐沢寿明のはなしです。 夜中に騒ぐ迷惑グループ。近所からも疎ましく思われてましたが、 いつものように騒いでいると「仲間のひとりの頭」が突然燃え出しました。 そしてすぐ近くにあったポリタンクにも火がつき爆発。 若者グループは大惨事に見舞われたのですが…

ホントのガリレオシリーズ第一話ということで、草薙がひさびさ湯川に会いに行くという設定があります。 どのようにして湯川の協力が始まったのか…順番どおりに流れを知りたい方は必読です。

「転写る」は人面アルミのはなし。釣りをする中学生が池で拾った「アルミ板」。 それはあまりにもリアルな「デスマスク」だった… そのデスマスクは行方不明者のものとわかり、湯川が転写の謎を解く。 ドラマでも放送された気がしますが、誰がゲストだったか…

「壊死る」は謎の風呂怪死事件。風呂で発見された死体には、心臓部に「アザ」があった。 単なる心臓麻痺と疑われていたが、そのアザ部分はなぜか壊死していた… 怪しいホステスが捜査線上に浮かぶ。

「爆ぜる」は…二度目読んでも記憶が薄かったです。洋上の爆発のはなし。 ピンクのゴムボートに乗った女性。家庭のこれからを考えながら、 洋上をプカプカ浮かんでいる。そんなときけたたましい爆発が起こり、 引き裂かれたピンクのゴムがユラユラと浮かんでいた…

「離脱る」は幽体離脱のはなし。実はこのはなしのドラマがなぜか一番印象に残っています。 一人暮らしの女性が殺害され、ひとりの保険会社員が容疑者に。 「その時間は、川沿いに赤い車を停めて寝ていた」とのアリバイ主張も 目撃者はおらず…ただひとりの少年が見ていた。幽体離脱して…

はじめて読んだときは「モッサリおじさん」をイメージしていたガリレオ。 ドラマ化されてから再び読むと、すっかりイメージは「福山雅治」。 文章も地味さが取れ、頭の中で映像化されるから不思議です。

アマゾンのレビューを読むかぎりでは“原作のほうが面白かった”という方もいるようです。 個人的には…ドラマのほうが面白かったかな。