東野圭吾のおすすめ本

「幻夜」のあらすじと読書感想文

白夜行を読まずに幻夜…失敗

この感想は白夜行を読む前に幻夜を読んで書いたものです。 何も知らずに幻夜を先に読んでしまいました。 白夜行を読んでわかりましたが、幻夜を先に読んではいけなかったのだと… 白夜行の世界を知らないで読むと、以下のような感想になります。

もう一度幻夜を読んでいろいろ確認したいです。

幻夜はイマイチ?

たまにはイマイチな作品も。この作品は微妙です。

  • 最初の舞台は阪神大震災。
  • 地震のあと助かった主人公は、瓦礫に埋もれる虫の息の叔父を発見します。
  • 助けだすのかと思いきや、この主人公、叔父から借金があったので…ガツン。
  • そしてその現場を女性に見られてしまいます。
  • てっきり警察へ連絡されるのかと思いきや…そこからこの女性との奇妙な関係がはじまります。

最初“ガツン”をした男が主人公かと思いましたが、 よくよく話を読んでいくと話の中心は女性です。 そしてこの女性というのが…う〜んと思わせる内容になっています。

特異な位置付けの作品

正直ちょっと設定も荒いです。 謎めかしたところに種明かしがなかったり、ご都合主義なトコがあったり… 推理小説として『あっ!』と驚くトコも少なく、『あれ??』と思ったのは1ヶ所でした。

にしてもこの作品…どの方向にいきたいのかわからない作品です。 ガツンを取り上げるわけでもなく、特定の事件にスポットを当てるわけでもなく…

強いていえば。ガツンを見た女性を描きたかったのでしょか。 導入部分が終わるにつれて、だんだんそのようになっていきます。

にしても。もしこの作品を東野圭吾の一冊目に選んでたら… 他の東野作品は読まなかったかもしれません。

幻夜
東野圭吾 幻夜

またこちらで 東野圭吾さんのインタビューが見られます。幻夜を読んだあとにどうぞ。

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さて。こういう感じで幻夜を先に読んでしまいました。 このあと白夜行、そして幻夜とのつながりを知って「なるほど…」と思い直したわけですが、 いま改めて思うと白夜行のインパクトが強いです。

原作では二人は直接会話を交わさず、あくまで読者の想像に委ねる… そしてドラマでは描かれてなかった「鈴の」を覚えてますか?

いまドラマを見直してますが原作も改めて読み直したいです。

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